2ヵ月後、病院に一通の訴状が届く。なんと、慎一(八嶋智人)が、美和子(西田尚美)の死には病院側の責任があったとして、院長、須佐見(國村隼)、君島(松下由樹)、奈智を訴えたのだ。医師個人が被告になることは稀だが、瀬川(内田有紀)は、原告側の作戦だと推測。自分が訴えられたことを知った奈智は、 大きなショックを受ける。
一方桧口(板谷由夏)は、急いで慎一に連絡をとり、自宅を訪ねた。桧口は、高校の同級生として慎一と話をしようとするが、告訴した慎一の決心は固い。訴えは取り下げず、桧口を敵に回しても戦うという慎一を、もはや止められそうにもなかった。
慎一の告訴は、医局全体にも大きな影響をもたらした。産科医の一人、井本(サコイ)は病院を辞めるという。訴えられるリスクを負いながら、情熱だけで仕事を続けるのは無理だと話す井本を、君島と藤木(近藤芳正)は何とか思いとどまらせようとする。しかし、君島自身も、次々と医師が離れていく現状に、医長と しての自信を失ってしまう。
奈智が不在で、井本もいなくなった産科は、これまで以上に多忙の日々となった。特に桧口は、奈智の分も働こうと必死になる。
まもなく、奈智は、さやかから「お産が見たい」と頼まれる。奈智と榎原とともに出産を見学したさやかは、生まれてくる赤ちゃんを見て涙を流す。そして、奈智の気持ちも少しずつ変化しはじめ―。
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