その矢先、シングルマザー・はるか(平岩紙)が勤める会社が倒産。突然の出来事に、はるかは愕然とする。実は、彼女には生活費の問題はもちろんのこと、職を失うことで発生する大きな問題がもうひとつあった。離婚して息子・新太(松本拓海)の親権を獲得する際、定職に就いていることが条件だったのだ。前夫・健二(中村靖日)に新太を取られてしまうかもしれない…。言い知れぬ不安に襲われたはるかは正宗に相談。心配した正宗は、はるかが健二との話し合いに出掛けている間に新太を預かるなど、親身になって向き合う。
やがて、職探しに奔走していたはるかは、やっとのことで応募した会社の最終面接にこぎつける。ところが面接の日、健二の母・敬子(前田美波里)が突然訪ねてきた!健二からはるかが新太を返そうとしないと聞き、直談判にやって来たのだ。別れた夫への意地やシングルマザーとしてのプライドで新太の人生を台無しにするな、と詰め寄る敬子。彼女の言葉ははるかの胸に突き刺さり、最終面接へ向かう足をも止めてしまう…。心が不安定になり、つい新太にもキツく当たってしまうはるか。事情を聞いた正宗は、息子を想う母親の気持ちは新太も分かっているはずだと諭し、はるかに自信を取り戻させようとする。「自信を持って下さい。はるかさんは僕が知ってる中で、最高のお母さんですから」――。思わず涙を流すはるか。正宗の優しさに、彼女の心は揺れ始める。
一方、正宗ははるかが初めて見せた涙に驚き、さらに心配を募らせていた。その様子を見た高志(山崎樹範)は、正宗がはるかのことを好きなのではないかと勘繰る。もちろん、そんな気持ちなどない正宗は全否定。しかし同時に、正宗は動揺せずにはいられなかった。陽子(優香)さんのことをずっと忘れなくても、いつか別の人を好きになる――高志が放ったその言葉に対しては、「そんなことはない」とハッキリ言い返せなかったのだ…。
そんな中、正宗の誕生日がやって来た。その日、コハルを保育園へ迎えに行った正宗は思わぬサプライズを受ける。なんと、コハルが部屋中に手作りのメッセージカードを飾り、「ハッピーバースデー」を歌いながら出迎えてくれたのだ!陽子に代わって大切な正宗の誕生日を祝うため、コハルはずっと内緒で準備していたという。コハル、そして陽子への想いを強く再認識する正宗。その様子を陰から見ていたはるかは、正宗に少し傾きかけていた心をそっとしまい込むのだった…。
再就職先が決まったはるかは、新太と一緒に暮らし続けられることになった。かけがえのない親子の絆をさらに固め、歩き出したはるか親子。そして、正宗とコハルもまた確かな愛情、亡き陽子への変わらぬ想いでつながれ、歩き出すのだった。
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