ヤマト中央建設の決断は建設業界はもちろん、各方面に大きな波紋を呼んだ。ヤマト中央建設の株価は暴落、業界全体の信用を失墜させたことへの責任追及、さらなる補強工事の追加……そしてその影でヤマト乗っ取りを企む帝都建設の平尾会長(佐々木勝彦)。ヤマト中央建設はかつてない危機を迎えようとしていた。会社を追われた金太郎は美鈴(井上和香)と竜太(庄司龍成)の笑顔に癒されつつも、愛するヤマトの人たちを想いながら工事現場でひたすら汗を流して働いていた。
公園の芝生に腰をおろし、亡き息子・修一(北条隆博)との思い出に浸る丸山(森本レオ)。だが、彼の体はすでに重い病に蝕まれていた。そこへ金太郎が現れる。「社長! 久しぶりっす!」。丸山は彼の姿に息子の面影を見る。「矢島さん、私は今、他人にも自分にも正直に生きていきたいと思っております。あなたや、死んだ息子のように……」。そう言って立ち去ろうとする丸山。「社長! 俺、生きてるの楽しいっすから!」。金太郎は去って行く丸山の背中を黙って見つめる。
駿河崎温泉ホテルの補強工事は無事終了した。土下座してオーナーの池波(笹野高史)に頭を下げる丸山。さらに丸山は鷹司(細川茂樹)とも会い、力を貸してほしいと頼む。と、その時、駿河崎温泉の近くを震源とした大地震が発生する。ほとんどのホテルや旅館が無惨に倒壊する中、補強工事を行った駿河崎温泉ホテルは当然のごとく無傷で済んだ。同時にヤマト中央建設の評価も急激に回復。ヤマトは生き返った。
京子(青山倫子)の静止を振り切り、社長室に乗り込む金太郎。そこには3通の手紙が残されていた。「矢島さん、私はまもなく死を迎える体です……私に悔いがあるとしたら、それは矢島さん、あなただ。あなたはヤマト中央のために生きてほしい。新しいサラリーマンの生きざまを見せてほしい。私の最後の頼みだ。ヤマト中央建設に戻って下さい……」。覚悟を決め、息子の墓前で自らの命を絶とうする丸山。そこへ金太郎が駆けつける。「社長! 俺と約束しただろ! もっともっと話聞かせてくれよ! あんたの生きざま、見せてくれよぉ!!」。金太郎はもちろん、多くの人たちにサラリーマンの生きざまを強烈に見せつけ、丸山は愛する息子の元へと旅立って行った……。
怒りに燃える金太郎は平尾に殴り込みをかける。「丸山社長が死んだのは貴様のせいじゃねえか! サラリーマンをなめんじゃねえ!!」。だが、そんな金太郎を制したのは黒川だった。「戻ってこい。ヤマト中央で生きていけ……おまえの生きざま見せてみろ!」。一方、走り去る平尾の車の中にはなんと工藤(八神蓮)が。なんと彼は平尾の息子だった。いったい彼の狙いとは……。ともあれ、こうして無事、ヤマト中央建設に戻ってきた金太郎。しかし、復帰早々、大和会長から20年間中断している江並ダムの工事再開を命じられる。「動かしてこい。止まった現場を……おまえの力で」。「おっす!!」。はたして金太郎を待ち受ける新たな現場とは!?
サラリーマン金太郎TOPへ
タグ:サラリーマン金太郎2