駆けつけた2人は、なんとも困惑…!おみやさんと旧知のラーメン屋台店主・姫野達夫(梅沢富美男)が、犯人を目撃したと騒ぎ立てていたのだ。 姫野は少々酔っていたが、死体のそばにうずくまっていた不審な若い男を確かに見たという。
被害者は500万円と推測される高価な指輪を身につけており、その指輪に“ORION”という刻印があることを聞いたおみやさんは、 2年前の“京華大学OBデイトレード事件”を思い出す。
それは、大学の非常勤講師だった木下玲子(とよた真帆)と、卒業生の坂本健一(高橋光臣)、 里中威(小川信行)の3人で結成したデイトレードグループ“オリオンの会”が株価を不正に操作し利益を上げていたとして、 金融商品取引法違反容疑にかけられたもの。玲子と里中は逮捕され、罰金を支払ったが、 坂本だけは強制捜査の寸前に、およそ10億とみられるグループの保有資産のうち、3億円を持って姿をくらましていた。
おみやさんの直感どおり、死体の身元は坂本と判明。その上、姫野の証言から、現場で目撃された若い男が里中であることがわかった。
さっそく玲子のもとを訪ねた、おみやさんと洋子。 事件当時、“十億の女”などとマスコミに騒がれた玲子は現在、 夫の勇(湯江健幸)と共に焼肉店を営んでいたが、どうやら店の経営はうまくいっていない様子だった。 玲子は坂本が殺されたと聞いて驚愕、坂本と里中はとても仲がよかった、殺人などありえないと否定する。
その後、坂本が逃走後、暴力団と結託してヤミ金融を立ち上げ、あくどい手口で金を取り立てていたことが判明。 一方、里中は女性にだまされて人間不信となり、この1年ほど引きこもり状態だったことがわかる。 事件から2年間、あまりにも異なる2人の状況に、おみやさんも洋子も複雑なものを感じる。
そんな中、玲子が突然、姫野の屋台に、目撃証言はでまかせだと文句をつけにやって来た。 デイトレードにはまり、人生が変わってしまったと涙ながらに打ち明ける玲子の姿を見て、姫野は彼女に淡い恋心を抱いてしまう。 しかし、現場で検出されたある特殊な成分から、なんと玲子が殺害現場にいた可能性が浮上して…!?
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