事務所に駆けつけた石川と西郷だが、事態を収拾することが出来ない。そこへ金太郎が初音と共に殴り込む。「大嫌えなんだよ! てめえの欲や利益のためなら、人を石ころみたいに蹴りとばす……おめえらクズどもがよ!」。そう叫んで敵を蹴散らす金太郎。だが、英雄(東根作寿英)を追い詰めたところで力尽き、地面に崩れ落ちそうになる。そこに現れたのはなんと美鈴(井上和香)だった。「金ちゃんをよろしくね……」。初音にそう言って美鈴はその場から立ち去って行った。
藤城がすべての真相を語った。初音の父・和明(小沢日出晴)は、土地を売り払った金で藤城と共に江並村の地盤を独自に調査し、ダムを造るには脆弱すぎることを突き止めた。しかし、英雄の父・朝倉英一郎の命令を受けたヤクザたちに襲われ、殺されてしまったのだ。その資料があれば、ダムの建設を止めることが出来るーー。それはなんと和明が最期に初音に贈ったオルゴールの中に隠されていた。亡き父が命がけで守った大切な資料。幼い頃の自分と父が映った写真を握りしめ、泣き崩れる初音。
初音と金太郎が向かったのは英雄の家だった。初音に向かって拳を振り上げた英雄を金太郎が殴り飛ばす。「バカで上等じゃねえかよ! バカにされたことのねえ人間なんざ、この世の中にはいねえんだよ。生まれつき出来上がった男なんて一人もいねえ。朝倉さんよぉ、てめえのことばっかり可愛がってんじゃねえよ! バカにされたっていいじゃねえかよ、コケにされたっていいじゃねえか! 何だろうが、真ん前向いて突っ走るしかねえんだよ、男っつうのは!!」。そのアツい言葉に英雄もついに目覚める。
国交大臣視察当日。なんとしてでも大臣に資料を見てもらおうとする金太郎と英雄たちの目の前に、ヤクザたちが立ちふさがる。「サラリーマンをなめんじゃねえ!!」。追いすがる彼らをどうにか振り切り、金太郎たちは大臣に地質調査資料を渡すことに成功した。村を去っていく金太郎を乗せた車に向かい、小さくつぶやく初音。「ありがとう……金ちゃん」。
金太郎たちの働きにより、江並ダムをめぐるさまざまな問題が明らかにされた。進退が懸念された金太郎だが、どうやらクビにならずに済み、水木(風見しんご)をはじめとする秘書課のメンバーたちもホッと胸をなでおろす。しかし、そんな様子を冷ややかに見つめる京子(青山倫子)。彼女が手にしたファイルには、なんと500人にものぼるリストラ候補者の名前が。ヤマト中央建設をさらなる激震が襲おうとしていた……!!
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