特殊捜査課は、捕らえていた神野の部下から、麻薬の巨額取引の日時を探り出す。それは、12月24日で、神野が由岐と再会の約束をした日だった。だが、肝心の取引相手と場所が分からない。そこに、ニューヨーク市警の指揮官、三上真一郎(別所哲也)が現れた。三上は、今後の神野捜査の指揮権はニューヨーク市警が掌握すると宣言。日本の警視総監の許可も得たと言う。さらに、三上は由岐も自分たちの監視下に置くと続けた。
由岐は身柄をホテルに移された。あくまで由岐は、三上たちの任意同行なので、マルオは連れ帰ろうとする。だが、由岐は三上たちに納得しているようだ。
神野の取引相手と、その場所はなかなか判明しない。だが、三上はアメリカの麻薬王、デイビッド・ロッシの極秘来日情報をつかむ。三上は、神野とロッシの取引の可能性を示唆するが、奏は頷けない。神野とロッシは、敵対する関係だからだ。
奏とマルオは堀川経一(勝地涼)の見舞いに行く。堀川に付き添っていた田中真紀(臼田あさ美)は奏たちに由岐を連れ出したことを詫びる。そして、真紀は由岐が神野の犯罪を止めたかったのではないかと推測した。
由岐のホテルをマルオが訪ねる。奏も誘ったのだが、来なかったのだ。だが、マルオがマンションに帰ると奏はいつになくソワソワ。どうやら、由岐の状況を聞きたいらしい。マルオが話そうとすると携帯電話が鳴る。特殊捜査課からの緊急招集だった。
奏とマルオは、三上たちがつかんだ神野とロッシの会食場所を見張る。しかし、突然、何者かに狙撃されてしまう。どうやら、警察の動きが読まれていたらしい。あるいは、偽の情報をつかまされたのか…。
クリスマスイヴ前日、堀川と真紀は由岐とホテルのロビーで会う。すると、ホテルマンが由岐にメッセージカードを持って来た。カードには、イヴに約束場所で待っていると神野から由岐へのメッセージが。そして、ホテルマンがベルをならすと目の前のツリーが点灯。その光景に、由岐は神野との約束の場所を思い出した。イヴの深夜、クリスマスへと日付が変わる時、教会の鐘が鳴り、傍らのクリスマスツリーが点灯するのが見られる場所だと付き添っていたゆりに話す。情報を聞いた三上は、由岐に無理やり場所の特定をさせようとする。しかし、奏とマルオが現れて、由岐を連れ戻した。
イヴ当日。捜査課と市警は、協力して取引場所に人員を配置。だが、現場に向かう途中、奏はロッシが取引に現れないと気づく。ロッシは毎年、イヴに行われる自分の娘のコンサートを見に行くからだ。コンサートは、折りしも日本で行われていた。大友に連絡した奏とマルオはコンサート会場へと急ぐ。一方、麻薬取引は三上たちの手で制圧されるのだが、案の定、神野とロッシの姿はなかった。
コンサート会場に、捜査課の面々が集結。神野のロッシ狙撃阻止を始めようとする。だが、神野はすでに会場の警備員などを鎮圧し、スナイパーの銃口はロッシに向けられていた。コンサートが終わろうとした時、客電が落ちる。奏は、スナイパーの一人を制圧。そして、神野の姿をコントロールルームに発見する。客席に入ろうとする神野の部下たちは、マルオと堀川が止めた。ロッシも捕らえられた。
奏は会場を出ようとする神野を追いかける。しかし、神野の部下に阻まれ取り逃がしてしまう。そこに、ゆりから由岐がいなくなったと電話が。由岐は神野に会いに行くとゆり。そして、ゆりは由岐が思い出した場所を奏たちに教える。
由岐は約束の場所で神野と対面。神野は裏切り者をあぶり出すための芝居で、由岐が記憶を失い、取引の現場へ連れて行かなくてはならなかったと話す。日付が変わると、神野は由岐に一緒に行こうと手を差し出した。だが、由岐は答えることが出来ない。今、自分が一番大事な人が神野を追っていると。そして、由岐は隠し持っていた刃物を神野に向ける。そこに、奏とマルオが現れた。奏、マルオと対峙する神野。奏とマルオは、次々に神野に撃たれる。由岐が止めようと飛び出した時、奏は手負いのみで飛び出し、神野を撃つ。そして、その手に手錠をかけた。
奏はニューヨークへ戻ることになった。旅立ちの日、マルオと由岐は奏を空港に見送りに行く。最後まで、マルオと由岐に嫌味な言葉を投げる奏。だが、3人の胸の置くには奇妙な友情が芽生えていた。そして、由岐の奏への想いは…。去っていく奏を追いかけた由岐は、抱きつこうとするのだが投げ飛ばされてしまって…。
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