ホテル従業員・高田の変死体が、とある公園で発見された。
倉石の見立てで、致命傷は転倒時の後頭部の打撲。左右かかとに生体反応のない擦過傷があったことから、死後何者かによって引きずられたらしい。
倉石は他殺と断定。立原らは捜査を開始する。
容疑者として公園で生活するホームレスの男、通称「シオさん」が浮上した。
目撃者もおり、被害者の高田の手にはシオさんのコートから引きちぎられたボタンが握られていた。
だが、シオさんは取り調べにもヘラヘラと笑うだけで、本当の名前も名乗らない。
確かに高田が握っていたボタンは決定的な証拠ではあるが、ちぎれ方が不自然だと疑問を抱く倉石。
一ノ瀬らの捜査で、高田の財布が発見された。
指紋も残されていたことを突きつけられ、シオさんは一転犯行を自供し始める。
ごみ箱をあさっていたところを高田に因縁をつけられ、もみ合いとなった時に高田が転倒。頭部を地面に打ち付け死亡した。コートのボタンもその時に引きちぎられたと供述する。
だが、そのちぎられ方が不自然であることは変わりない。
――本当は、シオさんは誰かを庇っているのではないか?
倉石の主張に、立原もシオさん犯人説への疑問を打ち消すことができない。
そんな時、シオさんが五代刑事部長のかつての知り合いだと分かる。シオさんの本名は塩川。
塩川と面会した五代は、誰かを庇っているのではないかと疑問をぶつけるが、相変わらずの笑顔で否定する塩川。
知り合いとはいえ、塩川にはなんの感傷もないという五代は、立原に早期決着を命令する。
一方、塩川の仲間から話を聞いた倉石は、塩川が不似合いな赤い水玉の傘を大切にしていたことを知る・・・。
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タグ:臨場 第2シリーズ