玲は演劇部の部長を務め、東京で女優を目指しているはずだった。「あの玲が殺人未遂!?」と信じられない北。そして玲の裁判が始まった。
玲は劇団養成所の同級生だった狭山を包丁で刺し、重傷を負わせたという。しかし裁判官に対し玲は「刺したことは間違いないが、それ以上は言いたくない」と黙秘をする。北はなぜ玲が黙秘するのかわからない。そして被害者・狭山が証言席に立った。狭山は玲と恋人同士であったこと、自分の浮気が原因で口論になり刺されたと話した。弁護人・豊田は狭山に、2人が週に1度くらいしか連絡を取っていなかったことや、玲が周囲に「彼氏はいない」と言っていたこと、また玲が事件当日、狭山に50万円もの大金を渡していたことをあげ、2人が本当に恋人同士だったのかを追求する。要領を得ない狭山を前に、北はますます玲が黙秘をする理由がわからず混乱する。傍聴仲間の美和は北に「傷害であれば執行猶予の付く可能性が高いが、このまま黙秘すれば殺人未遂で実刑の可能性がある」と話す。そして美和は北に一枚のメモを渡した。
北はメモを見ながら東京拘置所にたどり着き、玲に面会する。玲は劇団を辞めたことなどを北に話すが、黙秘をしている理由は話さない。そして玲は北に「こうなったのも森夫のせいだよ。私の卒業アルバムに森夫がなんて書いたか覚えている?」と冗談めかして話す。北は玲のいた劇団に聞き込みに行き、玲が狭山を嫌っていたことを知る。やはり狭山は恋人などではなかった。さらに北は玲の卒業アルバムを見る。そこには「玲ならスカーレット・オハラになれる!」と書いてあった。そして北は思い出した。玲が「風と共に去りぬ」のヒロインから芸名を取り、小原ひいろと名乗ると言っていたことを…。ここに事件のヒントがある。そう確信した北はインターネットで「小原ひいろ」を検索する。果たしてそこには、意外な事実があった!
そして審理の日。北は情状証人として証言席に立った――。
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