2009年11月19日

その男、副署長 シーズン3 File7

「巨額の不正経理に暗躍する男たちの親指には、なぜ同じ場所にテーピングがされていたのか?」

警務課長の近藤(本田博太郎)でございます。世の中、すっかり冬の兆し。京都の冬は格別寒く、さらに人肌が恋しくなって参ります。池永副署長(船越英一郎)の妹・佳子さん(田中美里)もまた例に漏れず。友人の結婚式の帰り、居酒屋で出会った山田三郎(相島一之)という男性と意気投合し、朝まで一緒にいたとか。しかし、副署長は連絡もせずに朝帰りした佳子さんにご立腹。そこにお怒りになるのなら副署長、私に連絡もせず外出ばかりされるご自身の行動も反省して頂きたいものです…。

 さて、ちょうどその日の朝、建築現場で男性の刺殺体が発見されました。所持品から、殺されたのは府庁の職員・松山和彦さん(矢部義章)だと判明。犯行時間は同日午前1時から3時ごろと推定されました。その数時間後、凶器のナイフに付着していた指紋から割れた加害者が、我が河原町署に連行されてきました。なんと、その男は山田だったのです!もちろん、佳子さんと朝まで飲んでいた山田は犯行を否定。しかし、取調べの際におかしなことも判明致しました。山田は佳子さんに「遠洋航海中に妻に逃げられた」と話したそうですが、まったくの嘘だったのです。我々は山田を一旦釈放しましたが、引き続き監視することに致しました。

 その矢先、またも驚くべき事態が発生致しました。山田が池永家にやって来て、佳子さんに結婚を申し込んだのです! ところが妙なことに、山田は副署長が警察官だと知るやいなや、一目散に逃げ去ってしまいました。さらに翌日、山田は再び佳子さんのもとへ。松山さんを殺した犯人の見当がついていると言い出したのです! 山田によれば、勤務先のホテルに宿泊していた客・工藤俊一(清水宏)に促されるまま、凶器に使われたナイフを触ったとか。そして、工藤の部屋には殺された松山さんもいたというのです!

 佳子さんは山田とともにホテルへ向かいました。すると部屋には、首に絞められた痕と粘り気のある物質が付いた工藤の遺体が! しかも、山田は工藤の靴を脱がせ、中にあったキーと床に転がっていた工藤の携帯電話を掴んで逃げたではありませんか! のちに判明したことですが、山田はそのキーで駅のコインロッカーを開け、フラッシュメモリーを手に入れていました。よ、佳子さん…まさか一度ならずに二度までも山田に騙された!? 私ごときが余計なお世話かもしれませんが、もう少し男を見る目を養われた方がよろしいかと…。

 さて一方、副署長は寒さでトイレ滞在率が高くなった私の目をやすやすと盗み、調べを進めておられました。工藤はかつて大手電気販売会社の社長で、府庁は工藤の会社から約8割の電化製品を一括購入していました。また、松山さんは4年前、一公務員の身でありながら1泊10万円もする高級旅館の部屋に3連泊していたことも判明。副署長は「両者の間に“預け”なる不正経理が存在していたのでは!?」と推察されたようです。“預け”とは商品の架空発注による代金を業者の口座にプールし、後日そこから別の商品の代金を支払うこと。私的に流用したり、裏金を作るのも可能です。副署長はその推理を『週刊タイムス』の記者・島英明(的場浩司)に話してウラを取られました。

 また、副署長にはもうひとつ疑問がありました。工藤、そして4年前の写真に写った松山さんの親指には、同じ場所にテーピングが施されていたのです。実はこの場所、弓道をすると擦れるとか。しかも、弓道では弦を強化するため、工藤の首に付着していた物質と同じ成分の“くすね”なるものを使うというではありませんか。恐ろしいほどカンの鋭い副署長は即座に4年前の府のホームページをチェックされました。すると、当時副知事だった高岡敬一郎氏(小沢象)の趣味が弓道だと判明したのであります! その矢先、消えた山田が佳子さんに連絡をしてきました。山田は凶器のナイフを触る直前、工藤が“木村”という人物と電話で金の取引をしているのを目撃したといいます。高岡氏の私設秘書の名もまた木村(石川栄二)…。このヤマの根っこには府の不正経理問題がある!――副署長はそう確信されたご様子。そして、高岡氏のもとを訪れたのです。

 副署長は高岡氏が4年前に不正経理を指図したと張本人だとにらんでいました。その証拠が入ったフラッシュメモリーをネタに、工藤と松山さんは高岡氏から大金を強請り取ろうとした。松山さんは、大金を山分けするのが惜しくなった工藤によって殺されたのです。しかし、高岡氏は要求された金を指定口座に入金せず、工藤を殺すことに…。それが副署長の推理でした。が、狡猾極まりない高岡氏は高圧的な態度で、副署長の推理を一蹴しました。さすがの副署長も確固たる証拠を掴まねば、この男は落とせそうにありません…。

 そんな中、山田が「惚れた佳子さんとその兄である副署長のために」と、木村を呼び出しました。山田が危ない! 副署長と佳子さんは急いで現場に駆けつけました。しかし…山田はこともあろうにお2人の目の前で、ホーガンの矢に撃ち抜かれて命を落としたのです。「オレの我慢もここまでだ!」――副署長は木村が高岡氏の指示で工藤を殺した証拠を掴み、高岡氏に突きつけました。不正だけでなく、非情な殺人までも犯した高岡氏、その私設秘書・木村、黒田(宇野嘉高)を副署長はどうしても許せませんでした。いつもは自首を促す人情派の副署長ですが、彼らにはそのような情はかけなかったのです。副署長の御怒りはごもっとも。無断外出はいかがなものかと存じますが、今回の判断に関しては私も賛同させて頂きます。


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