概要
2000年にテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠から放送スタートした、仲間由紀恵・阿部寛主演のドラマシリーズ『トリック』のスピンオフ作品。あくまで劇場版と新作スペシャル2のPRが主な狙いのため映画公開中の5月で終了する全6話。
『トリック』の主人公コンビ・奈緒子と上田が関わる事件に決まって現れる警視庁公安部の刑事・矢部謙三を主人公とし、矢部が自ら難事件を解決する様を描く。本作が連続ドラマ初主演となる生瀬は、ライフワーク化を期待しており、「"つまらないくらい面白く"します」とコメントしている。
霊能力者が仕掛けたインチキを暴く『トリック』本編とは異なり、テロや組織犯罪などの大掛かりな事件が主題となっている。『トリック』同様、話の中でいくつかの小ネタが登場しており、特撮やスタジオジブリ作品等を捩った名前・パロディ、『トリック』でのネタや小道具などが登場する(特撮ネタに至っては、元ネタとなる作品に出演した俳優そのものが出演している)。内容はミステリーだが、謎解き部分は矢部の同僚である公安部庶務係の桂美晴と桜木健一郎のコンビが担い、主人公の矢部は『トリック』同様に役に立たない言動が目立つが、最終的に運と偶然で事件を解決するという構成となっている。
キャスト
* 矢部謙三 - 生瀬勝久
* 秋葉原人 - 池田鉄洋
* 桂美晴 - 貫地谷しほり
* 桜木健一郎 - 鈴木浩介
* 菊池愛介 - 姜暢雄
* 片桐優奈 - 原幹恵
スタッフ
* 脚本 - 福田卓郎、高山直也、山岡真介
* 音楽 - 辻陽
* 演出 - 木村ひさし、神徳幸治
* ゼネラルプロデューサー - 桑田潔
* プロデューサー - 船津浩一・高野渉(テレビ朝日)、蒔田光治・山内章弘・樋口優香(東宝)
* 制作協力 - オフィスクレッシェンド
* 制作 - テレビ朝日、東宝
主題歌
* 小林太郎「美紗子ちゃん」(1stアルバム「Orkonpood」収録)
各話あらすじ(2010.4.9 - 2010.5.14)全6話 平均視聴率10.70%
第1話 2010年4月9日「史上最凶のテロリスト」
第2話 2010年4月16日「(秘)作戦!?決死の潜入捜査」
第3話 2010年4月23日「姿なき犯罪者!?神経ガスの恐怖」
第4話 2010年4月30日「ミステリーの女王に驚愕の秘密」
第5話 2010年5月7日「殺人鬼の館!!」
最終話 2010年5月14日「衝撃の結末」
各話視聴率
番組公式HP
(警部補 矢部謙三 - Wikipedia)
警部補 矢部謙三2
『警部補 矢部謙三2』は2013年7月5日から同年8月30日まで、テレビ朝日系列金曜ナイトドラマ枠(23:15〜24:15)で放送された。生瀬勝久主演。
概要
人気ドラマシリーズ「TRICK」から生まれたスピンオフドラマの第2弾。「TRICK」はマジシャン・山田奈緒子(仲間由紀恵)と、物理学者・上田次郎(阿部寛)のコンビが超常現象の裏に隠されたトリックを暴くミステリーコメディー。警視庁公安部の刑事である矢部はシリーズのきっての人気キャラクターで、出世欲が人一倍強く、部下の手柄も平気で横取りしてしまう人物だ。「警部補矢部謙三」は、そんな矢部が“迷推理”を発揮して奇跡的にも難事件を解決する作品。
キャスト
生瀬勝久/矢部謙三役
警視庁公安部の刑事。事件現場に現れては関西弁でまくし立て、現場を混乱させるが、その大胆な行動力が奇跡的にも事件解決の糸口を手繰り寄せる。頭髪に深刻な悩みを抱えている。
池田鉄洋/秋葉原人役
警視庁公安部の刑事。矢部の従順な部下。“アキバ系”のオタクで科学捜査に明るいが、その技術や知識が役に立ったことはない。
相島一之/玉置浩市役
警視庁参事官。矢部の出世のライバルとなる。
姜暢雄/菊池愛介役
警視庁参事官。エリート中のエリート。矢部の部下だった時期もあるが、瞬く間に出世し、今は完全にその立場は逆転している。
