2010年05月06日

おみやさん 第4話

京都市内に出没していた、連続引ったくり犯が逮捕された。だが、押収した盗品の中に、被害届の出ていないバッグがひとつだけ発見される。

 バッグの中身は、空っぽの財布と2冊の雑誌−−科学雑誌と結婚情報誌−−だけ。 引ったくり犯によると、奪ったときすでにその財布に金は入っていなかったというのだが、おみやさん(渡瀬恒彦)は財布の中から見つかった、 “from Naoko”という署名の入った、かわいらしいバースデーカードに注目。 16年前、市内の駐車場で会社員・谷本良治(加藤寛治)が殺害され、財布が奪われた事件を思い出す。 被害者には当時、中学生の“直子”というひとり娘がいたのだ。 事件は“オヤジ狩り”を繰り返していた少年たちの犯行が疑われたが、証拠も目撃証言もないまま迷宮入りし、昨年、時効を迎えていた。

 押収したバッグや財布の写真を持って、現在、介護へルパーとして働く直子(遠藤久美子)に会いに行った、おみやさんと洋子(櫻井淳子)。 直子の母は事件の翌年に病死しており、親戚に引き取られた直子は、名字を“落合”と変えていた。

 写真を見た直子は、父親の財布かどうかよく覚えていないと話し、「犯人は憎いが、気持ちに区切りはついている」と言い切る。 直子は今、せっかく打ち解けてきた小柴圭造(下條アトム)という男性からヘルパーの交代を申し出られ、意気消沈していた。 小柴は、交通事故に遭遇した後遺症で軽い記憶障害があり、常にメモ帳を持ち歩いていた…。

 その後、引ったくり犯から、件のバッグの持ち主が30歳代の男性だったと聞いたおみやさんは、 16年前、会社員殺しの疑いをかけられたオヤジ狩りグループのリーダー・黒川哲郎(井坂俊哉)の存在を思い浮かべる。彼は更正した後、猛勉強して夜間大学を卒業。 現在、大手企業のエンジニアとして働いていた。エンジニアならば、科学雑誌を持っていても不思議はない。

 つながりがあるとにらんだおみやさんは、黒川に会いに行くが、黒川は持ち主不明のバッグについては知らないという。 その後、黒川と直子が婚約していることを知るおみやさん。 16年前の事件の被害者遺族と容疑者である2人を結びつけたものとは・・・!?


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