訳の分からぬまま、ヤマト中央建設の新社長・丸山(森本レオ)と行動を共にする金太郎。水木をはじめ、リストラにおびえ戦々恐々とする旧ヤマト建設社員たちだったが、優しい丸山の人格者ぶりに皆、安心感を抱く。だが、ただひとり金太郎だけが彼の態度に妙な違和感を覚える。そんな金太郎をじっと見守る大和会長と黒川副社長。「この戦いに負けた時、ヤマトは消える」。会長の言葉が意味することはいったい何か。
飲み会の帰り道、金太郎は料亭の前で丸山社長が何者かを見送っている姿を目撃する。今にも殴りかかりそうな金太郎を引き止めたのはなんと鷹司(細川茂樹)だった。鷹司によれば、丸山が密会していたのは建設業界のドン・帝都建設会長、平尾(佐々木勝彦)だという。さらに、丸山は若い頃、平尾の忠実な部下で、今もその関係は続いているらしい。丸山の本当の狙いは平尾の命令でヤマト建設の社員を追放し、会社を牛耳ることなのか。
「もしヤマトがコケにされるようなことがあったら、俺に出来ることは一つです。社長をボコボコにします」。金太郎は翌日、丸山にそう宣言する。だが、そんな言葉にも動じず、ゆっくり微笑む丸山。「矢島さん、『逆命利君』という言葉を知っていますか? 私はあなたを私の手元から離しませんよ」。だが、その時突然、何者かたちが襲いかかってきた。必死に丸山を守る金太郎。「社長に命をかけて尽すのが俺の仕事だ! サラリーマンをなめんじゃねえ!」。
どうにか敵を追い払ったものの、負傷した金太郎は手当を受けた病院で丸山からあるモノを手渡される。それはなんと盗聴器だった。いったい誰が何の目的でこんなものを丸山のカバンに仕掛けたというのか。迷いや疑念を振り払うように金太郎が叫ぶ。「社長! 俺、正々堂々と戦うっす! インシュアラーっす!!」。こうして金太郎の新たな戦いが始まったのであった……。
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