死体の首にはロープが巻かれていて、土門刑事(内藤剛志)らと現場に急行したマリコ(沢口靖子)は、当然のことながら他殺の疑いを持つ。
ところが、解剖医の風丘早月(若村麻由美)の検視の結果、死体の首にはロープの痕が斜めについていることがわかる。絞殺なら痕は水平につくはずであり、これは明らかに自殺を示唆していた。
だがその一方で、首をロープで絞められている被害者が、そのロープをはずそうと抵抗した時に首にできる引っかき傷の“吉川線”が被害者の首に幾筋も残されていた。一体自殺なのか他殺なのか、早月もマリコもにわかには結論が下せない。
トランク詰めの死体には身許を示すようなものは何もなかったが、歯の治療痕から藤吉友美(岡あゆみ)という24歳の派遣社員だと判明する。
そこでマリコは土門らと友美の住んでいたアパートに向かうが、自殺か他殺か判断するための手がかりは得られない。
ただ、『私が死んだら、泣いてくれますか』という遺書らしきものが残されていた。これは一体誰に宛てたものなのか?
やがて、友美は人付き合いが苦手でほとんど友人と呼べるような人物はいないことが判明する。ただ、市内の小劇団の女優・川瀬春奈(野波麻帆)とだけは交流があるらしいとわかるが…。
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