部屋の中で同窓会に着て行ったワンピースを目にした朋美は、杉山を想い、思わずワンピースを手にとる。だが、その様子を見た誠一郎は取り乱し、ワンピースを踏みつけると「くそ、くそお」と叫びながらゴミ箱に捨ててしまうのだった。翌日、更なる嫉妬心に取り付かれた誠一郎は、なんと朋美を部屋に軟禁し、出かけるのなら携帯を置いていけと言い出す。しかたなく誠一郎に携帯を渡し、パートへと出かけた朋美は、夫の妄動を目の当たりにし、初めて恋が罪であり、罰を受ける覚悟が必要だと悟る。
同じ頃、陽子(斉藤由貴)は離婚を切り出された夫・正隆(神保悟志)から、自らが経営する会社が倒産寸前だと聞かされていた。陽子の名義にしてある財産を確保するため、一刻も早く離婚しなければならないと告げる正隆。娘の真奈(熊田聖亜)は、実の母親である正隆の愛人・早苗(野波麻帆)に引き取らせるという。
話し合い後、動揺する早苗に頼まれ、真奈を夕方まで預かることになった陽子は、朋美のもとを訪ねる。陽子から事情を聞き、驚く朋美。さらに陽子は、大久保(三上博史)とベッドを共にし、彼に恋をしたかもしれないこと、でももう会うつもりはないことを告白。朋美もまた、杉山には会わないと宣言する。
一方、警視庁上層部からの命令であった同級生の官僚・福島(尾美としのり)の捜索協力を拒んだ杉山は、明日までに麻薬密売人の瀬島(今泉悠)を捕まえなければ、捜査から外すと通告される。妻・佳奈子(須藤理彩)とケンカになって家を出たこともあり、さすがの杉山も心身ともに追い詰められていた。そんな杉山を心配した同級生・亀村(六角精児)は大久保に連絡。多くを語ろうとしない杉山を見た大久保は、家を出た理由が朋美だと直感する。そんな大久保もまた、陽子とベッドを共にして以来、知らず知らずのうちに、彼の中で陽子の存在が大きくなっていた。
朋美の携帯から杉山の自宅の電話番号を見つけた誠一郎は、意を決して電話をかける。だが、応対した佳奈子から杉山が家を出たことを聞き、さらに動揺した誠一郎は、なんと朋美の携帯を解約するという暴挙に出る。それを知った朋美は、思わず家を飛び出してしまう。
夜。陽子は早苗のもとに真奈を帰しにいくが、いまだ動揺し続ける早苗の言動に傷ついた真奈は、陽子と一緒にいたいと言い出す。真奈を連れた陽子は、そのまま大久保の家へ。大久保はここに来た理由を尋ねることもなく、「ここで、3人で一緒に暮さない?」という陽子の提案を快諾。そして、失踪した福島へのメッセージともいえる「ラブ・アゲイン症候群に落ちた友へ」という記事を掲載することを決意するのだった。
家を飛び出した朋美は、亀村の店へ。亀村から、杉山が家を出たこと、疲れた様子だったことを聞き、混乱する朋美。その後、偶然にも捜査中の杉山を見かけてしまった朋美は、引き寄せられるようにと近づいていく。朋美に気づいた杉山は、気になりながらも、物騒だから早く帰るようにと忠告。だが、朋美が踵を返したその瞬間、瀬島がナイフを持って杉山に突進してくる。刺された傷を抑えながら、必死に瀬島ともみ合う杉山を前に、朋美はこれが“許されぬ恋の罰”なのだと確信して……。
同窓会〜ラブ・アゲイン症候群 TOPへ 各話視聴率へ
2010年春のドラマ(4-6月)TOPへ