防犯カメラ映像をプリントアウトした写真を見たおみやさん(渡瀬恒彦)は、被害者と一緒に写っている少年の姿を見て驚く。その少年は18年前、生まれてすぐに駅のコインロッカーに捨てられていたところを保護され、現在、高校生になった小林栄介(森田直幸)だったのだ。福祉施設で育てられた栄介は教師を志し、大学進学資金を貯めるため、放課後はラーメン店でアルバイトに励んでいた。
さっそく洋子(櫻井淳子)と共に、栄介の働くラーメン店を訪ねたおみやさん。実は、今はまじめな栄介にも夜遊びに明け暮れていた時期があり、殺された男とはそのころ街で知り合ったのだという。栄介は、被害者とは本名も職業も知らない間柄だったが最近よく付きまとわれていて、喫茶店では「楽して稼げるアルバイトがある」と誘われたと打ち明け、彼が麻薬に関わっていたことは知らないと話す。
その後、被害者の身元が判明。小野靖(堀田貴裕)という男で、やはり麻薬の売人だった。彼の携帯電話の通話記録から、小野に何度も電話をかけていたヤミ金融業者・永嶋恭一(保阪尚希)が容疑者として浮上する。取り調べを受けた永嶋はふてぶてしい態度で、自分は小野に金を貸しており、催促の電話を入れていただけだと主張。借金を返してもらっていないのに殺すわけがないと刑事たちをあざ笑うが、そんな永嶋の姿を見たおみやさんは気になることを思い出す。
永嶋の首の付け根にはアザがあったのだが、18年前、京都市内の資産家男性宅で起きた強盗殺人事件でも同じ場所にアザの浮かんだ不審な男が目撃されていたのだ。しかし、犯人に繋がる証拠が見つからないまま、すでに時効が成立していた。そして奇しくも、その強盗殺人が起きたのは、偶然にも栄介がコインロッカーで発見されたのと同じ日だったのだ。
そんなとき、突然、スナックホステス・木下美和子(中込佐知子)が小野を殺したと自首してきた。凶器のナイフは本物だったが、供述は曖昧なところが多く、美和子が借金を抱えていることが明らかになった。
その後、永嶋の事務所を訪ねたおみやさんは、彼の事務所に、栄介が働くラーメン店のドンブリが置いてあったことに気付く。一つの命が奪われ、一つの命が救われた18年前の同じ夜、いったい何があったのか・・・!?
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