推進派のいやがらせや買収によって、ほとんどの反対派は建設を受け入れていた。初音は孤立無援にもかかわらず、天下りなど一部の者だけが利権をむさぼるダム建設に断固として反対してきたのだ。初音の幼なじみでダム推進派の県会議員・朝倉英雄(東根作寿英)の説得も突っぱねる初音。反対派の意見も平等に聞くべきだと主張する金太郎だが、なかなかこの問題は一筋縄ではいきそうにない。
金太郎は再度、初音の家を訪れ、住民説明会に出席するよう頼む。説明会に乗り込んだ初音は天下り問題に加え、この土地の地盤が不安定でダム建設には適切ではないことを指摘。それを聞いた金太郎は、工事を請け負う施工業者として地盤の再調査を提案する。「あんたらはよ、計画が動き出してくれたらそれでいいかもしれねえが、こっちはそうはいかねえんだ! 水の漏れるダムなんか作れっかよ! サラリーマンなめんじゃねえ!!」
説明会の一件で初音と打ち解けた金太郎は、彼女から亡き父親に対する複雑な思いを聞かされる。しかし、その晩、金太郎は何者かに襲撃される。その正体は、英雄にたかっているヤクザたちだった。絶体絶命のピンチの中、どうにか初音を助けたものの、金太郎は吊り橋の上から激流の中へ落とされてしまう。初音の悲痛な叫び声が響く。「矢島さん!」。はたして金太郎の命は? そしてダム建設の行方はいったいどうなってしまうのか!?
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