2010年01月07日

連続ドラマ小説 木下部長とボク 第1話

憧れの広告代理店、丸々通信に入社した僕元公司(ぼくもとこうじ)。
希望に胸を膨らませ出社する僕元が河原の土手にさしかかると、突如ダンボールを持った中年の男が現れる。僕元が硬直して立っているとその男はためらいなくダンボールを尻に敷き、土手を滑っていった。途中で転んでいる。妙なものから逃げるようにその場を後にする僕元だった。

出社した僕元は新入社員とともに研修室に集められ、人事部の配属発表の時を迎える。コピーライターを希望する僕元が運命の発表を待っていると、場違いな中年が研修室に入ってくる。河原で滑っていた男だった。人事部長に間違いを指摘されたその男は木下部長と呼ばれていた。後頭部には土手で転んだときについた草が…微妙な空気の中堂々とその場を去っていく木下部長。あっけに取られる僕元がその直後聞いた配属先は、「木下部」だった。失笑が漏れる。

不安な気持ちのまま研修室を出た僕元の前には、研修時から何かとちょっかいを出してくる同期の天敵・日泉(ひいずみ)がいた。「木下部」は今回初めて発足した部で、お荷物社員たちが集まる“行っちゃいけない部ナンバーワン”だと僕元に教える日泉は、超エリート集団「君島部」に配属されていた。ライバルに差をつけられた悔しさを抱え、木下部のフロアに向かうと、君島部と同じフロアだった。しかもそこは凄く狭いフロアで、デスクも人数分入らない同居状態。呆然とする僕元にイケメンな男が声をかけてきた。明日からニューヨークへ転勤するというエリートのそのイケメンは、木下部長のことを頼むと僕元に言う。当の木下はデスクでつっぷして寝ていた。その姿を見て最高だと喜ぶそのイケメンは、木下部長は少しアウトローだがすごく真っ当な人だと絶賛している。すると、そのイケメンを「イケメン」と呼ぶ男が現れる。木下部の中堅社員・神奈川だった。会社のことはなんでも聞いて、という神奈川は、早速僕元に食堂のおばちゃん情報を押し売り。

イケメンは僕元の歓迎会を兼ねた初めての木下部・夜の部会をやろうと神奈川に提案する。そして僕元に、今デスクで爪を切っている木下部長のところへ挨拶に行くよう勧めた。ゆっくり木下部長へと近づく僕元。
木下部長は爪を切り終わり宙を見上げていて、少し不気味だった。
思い切って挨拶し、自分の名前を告げる僕元。ゆっくりと僕元を見る木下部長。「ああ、そう」とだけ、言った木下部長は、僕元を見たまま黙っている。
と、突然何かを思い出したように口を開いたかと思えば、それは「名前、何やったっけ?」という質問だった。今言ったのに、と心の中でつっこむ僕元。木下部長は部下の名前を覚えない、自分のつけたあだ名でしか呼べない男のようだった。
木下部長は突然元気よく立ち上がり、「そこの気の弱そうな子!」と神奈川を読んだ。それでも喜んで飛んでくる神奈川。
すると木下部長は「もう、帰ってええかなぁ」と言った。驚く部員たち。

神奈川が夜の部会をやって欲しいと頼むと、木下部長は1万円を財布から取り出して渡そうとする。全員分の費用のつもりだった。だが部員は10人おり、神奈川は全然足りないと訴える。木下部長に最初だけ顔を出してと必死に説得する神奈川。全く部員をまとめる意思を見せない木下部長とは対照的に早くも部を1つにまとめる君島部長。君島と部下たちが手際良く部会の相談をする姿を見た僕元は木下部とのあまりの違いにショックを受ける。エリート集団、君島部は一次会を銀座の超高級料亭、二次会を麻布の会員制クラブで行うという。

一方の木下部は 大衆居酒屋だった。最悪な雰囲気のまま時が流れる歓迎会。落ち込む僕元に先輩社員の石川が声をかけてくる。石川は秘かに木下部の乗っ取りを企てている事を僕元に明かす。もはや木下部は崩壊寸前。
その時、木下部長がとった行動は…知らぬ間に帰る、ということだった。もぬけの殻の座席のグラスの下には1万円が。そして、その下には大量のクーポン券が置かれていた。それで予算は十分足りそうだった。木下部長が帰った後、部員たちは最悪部長の話で大盛り上がり。僕元は木下部長に呆れながらも、結果的に結束した部員たちを見て不思議な気持ちになる。

そして翌日、出社した僕元は信じられない光景を目の当たりにする。フロアに木下部のデスクは無く…なんと屋上に並べられていた。


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