翌日。朋美は早速、真理子から電話があったことを、杉山、陽子(斉藤由貴)、大久保(三上博史)らに報告する。しかし、二人を探そうにも手がかりは真理子が残した「湖の近くにいる」という言葉だけ…。(だが)朋美は、放っておけない、みんなで探そう、電話をしてメッセージを残し続けよう、と提案するが、杉山と陽子は反対する。30年も付き合いがなく、二人の現状すら知らない自分たちが無責任に関わるべきじゃない……そんな杉山の主張に、自分が杉山とこの事件に関れば同じ時間を過ごせるという淡い期待を見透かされたような気になり、朋美は、思わずその場を飛び出してしまう。すると、杉山が追いかけてくる。子供じみた言動を反省する朋美だったが、杉山の何気ない一言にまたもムキになってしまい、結局、険悪な雰囲気で別れてしまうのだった。
一方、大久保は陽子に誘われるまま、彼女の自宅を訪れる。すると、出かけているはずの陽子の夫・正隆(神保悟志)と娘・真奈(熊田聖亜)が現れた。陽子は唖然とする大久保にかまうことなく、娘は夫が愛人に産ませた子であると、一見何不自由ない社長夫人である自分の複雑な家庭環境をあっけらかんと話す。同情を誘われているような気がした大久保は、嫌悪感を覚え喧嘩別れする。
そんな折、警視庁に勤める杉山は部長に呼び出され、失踪した福島について尋ねられる。なんと政府から福島の行方を追うよう依頼されているというのだ。福島は次期次官と目される人物で、政府周りの厄介な情報を色々と握っているらしい…。友人として現状を知らせてやりたいと思った杉山は、大久保を誘い、福島たちを捜しに行くことに。
その話を大久保から知らされた陽子は、朋美に一緒に行こうと持ちかける。一度は断る朋美だったが、陽子から自分も杉山が好きだったと告白された上、リベンジ宣言までされ、心に迷いが生じてしまう。考えた末、もし夫の誠一郎(吹越満)が仕事を本気で探し、一家の主としてやり直す気があるのなら、もう二度と杉山に会わないことを決意する。だが、朋美の提案した求人に見向きもせず、相変わらずやる気のない誠一郎の姿に、朋美の気持ちはますます杉山へと傾いていくのだった。
翌朝、夫と子どもたちの食事の準備を終えた朋美は、山中湖行きの高速バス乗り場へと急ぐ。しかし、姿を現した杉山が、大久保と二人で行くつもりだったと正直に伝えると、朋美はまたもやムキになって「帰る!」と言い出す。杉山はそんな朋美を追いかけ、朋美の手を取り、二人はバス乗り場へと戻っていく。バス停では、元恋人の亜紀(真野裕子)を連れて現れた大久保が、陽子の姿を見つけ驚いていた。
ギリギリ出発に間に合い、ほっと胸をなでおろす朋美。だがその頃、宮沢家では、起きたばかりの誠一郎に、娘の彩(大平うみ)が、「ママ、不倫していると思う」と告げていた。さらに、見慣れぬ白いワンピースを見つけ狼狽した誠一郎は、何故かバリバリ仕事をしていた頃のスーツに着替えると、狂ったようにレンタカー店へと走り、朋美を追いかけるのだった。
山中湖へと向かう高速バスの中。賑やかに言い合いをする陽子と亜紀らを尻目に、急に不安になる朋美で…。
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