速水(西島秀俊)らは懸命に救命処置を行うが、目黒は心停止に陥ってしまう。
ICUから整形外科の一般病棟に移され、退院も近いと聞かされていた妻の光子(広田レオナ)は、回復していたはずの夫の体に何が起こったのかと取り乱す。
急変の原因は心臓の血管が詰まったことによる心筋梗塞で、一刻も早く血流を再開させなければ蘇生の見込みはない。
速水は詰まった箇所をカテーテルで拡げようとするがカテーテル室に空きがなく、初療室で治療を行うと言い出す。
必要な設備もない初療室ではリスクが高すぎると佐藤(木下隆行)や長谷川(戸次重幸)は反対するが、ほかに方法はないと速水に押し切られる。
速水の無謀な決断を和泉(加藤あい)から聞き、驚いた田口(伊藤淳史)は初療室へ。そのとき一瞬目を開けた目黒が「函館」と光子に伝えて欲しいとつぶやいた。
一方、白鳥(仲村トオル)は初療室の様子をうかがう佐々木(堀部圭亮)を見かけ、目黒の容態を確認しに来たのかと詰問。
速水との収賄関係の証拠を目黒に握られ、邪魔になって消そうと仕組んだのではないかと疑惑をぶつけるが、一蹴されてしまう。
リスクの高い治療を強行しようとする速水に不審を抱いた白鳥は田口に疑惑を漏らす。速水は収賄の証拠をつかんだ目黒の口を封じようと佐々木と結託し、治療に見せかけて殺そうとしているのではないか、と…。
まもなく、カテーテル治療が始まった。
外科の助けが必要だと言う長谷川を制し、目黒の体にカテーテルを挿入する速水。
初療室の外では、光子が離婚届を見つめていた。光子は仕事にかまけて家に帰らない目黒に離婚を切り出そうとしていたが、その矢先に目黒が倒れたのだった。
そんなとき、目黒が田口に託した「函館」という伝言を聞かされた光子はハッとなる。
治療は成功し、目黒は一命を取り留めたが、血液の流れが一時的に止まっていたことからこのまま意識が戻らない可能性も。
白鳥は目黒の不可解な急変の原因を追及しようと光子をうながし、救命チームに疑惑を向けて挑発する。
佐藤らは自分たちに過失はないと反発するが、そんなとき、長谷川が「心筋梗塞は予測できていたのかも」と意外なことを口にする。
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