その頃、大久保は失踪中の官僚・福島(尾美としのり)と落ち合うため、指定された店にいた。すると店員に福島からの手紙を渡される。それは追ってくる警察から逃れるための、別の場所を指定するメッセージだった。その後も、大久保は福島の指示に従い、変更された場所へと向かう。
一方、朋美と杉山は自分たちの関係に答えを出そうとしていた。「福島たちみたいにこのまま逃げるつもりはない。ずっと一緒にいたい」杉山の言葉に、深くうなずく朋美。二人は海辺のホテルへとチェックインする。
大久保の家では、陽子(斉藤由貴)に「向き合えない夫婦は別れるしかない」と諭された誠一郎が、「別れるくらいなら死んでやる!」と言い放ち、飛び出していく。そのまま杉山家へと向かった誠一郎は、ちょうど佳奈子が出てくるところに遭遇。だが、佳奈子は誠一郎に気づくこともなく、その場を通り過ぎて行く。その異様な様子が気になった誠一郎が後をつけて行くと、佳奈子は突然歩道橋の真ん中で立ち止まり、車道に向かって身を乗り出す。その様子を見た誠一郎は走り出し、「死んだらダメだ!」と佳奈子を抱えて倒れ込むのだった。
所変わって学校の跡地。大久保はようやく福島と真理子(宮地雅子)と顔を合わせる。場所を変えようと提案する大久保に、福島が「ここで話さなければならないんだ」と意味深な言葉を発した瞬間、刑事たちが姿を現した! 大久保は驚きつつも、急いで福島たちを車に乗せると、猛スピードでその場を後にする。
ホテルの部屋で、まるで十代のようなぎこちない時間を過ごしていた朋美たちは、レストランへ。だがそこで、食事を楽しむ家族連れを目撃してしまった朋美は、思わず席を立ってしまう。杉山と生きて行く覚悟に迷いが出てしまった朋美に、杉山は、自分たちは家族を傷つけてまで一緒になろうとしている自分勝手な人間であることを覚悟しないと前に進めないと諭すが、朋美はそれに反発。杉山の気持ちを確かめないと不安だと言い、ひとり電車で帰ると言い出す…。
同じ頃、杉山家では、佳奈子が誠一郎の傷の手当てをしていた。冷静な振りをして、杉山のどこがいいのかと佳奈子を問い詰める誠一郎。すると、佳奈子は意外な告白を始める…。かつて、杉山が仕事で1カ月も2カ月も家を空けたとき、淋しさから過ちを犯してしまった。刑事である夫が気づいていないはずはない。だから、杉山が帰ってくるまで、我慢しなければいけないのだと肩を震わせる佳奈子。
警察の追手をまくことに成功した大久保は、車内で聞いた福島の告白に驚愕していた。そして二人を亀山(六角精児)の店へと連れて行く。店には、亀山はもちろん、陽子の姿もあった。大久保は、別居中の妻・麻美(芳本美代子)に手配を頼み、テレビニュースでの独占会見をセッティングしてもらう。麻美と初めて会った陽子は、複雑な思いを抱えながらも、テレビ局へと向かう大久保と福島を送り出す。
同じ頃、一度は駅に向かったものの、やはり杉山のもとへと戻ることを決意した朋美は、海辺のホテルへと向かっていた。だが、ひと足違いで杉山はホテルをチェックアウトし、駅へと車を走らせていた。ショックを受ける朋美だったが、再び駅へと向かうバスの中から、レンタカーを運転する杉山の姿を発見。バスを飛び降りた朋美は、夢中で杉山の車を追いかけるが……!? 一方、テレビ局に到着した大久保は、ニュースの本番前、陽子に電話をかける。だが、会話の途中で頭を抱えたまま倒れ、悶絶しながら意識を失ってしまい……!!
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