ある日、財布を忘れてしまった蛍は、コンビニで部長を見つけこっそりカゴに自分の欲しいものを入れてみる。怒りながらも、結局は買ってあげる部長。
まるで、同居していた頃のように楽しむ2人・・・。
マコトのアパートに帰り、財布を忘れて部長にお金を借りたと話す蛍に、マコトは「どうしてそんなこと俺に話すの?」とご機嫌ナナメ。まだ、部長と暮らしていたことを吹っ切れていないというのだ。マコトと一緒に寝転がってマンガを読んでいても、なんだかしっくり来ない蛍。会社では、初めてのチーフを任され一生懸命になればなるほど、家に帰るのがなぜか疲れてしまう・・・。
チーフとして進めているシネマライブラリーカフェのパンフレットの作業を部長に確認してもらうが、ダメ出しをされてしまった蛍。キャッチコピーを考えろと言われ必死に考える。会社から部長に電話をかけアイデアを出しまくるのだが、ふと「こんな風に電話で話すの初めてですね。私たち、いつも、縁側だったから」と、ふたりの生活を思い出す。
なかなかキャッチコピーが出来ない蛍のために、部長が会社に来てくれた。
マコトのことを思って書いたコピーを部長が選ぶ。
『晴れた日は映画館へ行こう』
部長と話し、パンフも完成。翌朝、元気を取り戻した蛍だったがマコトに嘘をついた。夕べ会社にわざわざ来てくれたのは部長ではなく優華(国仲涼子)だと・・・。
ところが、その嘘はすぐにマコトにバレた。蛍は、マコトが気にするなら、もう電話でも部長と話すのをやめようと携帯のアドレスも消去する。
しかし、マコトは自分の前ではありのままでいられない蛍と別れる決意をしていた。会社でも頑張って、家でも頑張っている蛍を見ていると、自分ではありのままの蛍でいさせてあげられないと・・・。
「私が好きなのはマコトくんだよ。楽しくやっていけるように頑張ればいいじゃない!」とすがる蛍だったが、マコトは「乗り越えられなくて、ゴメン」と去ってしまう。
落ち込む蛍に、部長が声をかけた。
「クライアントが褒めてたぞ。手嶋のことを思って考えた、
あの君のキャッチコピー」
「君は恋愛なんかより家で寝転がってるような子だったろ。
あの頃の君だったら思いつくことはなかったかもな。
『晴れた日は映画館へ行こう』」
「手嶋と出会って、好きになって、
今の君だから出来た仕事じゃないか。
だから、なにがあったか知らないが、・・・恋をして良かったな」
マコトとの恋を、ひと夏の恋で終わらせてしまった蛍は、ひとり暮らしを始める。
恋をして、ほんの少しは変わる事ができたから、ひとりで生きていく、と。
蛍は、きれいな水と流れる川とありのままの自然がなければ生きてはいけない。
ひと夏の恋から一年、また夏が来た。
区画整理でなくなる、と言ったのは嘘だった部長の家。
部長が帰った、その縁側にはちょんまげにジャージ姿の蛍がいた。
「お帰りなさい」
「何しに帰って来た。」
「縁側はどうしてるかなァって」「部長に逢いたいなァって」
自分の人生だから、自分で決めて部長のもとに帰って来たという蛍。
部長は蛍を縁側に座らせる。
「君の座る場所はそこだ。そこが・・・君の居場所だ」
「お帰り」
縁側の定位置に座るふたりは、また新しい2人暮らし条約を決めるのだった・・・。
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