2009年11月04日

浅見光彦〜最終章〜 第4話

旅雑誌「旅と歴史の」編集長から、“加賀百万石”金沢の日本舞踊・桃陰流(とういんりゅう)の取材依頼を受けた光彦。取材の話を聞いたお手伝いの須美子(原沙知絵)が、「私も一度金沢へ行ってみたい」というと、「一緒に行ってくればいいさ」と、兄・陽一郎(風間杜夫)が無責任に金沢行きを勧める。母・雪江(佐久間良子)も一緒に金沢へ行くと言い出し、「兼六園にも寄りたいし、九谷焼のお茶碗も欲しい」と盛り上がる。兄嫁・和子(黒田知永子)も「カニも季節に入りましたね」と、話に拍車をかける始末。

「仕事なんですけど…」と困惑する光彦をよそに、翌日には金沢へやってきた光彦と雪江、須美子の3名。まずは、取材先となる「桃陰流」の稽古場へと向かった。光彦らを出迎えた小川イネ(三篠美紀)の案内で奥へ進むと、和服姿の女性たちが見守る中、三味線と長唄の生演奏で踊る三之宮由佳(京野ことみ)と、それを見守る家元の川上トキ(香山美子)がいた。

稽古が終わり、光彦があらためてトキにあいさつをすると、「ご無沙汰しています」と、雪江がトキにあいさつをした。そう、雪江はトキと顔見知りだったのだ。二人の関係を知り驚く光彦に、「次の会で“蝶の道行”という舞を一緒に踊ります」と言って、先ほど踊っていた由佳を紹介するトキ。
それを聞いて、その場に居た他の弟子たちが凍りついた。家元のトキと一緒に“蝶の道行”を踊るということは、トキが由佳を後継者として決めたということを意味していた。
それを聞いた高弟の大戸世志子(増子倭文江)がトキに詰め寄るが、トキは「次期家元をしっかり支えてほしい」と世志子に言うと、由佳が次期家元に決まったと記事にしてほしいと、光彦に頼んだ。


ほどなく稽古場を後にした光彦たちが兼六園へ行くと、売店で働いている由佳の母・志乃(大空真弓)と一緒にいた由佳と再会。由佳が次期家元に決まったことを聞いた志乃は、それに猛反対。踊りの世界から縁を切りなさいと語気を強め、由佳が家元になることを認めない…。

「いったい何があったのか?」と、怪訝に思う光彦。由佳の話によると、昔、桃陰流の稽古場は山中温泉にあり、同い年のトキと志乃は、幼いときから踊りのライバルだったという。そして、なぜだかトキの話になると、志乃は不機嫌になるのだという。
とそのとき、由佳の携帯が鳴った。相手は世志子だ。世志子に呼び出された由佳は、身の丈に合っていないから家元を辞退するようにと、遠まわしに迫られるが、由佳は改めて決意し、桃陰流を引き継ぐ覚悟を宣言して、その場を後にした。その言葉を聞いて、立派だったと感心する光彦だが、当の由佳は「怖かった」と震え出す。そんな二人のやり取りを窺っている人影が…光彦がその視線に気がつくと、気まずそうに立ち去った。

その夜、由佳と光彦が車に乗った暴漢に襲われた。怪我をした光彦が桃陰流の稽古場で手当てを受けていると、警察がやってきた。車の所有者という人物から、ナイフを持った暴漢に襲われたと通報があり、その暴漢が光彦だというのだ。由佳が経緯を話しても刑事は聞き入れず、光彦は容疑者として署へ連行されてしまう。
そんなとき、世志子が遺体で発見された。検視官の現場検証によると、その遺体に外傷はなく、なにかの毒物による中毒死だという…。


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