だが互いにまだぎこちなく、甘いムードとはほど遠い。
熊沢は煮え切らない健一郎にヤキモキ。加えて、鳴海(深田恭子)が広告モデルを引き受けたことを恩に着せ、また健一郎にトラブルを持ち込むのではないかと心配でならない。
一方、鳴海はゆきえ(佐々木希)とケンカをし、アパートを追い出されてしまう。
健一郎を呼び出し、家に泊めて欲しいと頼む鳴海。
断っても泊まると言い張って譲らない鳴海に困り果てる健一郎。
その様子を見かねた佳乃が、自分の家に泊めてもいいと申し出た。
佳乃の好意に甘え、彼女のマンションにまんまと転がり込む鳴海。
そんなとき、健一郎にゆきえから連絡が入る。
ゆきえは、鳴海が数日と言いながら結局は半年もアパートに居座っていたこと、騒動ばかり起こされて迷惑を被ったことを訴え、そんな鳴海を泊めることになった佳乃の身を案じていた。
熊沢からも「佳乃ちゃんがなんか悪い影響を受けたらどうする」と責められ、さすがに心配になった健一郎は佳乃の勤め先へ。
だが「あの人、ちょっと変わってるけど嫌な人じゃない」と鳴海に好意的な佳乃の言葉を聞いて安堵。しっかり者の佳乃なら鳴海にいい影響を与えられると言い、「友だちになってやってくれ」と改めて世話を頼む。
その直後、帰宅した佳乃は部屋の惨状を見てあ然。
鳴海は料理に失敗して台所をめちゃくちゃにしたうえ、拾ってきた猫を勝手に住まわせていたのだ。
呆気にとられる佳乃に鳴海は「泊めてくれたお礼に」と健一郎との恋をアシストしたいと申し出る。
複雑な心境の佳乃をよそに、小悪魔的な笑みを浮かべ勝手に盛り上がる鳴海。
翌日、佳乃は恋のアシスト作戦を実行しようと健一郎に会っていた鳴海を見かける。健一郎をからかってふざける鳴海の様子が恋人同士のように見え、佳乃はショックを受ける。
明くる日、佳乃、鳴海、熊沢と後輩の英樹(遠藤雄弥)が健一郎の家に集まり、すき焼きパーティーが開かれる。
そんな中、佳乃の買ってきたチョコプリンを鳴海が勝手に食べ始め、慌てて止めようとする佳乃と気まずい空気に。
健一郎が「いいだろ、プリンぐらい」と鳴海をかばうと、佳乃は急に怒り出して家を飛び出してしまう。
佳乃の思わぬ行動に面食らう健一郎。
だがそのプリンが、健一郎の好物だからと佳乃が用意していたものだったと熊沢から聞かされ、たまらず佳乃を追いかけていく。
健一郎が町中を駆け回ってようやく探し当てた佳乃は、酒に酔い潰れて道にへたり込んでいた。
佳乃は「ケンちゃんは私よりあの人のこと考えてる」と抑えていた思いを吐露。
健一郎の頼みだからと鳴海の世話をがんばったにもかわらず、鳴海ばかりかまう健一郎の態度が佳乃には耐えられなかったのだ。
「お前は強いから」となだめる健一郎に「私は強くなんかない」と抱きつく佳乃。
どうしていいかわからず硬直する健一郎だが、やがて佳乃をやさしく抱きしめ…。
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