佐戸井けん太/国木田晃役
警視庁警視。矢部の直属の上司。
大和田伸也/御手洗ちかお役
警視総監。警視庁のトップに君臨しながら、家では妻の尻に敷かれており、浮気がバレないかと戦々恐々としている。
スタッフ
脚本 - 福田卓郎、高山直也
音楽 - 辻陽
演出 - 木村ひさし、藤原知之
主題歌 - ザ・マスミサイル「グッド・バイ」(CROWN STONES / NIPPON CROWN)
助監督 - 向井澄
スクリプター - 金子洋子、増田文
音楽コーディネイト - 河原崎秀樹
イラスト - 入月裕美子、千原櫻子
VFXスーパーバイザー - 朝倉怜
アクションコーディネーター - 諸鍛冶裕太
ガンエフェクト - 大宮敏明
カースタント - 雨宮正信
特殊造形 - 松井祐一
看護指導 - 依田茂樹
エグゼクティブプロデューサー - 桑田潔
プロデューサー - 高野渉、山内章弘、蒔田光治、佐藤善宏
ラインプロデューサー - 渡邊範雄、杉原奈実
プロデューサー補 - 神田エミイ亜希子、小山杏里
制作協力 - オフィスクレッシェンド
制作 - テレビ朝日、東宝
ストーリー
警視庁公安部の刑事・矢部(生瀬勝久)はある日、恐妻家の警視総監・御手洗ちかお(大和田伸也)との娘で、天才的な頭脳を誇る少女・未来(畠山彩奈)と出合う。未来は父親の浮気を矢部に教え、見返りとして捜査に参加しようと画策していた。矢部はそのネタでちかおを脅し、出世の便宜を図らせようとするが、対するちかおは矢部を殉職させるため、彼を凶悪事件の最前線に送り込もうとする。それぞれの思惑が繰り広げられる中、ウイルステロや海外要人暗殺計画といったの大事件が発生し、軽妙かつ迫力満点な捕り物劇が展開していく。
各話あらすじ(2013.7.5 - 2013.8.30)全8話 平均視聴率 7.18%
第1話 2013年7月5日「殺しの暗号!天才少女VS最も優秀な刑事」ラテ欄「暗号の罠!天才少女vs最も優秀な刑事!」
”碧(あお)き予言者”を名乗る犯人による宝石盗難事件が発生。警察は犯行予告が書かれたカードを受け取っていたにもかかわらず、ただのいたずらと判断して対処を怠り、世間から強い非難を浴びる。そんな中、新たに警視総監に就任した御手洗(大和田伸也)は就任披露の席で事件の早期解決を高らかに宣言する。ところが碧き予言者からの予告通り、第2の事件が発生。文乃(秋本奈緒美)の店から3千万円の宝石が盗まれる。御手洗は身を潜ませるように就任を祝う会の会場を後にするが、警部補の矢部(生瀬勝久)はここぞとばかりに御手洗に接近し、懸命に取り入ろうとする。どさくさの中で御手洗から全権を委任されたと勘違いした矢部は、碧き予言者を挑発するという暴挙に出る。
第2話 2013年7月12日「ウイルステロを阻止せよ!相棒が必ず死ぬ女」 ラテ欄「TRICK番外編!相棒が必ず死ぬ女!」
矢部(生瀬勝久)は相変わらず、御手洗警視総監(大和田伸也)の娘・未来(畠山彩奈)からの情報収集に精を出している。そこへ、ウイルステロの一報が届く。矢部は、捜査に参加したいという未来の願いを聞き入れるそぶりを見せ、総監の弱点を聞き出すことに成功。早速、総監に接近する。一方、警視庁には、マッド・サイエンティストによって作られた殺人ウイルス「ブルースウイルス」が、犯行予告とともに送り付けられていた。矢部に脅され策を講じていた御手洗総監は、捜査のためインターポールから派遣されてきたエリカ(音月桂)が「相棒殺しの死に神」と呼ばれていることを知り、矢部と共に捜査に当たるよう命じる。死に神のうわさ通り、矢部は行く先々で危険と遭遇。そんな中、警視庁ではエリカの二重スパイ疑惑が浮上していた。
※2013年7月19日は、「第142回 全英オープンゴルフ「第2日」〜ミュアフィールド(スコットランド)(延長の場合あり)2013/07/19 23:10〜28:00」を放送のため、休止。
