そんな時、消防からドクターヘリ要請が入る。アナフィラキシーショック(アレルギー反応による重篤な症状)と思われる高校生の救命搬送の依頼だ。ところが、同じ症状の高校生が次々に発生。多くの患者が病院に運ばれてくる。
緋山は、橘啓輔(椎名桔平)、田所良昭(児玉清)らと、明彦、直美、彼らの弁護士、羽田(島津健太郎)への説明に入った。羽田の鋭い追及に、緋山は自分の行為を受け入れて謝るばかり。そんな緋山に、橘が本当の気持ちはどうなのかと促す。田所も緋山に、謝罪しなければならないようなことをしたのかと諭す。すると、緋山は直美の息子に何の治療も出来なかった無力さを話しだす。そして、直美の最後の願いをかなえるため、息子の呼吸器を外して抱かせてやったと話した。また、DNRオーダーを取らなかったのは、家族を死なせる書類にサインなどさせることができず、家族の悲しみに寄り添いたかったと思いのたけを吐き出した。田所は、緋山が受けた心の傷を心配する。
アナフィラキシーショックの集団発生は、サッカーの試合後に出された弁当が原因だと判明。事態は沈静化に向う。その夜、白石は父の博文に電話。今まで反抗してきたことや、病気に気づかなかったことを謝罪する。すると、博文は自分や家族を後回しにするのは、白石が医者だからだと答える。そんな父の優しさに涙する白石は、帰れなくなったと告げた。白石は博文に一日でも長く生きて欲しいと約束して電話を切る。
藤川は梶寿志(寺島進)から、彼が妻と結婚した経緯を聞く。そして、藤川は冴島に亡くなった人のことを引きずるのは当たり前だと言い、自分に出来ることがあればフォローすると話した。
次の日、また早苗が亡き娘の姿を求めて病院に現れた。すると、冴島は何度でも病院に来て下さいと早苗に告げる。藍沢の祖母、絹江(島かおり)が退院することになった。ロビーに見送りに来た藍沢は、誠次から全てを聞いたと絹江に話す。そして、藍沢は不幸な事実を全て飲み込んで自分を育ててくれたことを感謝した。絹江を見送った藍沢は、緋山と話す。緋山は、患者を相手にするのが怖くなったと泣き崩れた。田所の不安が当たったのだ。その田所は、部長室で倒れていて…。
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