小野田が実は工事担当ではなく、単なる資材調達担当だったという事実を京子(青山倫子)から知らされた金太郎だが、すぐさま調査チームを編成し、小野田と工藤(八神蓮)と共に現地へ調査に向かうことに。それを見届けた丸山は大和会長(宇津井健)以下、役員を招集し、緊急役員会を開く。
駿河崎温泉ホテルに着いた金太郎たちは、オーナーの池波(笹野高史)に手抜き工事の事実を告げる。一方、丸山は金太郎の暴走を許した大和会長の責任も追及する構えだ。責任の所在を執拗に求める池波に、ついに金太郎が叫ぶ。「なんで自分の損得ばかりでものを言うんだ……会社より、時には自分よりも大事なものがあるんすよ!」。そう叫び、自らの命を差し出す決意を示す金太郎。池波がつぶやく。「その命……もらおう。明日から3日間、調査に入ってもらう」。
こうして調査がスタートした。だが、手抜き工事の実態は予想以上のひどさだった。がく然とした小野田はついに真相を明らかにする。丸山社長は最初から補強工事など行う気はなく、この騒動を利用して金太郎はもちろん、大和会長や黒川副社長(古谷一行)を会社から排除するつもりだったのだ。と、そこへ、何者かたちが現れ金太郎たちを取り囲む。手抜き工事をした下請け業者たちだ。金太郎の怒りの一撃が炸裂する。「俺はよ……まだヤマト中央の社員なんだよ……やらなきゃいけねえことがあるんだ……仕事を甘く見やがってよ……サラリーマンをなめんじゃねえ!!」。
ボロボロの体で本社へ戻った金太郎は、調査報告書を手に緊急役員会議に乗り込む。それを受けて大和会長は、今回の問題をすべて公表し、賠償問題も含めて補強工事を行うという決議を提案。しかし、丸山社長はホテルに新築費用を全額支払い、調査報告書には「問題なし」と記載することを主張する。「裏金つかませて何もなかったことにしようっていうのかよ? 全部それじゃないっすか! 日本の国も企業も嘘で体裁を繕い、ろくでもない結果ばかり出してる。やめようぜ、そんなことはもう!」。金太郎に続いて大和会長も叫ぶ。「金太郎、おまえのクビをわしは止められん。しかし、出て行く前に金太郎、ヤマト中央の心を見ていけ!」。「あぁ! 見せてもらうぜ!!」。はたしてヤマト中央建設と金太郎たちの命運はどうなってしまうのか!?
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