第3話 2013年7月26日「危険なプロポーズ!婚約者が必ず死ぬ女」ラテ欄「恋人が必ず死ぬ女」
矢部(生瀬勝久)が未来(畠山彩奈)から御手洗(大和田伸也)の新たな秘密を聞き出す中、財界の要人3人が相次いで事故死し、いずれも銀座のクラブのママ・山川一子(井上和香)の婚約者だったことが判明。矢部は御手洗から潜入捜査を命じられ一子の店へ。すると、ホステスの真理奈(Sharo)が、目撃したことを話すので、翌日の昼に店に来てくれと言う。ところが当日、真理奈が刺殺され、現場に「山川一」の血文字が残されていた。
第4話 2013年8月2日「誰にでも変装できる暗殺者」
‘誰にでも変装できる’暗殺者が、米国で日本人医師・暮松(齋賀正和)を殺し、暮松に化けて入国したとの情報が。矢部(生瀬勝久)は御手洗(大和田伸也)に命じられ、暗殺者が向かったという温泉旅館に潜入する。宿には暮松の恩師・片桐(岡本富士太)の勇退を祝い、篠原(紺野まひる)、長岡(新井康弘)ら4人の医師が集まった。そんな中、長岡が遺体で見つかり、暗殺者は長岡に変装していたと判明。そこに、未来(畠山彩奈)が現れる。
第5話 2013年8月9日「おとり捜査の罠 矢部謙三VS矢部謙三」※「 熱闘甲子園 23:10〜23:40」を放送のため、開始時間変更(23:45〜24:45)
矢部(生瀬勝久)が御手洗(大和田伸也)の新たな秘密をつかむ中、クーリット王国から来日中のゾーケン王子(生瀬=2役)が襲撃された。日系二世の親衛隊長・コバヤシ(田中要次)は、王子とうり二つの矢部に、王子の身代わりとなってもらう‘おとり捜査’を提案。御手洗から昇進をささやかれた矢部は、王子に成り済まして大使館で開かれるパーティーに出席することに。するとその席上、矢部は暗殺者から命を狙われる。
第6話 2013年8月16日「矢部謙三に死の制裁を! 姿なき暗殺者」ラテ欄「姿なき暗殺者!謎の殺人記号(秘)トリック」 ※「 熱闘甲子園 23:10〜23:40」を放送のため、開始時間変更(23:45〜24:45)。
‘闇の警視総監’を名乗る人物が、詐欺事件、投資ファンド事件、疑獄事件の容疑者で、いずれも証拠不十分で釈放された3人を殺害する。しかも、支持する人々がファンサイトを立ち上げており、裁いてほしい人間を名指しするようになっていた。警察は犯人をおびき寄せるため、極悪人を仕立てることを決定。御手洗(大和田伸也)は悪人役として矢部(生瀬勝久)を指名し、本人には内緒にするよう相棒となる所轄の財樹(松田賢二)に命じる。
第7話 2013年8月23日「名探偵VS矢部謙三 死を呼ぶ逆転推理」 ラテ欄「vs名探偵!報酬5億死を呼ぶ逆転推理!!」
綾小路家の当主・秀麻呂(浜田晃)が、御手洗(大和田伸也)に20年前の事件の再捜査を要請。秀麻呂と愛人との娘・美鈴(富田理生)が庭で遺体で発見された事件で、御手洗は事故死と断定したが、秀麻呂は今でも他殺を疑っていた。御手洗の指名で屋敷に向かった矢部(生瀬勝久)は執事の山野井(村松利史)に出迎えられる。秀麻呂は矢部に私立探偵の渥地(三浦涼介)を紹介。先に真相にたどり着いた方に、5億円の報酬を払うと言う。
最終話 2013年8月30日「殺人同窓会 矢部謙三よ永遠に…」ラテ欄「最終回!殺人同窓会空白の1時間の謎!!」
矢部(生瀬勝久)は、小学校時代の同級生とタイムカプセルを開ける約束を果たすために帰郷する。そんな中、東京から来た土地開発のデベロッパー・神田(小須田康人)が何者かに殺害される事件が発生。矢部が懐かしい仲間たちと旧交を温めたのもつかの間、現場に落ちていたイヤリングから、同級生の佐智子(伊藤かずえ)が容疑者として警察に捕まってしまう。矢部は無実を証明するため、仲間たちと事件解決に奔走する。
各話視聴率
番組公式サイト
(警部補 矢部謙三 - Wikipedia)
タグ:警部補 矢部謙三