2010年03月09日

泣かないと決めた日 第8話(最終話)

角田美樹(榮倉奈々)は、中華料理シェフ・中村恭一郎(今井雅之)がフェア用に試作した料理が好評を得ていることに安堵する。

そんな折、部長・梅沢仁(段田安則)に呼ばれた美樹は、仲原翔太(要 潤)との間に不適切な関係があるのでは、と問い詰められる。そんな関係は絶対にない、と美樹が否定しても梅沢は信じないが、桐野征治(藤木直人)の説得で解放される。

その日の夜、美樹は、急性アルコール中毒で病院に運ばれ退院した佐野有希子(木村佳乃)の自宅を訪ねる。有希子は美樹に、以前、社内いじめのターゲットになっていた山内静香(柳沢なな)に会ったが、彼女がいまだに自分を恨んでいることにショックを受け、アルコールに走ってしまったと打ち明ける。

それを聞いた美樹は、静香と連絡を取る。静香に会った美樹は、自分も当時の静香と同じ状況で死にたいとも思ったが、社員たちと接しているうちに自分も周囲も変わっていった、と語りかける。そして、有希子が今、静香を傷つけてしまったことで悔やみ苦しんでいることを伝える。

同じ頃、藤田千秋(片瀬那奈)は、偶然、田沢佳人(長谷川純)のパソコンに残っていた盗撮映像を見てしまう。そして、一連の事件の犯人が美樹ではなく、立花万里香(杏)だったと知る。千秋は、万里香の夫である仲原にもその映像を見せる。

帰宅した仲原は、何も知らないような笑顔で自分を迎える万里香に不信感を募らせる。そして、テーブルの上に用意してあった料理を床に払いのける。ショックを受けた万里香は、力なく座り込んでしまう。

翌日、ついにフェアの当日となり、イベント会場に集まった社員たちは最終準備に追われていた。そんななか、運送業者から食材を受け取った美樹は、その量の少なさに愕然とする。手違いがあったのか、すべての食材の数量が間違っていたのだ。それを知った中村は怒り、従業員たちを連れて帰ると言う。美樹は中村に頭を下げ、引き止めようとする。そんな美樹を見ていた千秋、栗田琴美(紺野まひる)、工藤早苗(町田マリー)も加勢し、なんとか中村を思いとどまらせることができた。そして、中村のアイデアで足りない食材を調達することができた。そんな様子を苦々しい思いで見ていたのが西島賢治(五十嵐隼士)だった。

スタッフたちの頑張りの甲斐があって、フェアは盛況を博していた。そんな様子を桐野が見守るなか、遅れて有希子もやってくる。クライアントを前に挨拶する美樹を見た有希子は、ああいう姿を見届けたかった、と暗に退社をほのめかす。驚く桐野に有希子は静香の件を報告。梅沢によれば、静香は有希子が辞めなければ会社を訴えると言っているという。自分の処分は今日の会議で決まるという有希子の言葉を聞いた桐野は、梅沢はヴィッテリ社の不正について知ってしまった有希子を辞めさせることが目的に違いない、と確信。そして会社に戻ると、仲原にヴィッテリ社とワインの取引きをしている他の商社から、2006年の取引価格を聞き出すよう指示。美樹と有希子を助けるためだと言われた仲原は、必死に電話をかける。

その頃、役員会議場にいた梅沢は、2年前にイタリア食品部門でいじめがあったことを報告。詳細な報告書まで用意し有希子に責任があると、役員たちの前で説明しはじめる。とそこへ、仲原、そして桐野が飛び込んでくる。仲原から資料を受け取った桐野は、梅沢に向かい「辞めなければならないのは、あなたですよ」と言い放つ。そして、梅沢がヴィッテリ社からキックバックを受け取っていた証拠がある、と資料を指し示す。梅沢は、反論することができない。

一方、美樹らはフェアを無事に終了することができた。会場内に社員だけが残るなか、琴美が西島に食材の発注ミスについて説明しろ、と迫る。西島はさんざん迷惑をかけられた美樹のサポートをするなんて冗談じゃない、琴美らだってそうなのでは、と不満をぶつける。すると千秋が、ブログの件も財布の件も、犯人は美樹ではなかったのだ、と明かし美樹に謝罪。琴美、早苗も頭を下げる。身の潔白が証明された美樹は、晴れ晴れしい気分になる。

そして、美樹は社員たちが帰ったイベント会場でひとりフェアの余韻に浸っていた。すると、そこへ万里香がやってくる。明らかに取り乱している万里香は、デキャンタに入っていたワインを美樹にぶちまける。さらに、デキャンタを床に叩きつけるとその破片を手に美樹に襲い掛かってきた。美樹が床に倒れてしまうと、万里香は馬乗りにまたがりガラスの破片を持った手を振り上げた。と、そのとき、桐野とともに駆け込んできた仲原がその腕を掴む。そして万里香に平手打ちを食らわすと、お前は一生人をうらやんで生きていくのか、自分さえよければそれでいいのか、と怒鳴りつける。万里香は、自分はただ仲原と一緒にいたいだけなのに……と泣き崩れる。

翌早朝、出社してきた有希子のデスクに静香からの手紙が届いていた。そこには、自分の傷はすぐには癒えないかもしれないが前に進むために有希子を許すことからはじめる、と書かれていた。そして、そう考えるきっかけをくれたのが美樹だ、ともあった。有希子はその手紙を抱きしめ涙を流す。

その頃、美樹はまもなくリハビリを終える角田愛(川口春奈)に会うと、会社で辛いことがあったと打ち明ける。そして今後、愛にも同じようなことがあるかもしれないが、どんなことがあっても自分がいるから、と力強く言う。美樹の気持ちを察した愛は、笑顔でうなずく。

一方、仲原との別れを覚悟した万里香は、まとめた荷物を実家に送ろうとしていた。するとそこへ仲原が帰ってくる。仲原は自分に謝罪をする万里香に小さなメモを手渡す。そこには、仲原の転勤先となるニューヨークの住居の住所が書かれていた。仲原は万里香に、ふたりでやり直そうと声をかける。うなずいた万里香の瞳からは涙がこぼれ落ちる。

翌日、イタリア食品部門ではさまざまな変化があった。夫から暴力を受けていた琴美が離婚を報告。さらに琴美は、西島の根性を叩き直すべく西島の面倒を見ると宣言。絶句する西島を笑った田沢は千秋ににらみをきかされた。そして、美樹は桐野から来月にイタリアの得意先周りに行くと告げられる。「はい!」と嬉しそうに返事をする美樹を、社員たちが微笑んで見つめていた――。


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