人気アパレルブランド社長兼チーフデザイナーの本多数馬が会社のアトリエで刺殺された。第一発見者でパタンナーの保子によると、事件当夜、本多はコレクションの準備をしていたという。現場には、社長・本多の盗作と思われるデザイン画と、制作途中の服が残されていた。
倫太郎(渡瀬恒彦)は、現場から裁ちばさみがなくなっているのを発見。監察医の真澄(原沙知絵)によると、凶器はその裁ちばさみの可能性が高いという。更に、傷口から体毛らしきものが発見された。
専属モデルの明日香の証言から殺害現場に残されていた制作途中の服は、新人モデルのマユが着ると分かった。直樹(井ノ原快彦)は、違う人間によって描かれた同じデザイン画をアトリエで見つけ不審に思う。
殺害状況から犯人は、顔見知りの可能性があり、本多が会社を受け取りとする5億円の保険に加入していたことも判明した。専務の村上から事情を聞くと、本多の才能に会社の全てがかかっていただけに「5億円の生命保険など当たり前だ」と言い切る。
青柳(吹越満)は、本多の所持品の中に村上の背任ともいえる帳簿を発見する。背任の事実を闇に葬る為に専務・村上が社長・本多を殺害したのか?犬猿の仲の村瀬(津田寛治)と青柳は、みごとなコンビネーションで村上を追い詰めていく。
一方、直樹が見つけたデザイン画を描いたのは、意外な人物であることがわかる。
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