榎原は、奈智が客観的に自分を見つめられるようになるまで、手術はさせないと言い渡す。自分の腕に自信がある奈智は納得できないまま、榎原の下で働き始める。
まもなく、慎一(八嶋智人)から桧口(板谷由夏)に、美和子の通夜の連絡が入る。医師や看護師たちは、不用意な発言や謝罪をしないようにと瀬川(内田有紀)から通達されていた。しかし桧口は、友人として徳本家を訪ねる。
葬儀の2日後、慎一の元に弁護士の岸本(半海一晃)がやってきた。岸本は、美和子の死をめぐり、病院に落ち度があったかのような発言をし、日本の医療裁判の現状を説いて帰っていった。その日の午後、病院を訪れた慎一は、君島と藤木(近藤芳正)から美和子の死因について説明を受ける。二人の説明は丁寧なものだったが、岸本の話を思い出した慎一は、それを素直に受け取ることができなかった。
一方奈智は、婦人科に移って1ヶ月が過ぎ、まだ手術を執刀させてもらえずにいた。手術をしたいと必死に訴えた奈智は、末期の卵巣がんで入院した女子高生・三井さやか(永井杏)の担当になる。さやかは、がんが肝臓や肺に転移しており、榎原の見解では、1年生きられないかもしれないという。しかし、病状を聞いたさやかの母・郁子(明星真由美)は、さやかに告知することを拒絶。榎原に相談した奈智は、直接さやかに告知しようとするが・・・。
そんな中、「聖修大学病院で、院内感染の疑いで母体死亡」との記事が週刊誌に掲載され、病院内は騒然。記事を見た奈智も衝撃を受け―。
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