そのせいで産科は大混乱し、桧口涼子(板谷由夏)ら、在宅の産科医たちが緊急に召集され、産婦人科医達は、不眠不休で赤ちゃんを取り上げることに・・・。
翌日、入局初日の新人産科医・玉木聡(上地雄輔)、嶋えりな(本仮屋ユイカ)が、加わったミーティングで、勝手に救急患者を受け入れた奈智の行動が問題視される。主任教授・須佐見誠二郎(國村隼)と共に会議に出席した顧問弁護士の瀬川一代(内田有紀)は、奈智の行動が、万が一の事態を招いた場合、1億円以上の高額訴訟になる可能性があると注意。
しかし、奈智は周囲からの怒りの視線にも、表情ひとつ変えない。
医局長の藤木敦士(近藤芳正)の指示で、奈智は玉木の、桧口は嶋の指導医になる。しかし、奈智は玉木を指導するどころか、完全に無視。玉木は、口を利いてもらえないまま、入院患者への説明や外来診察を行う奈智についていく。入院患者たちの噂によると、昨年、奈智の指導を受けた新人は、わずか2日で“逃亡”したのだとか。何も教えてもらえず、食事をとる間すらない玉木は、桧口から指導を受けている嶋がうらやましい。
奈智は、双子の胎児の成長に異常が生じる、双胎間輸血症候群の妊婦・南友子(酒井美紀)を担当していた。二人の子の大きさに差があり、このままお腹の中にいれば、両方の子が危険な状態になってしまうのだという。奈智や君島は、 すぐに帝王切開が必要だと説明するが、 南は夫に相談しなければ判断できないと答える。
しかし、南の夫(波岡一喜)は、子供が2人とも後遺症なく健康に成長する確率が10パーセントと知り、「健康な子供しか欲しくない」と死産を希望。夫の言葉を黙って聞いている南に、奈智は命の重さを訴えて子供を救うよう迫るが、そんな奈智に南の夫は反発する。
その夜、玉木はさっそく当直。夜中に、婦人科に入院していた八木祥子(草村礼子)の容態が急変する。婦人医長の榎原浩史(中村橋之助)と共に、奈智と玉木も対応に当たる。
翌日、腹痛を訴える妊娠37週の妊婦・徳本美和子(西田尚美)が、夫の慎一(八嶋智人)、娘の優美(吉田里琴)に付き添われて搬送されてきた。
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