その頃、美鈴(井上和香)のもとに「竜太(庄司龍成)を預かった」という電話がかかってくる。竜太の無事を確認し、ホッとする美鈴だったが、正体不明の電話に恐怖を募らせる。一方、ヤマト中央建設では、丸山がヤマトを帝都建設に身売りするという噂が広まっていた。「俺は俺に出来ることを精一杯やるだけだ。男だったら、やるしかねえだろ!」。西郷(RIKIYA)の怒りや石川(辻修)の不安の中、金太郎は大和会長(宇津井健)の言葉通り、丸山を信じ抜く覚悟を決める。
翌日、出社早々、緊急役員会に招集される金太郎。なんと丸山によれば、竜太の誘拐騒動は金太郎を室長から下ろそうとする進藤専務(天現寺竜)の仕業だったというのだ。怒りに震えながら進藤の解任動議を発動する丸山。自らの片腕も容赦なく切り捨てる丸山の並々ならぬ決意に喜ぶ水木たち。金太郎もこれまで彼を疑っていたことを詫び、頭を下げる。しかし、そんな金太郎の甘さを激しく叱責する黒川副社長(古谷一行)。大和会長も言葉を続ける。「しっかりと見るんだ。おまえはおまえらしく、その目で真実を見極めるんだよ」。
その夜、金太郎は美鈴から誘拐騒ぎはジャルダンの常連客・一之瀬(櫻庭博道)によるものだったことを聞かされる。ならば、役員会での丸山の発言は何だったのか。社長室に殴り込む金太郎。だが、丸山は金太郎に新組織組み立ての全権を委任し、落ち着いた表情で語りかける。「矢島さん、私たちはサラリーマンです。そして、サラリーマンとしての分を越えぬのが私の姿勢です。ですがこれからの時代、新しい会社内ではそのサラリーマンの分を越えてほしいんです。そうしなければ、もうまっとうな仕事は戦い抜いていくことができないのです」。
金太郎が帰宅すると、美鈴の姿がない。マキ(西丸優子)に聞くと、店を無断欠勤しているらしい。さらに、一之瀬は先日、丸山と金太郎を襲撃した銀竜会の親分の息子だという。椎名(南圭介)から教えてもらった彼らのアジトに駆けつけた金太郎。そこには進藤と、捕まった美鈴の姿が。一之瀬は進藤と最初からつながっていたのだ。「上等じゃねえか……てめえら、絶対に許さねえ! サラリーマンをなめんじゃねえ!!」。
あくる日、丸山に土下座する金太郎。こうして誤解は解けたはずだったが、金太郎の知らないところで丸山は再び帝都建設の平尾(佐々木勝彦)と密会していた。「まもなく、ヤマト中央のスキャンダルが浮上いたします。それをきっかけに、ヤマト中央は崩壊への道を一直線にたどります」。その言葉の意味することとは……。
懸命に残業する金太郎を一人の男が訪ねる。日本中央建設時代に駿河崎温泉ホテルの建築を担当した小野田(小林隆)だ。金太郎は彼の口から衝撃の事実を聞かされる。「コンピューター設備に相当の金を食い、建築物本体に問題があるんです。もし、震度6以上の大きな地震が起きた場合、ホテル全体が倒壊する恐れがあります」。はたして金太郎はこのピンチをどう切り抜けるのか!?
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