ある夜、増岡俊夫(松沢一之)という男の刺殺体が発見される。増岡は、誰かの毛髪を握ったまま死んでいた。遺留品から増沢は事件当夜に、渋谷のキャバクラにいたことが確認された。そして、キャバクラで増岡の相手をしていた麻美(原田夏希)という女性が浮上する。増岡は麻美の母親の元愛人で、その夜はじめて店にやってきたという。また彼が原因で母親は自殺し、麻美の人生も台無しになったと増沢を憎む発言もするが、殺害はきっぱり否定。安積(佐々木蔵之介)は麻美に、髪の毛を提出するよう依頼する。その数日後、麻美のDNAと増岡が握っていた毛髪のDNAが一致した。安積は逮捕状を請求、麻美を逮捕する。しかし麻美は相変わらず犯行を否定し、戸田(忍成修吾)という弁護士を呼ぶよう訴える。
その後の取り調べでも、麻美が一貫して殺害を否定していることから、安積は増岡の足取りを追い、ある大学病院を訪れる。しかしカルテにも面会記録にも、増岡の名前はない。何のためにやってきたのだろうか…。そう思索する安積はある女性の姿に愕然とする。麻美と瓜二つの岸川睦美(原田夏希・二役)という臨床心理士が、この病院で働いていたのだ。聞けば睦美は、麻美と生き別れた双子の姉で、両親が離婚して以来、ずっと麻美と会っていないという。
数日後、弁護士の戸田が神南署にやってきた。戸田は麻美逮捕の決め手になった毛髪のDNAは、一卵性双生児の睦美がいる以上、要件を成さないと麻美の即時釈放を訴え安積に詰め寄る。
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