同じころ、リンダ(玉山鉄二)は、
奥田編集長(渡辺えり)の自宅マンションを訪れていた。奥田は、自分の雑誌でナカジを使ってもいい、などといってリンダを呼んだのだ。室内に入るなり奥田に抱きつかれたリンダは、覚悟を決めて彼女をベッドに押し倒した。しかしリンダは、奥田を抱くことはできなかった。
一方、不倫相手の子を身ごもってしまった
ピーち(関めぐみ)は、産婦人科を訪れる。だが、医師からお腹の子のエコー画像を見せられたピーちは、中絶をためらう。
ある夜、ナカジのアパートに桐子(井川遥)がやってくる。眠っているナカジの姿を見つめていた桐子は、ナカジの携帯電話にハルからのメールが届いていることに気づく。
あくる日、ハルは、エモーションでナカジを待っていた。ナカジから、会いたいというメールが届いたのだ。ところがそこに現れたのは桐子だった。桐子は、結婚していることやナカジと出会ったときのことを一方的に話し始めた。桐子にとってナカジは、運命の相手なのだという。必死に耐えながら桐子の言葉を聞いていたハルは、そう思うのなら何故別の相手と結婚したのか、と言い返した。桐子は、経営危機に陥った父親の会社のために、取引先の人間と結婚しなければならなかったのだという。するとハルは、悲劇のヒロインぶっているだけだ、と返す。その言葉に激高した桐子は、ナカジとおそろいのタトゥーをハルに無理やり見せようとした。目をそむけるハルに、つかみかかるような勢いで迫る桐子。そのときグラスが落ちて割れ、見かねた店員がふたりを諌めた。
仕事を終えたナカジは、父・亮介(吉川晃司)に会った。ナカジは、いつものように亮介に金のはいった封筒を渡そうとした。すると亮介は、ナカジにそれを返し、何も言わずに、かつて自分が使っていたカメラを手渡す。
そんな中、ナカジやハル、リンダたちは、久しぶりにエモーションに集まった。このメンバーの集まりを、素直になれなくて会…通称『スナナレ会』と命名し、カミングアウトゲームで盛り上がる5人。ピーちはCAだと嘘をついていたことを、ドクターは医者だと嘘をついていたことを、そしてリンダは雑誌の企画のためにツイッターを始めたことなどをそれぞれ告白した。その際、気分が悪くなってトイレに駆け込んだピーちは、妊娠していることをハルに告白した。一方、リンダは、父親の病院が買ってくれるという医療機器のリストをドクターに手渡す。
自宅でひとりワインを飲んでいた桐子は、叩き割ったワイングラスで自らの腕を切った。そして、スナナレ会から戻ってきたナカジに、偶然ハルに会ったが口論になり、彼女が投げつけたグラスの破片でケガをしてしまった、と嘘をつく。
あくる日、雨に降られたハルは、傘を買うために立ち寄ったコンビニでナカジに出会う。ナカジは、ハルを待っていたらしい。コンビニからの帰り道、ナカジは桐子の件を切り出すと、あの人には近づくな、と告げる。ハルは、信じてもらえない悲しみをこらえながら、桐子と付き合っていてナカジの未来はどうなるのか、と問いかけた。ナカジは、そんなハルに、お前には関係ない、と言い放つ。
涙をこらえながら自宅の近くまで歩いてきたハルを待っていたのはドクターだった。ドクターは、ピーちに住所を聞いてハルのことを待っていたのだという。そこでドクターは、ずぶ濡れのハルに持っていた傘を差し出し、ピンクのチューリップの花束を手渡そうとした。そんなドクターに思わず抱きついてしまうハル。ドクターもまた、ハルを抱きしめて…。
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