2010年06月30日

新・警視庁捜査一課9係 season2 第2話

作家の小杉が、話題の超人気店・和久井ベーカリーの工房で変死体となって発見された。鞄には合鍵と自家製天然酵母が入った小瓶が。天然酵母さえあれば、和久井ベーカリーの味は再現できる。どうやら企業秘密を盗みに来たところを何者かに殺害されたらしい。

 第一発見者で店の主人の遙は、小杉のドキュメンタリー番組で取り上げられたことがあった。その遙によると、午前6時ごろ、工房にやってくると、逃げていく不審者を目撃したという。ボーダーのTシャツにジーンズ、パーマのかかった髪にサングラス、というその不審者の割り出しを急ごうとする村瀬(津田寛治)と直樹(井ノ原快彦)だったが、青柳(吹越満)はそんな2人を冷ややかに見つめている。というのも、相棒の矢沢(田口浩正)と「決定的な情報」を入手していたからだ。

 その「決定的な情報」とは、小杉が遙をドキュメンタリー番組で取り上げたころから、和久井ベーカリーの経営に参加していたこと。小杉は関西のデパートへの出店を計画していたが、手作りにこだわる遙は大量生産を拒否。遙と袂をわかった小杉は和久井ベーカリーという名の会社を大阪に立ち上げ、味を盗もうと天然酵母を奪いに来たらしい。青柳は遙が犯人と主張するが…。

 直樹が遙が目撃した不審者の聞き込みを続ける中、倫太郎(渡瀬恒彦)は一人遙のもとへ。天然酵母を使ったパンの作り方を教えてもらいながら、それとなく遙が小杉を嫌悪していたこと、パンの味だけは落とせないという強い意思を聞き出す。

 村瀬と志保(羽田美智子)は、小杉と付き合いがあったテレビ局関係者のもとへ。そこで事件の前日、小杉が取材対象者の弟とトラブルを起こしていたことがわかった。その弟、大野は理学療法士で遙のリハビリを担当していることもわかった。事件のことは何も知らなかったという大野だが…。

 遙の不審者を目撃したという証言がウソであることがわかった。あくまでも遙にこだわる青柳は新たな証拠を持って遙の前へ。答えに窮した遙は「私が…殺しました」と犯行を自供するが…。


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