「梅むら」へやってきた葵は若女将の梢(小沢真珠)に案内され中へと入るが、梢の義母で女将の鈴子(黒田福美)は、美容院に行った梢を「旅館王をとるまでは余計な金を使うな」と怒鳴りつけソロバンを投げつける始末。板前の門脇が死亡したときの会見では涙を見せていたあの女将の豹変ぶりに、葵は度肝を抜かれてしまう。
仲居の愛子(宮嶋麻衣)によると、女将は若女将を気に入らないから辛く当たっているのだとか。息子の板長・幸広(六角慎司)を色気でたぶらかしたと決めつけているらしい。幸広も居酒屋の板長から高級割烹旅館の板長になったばかりで嫁姑の間に入るどころではない。
そんな中突然、「梅むら」に真っ白なスーツでキザに決めた男がやって来る。愛子によると、テレビでも有名なグルメ評論家で“旅館王子”と呼ばれている西園寺(城咲仁)という人物らしい。自信過剰で馴れ馴れしく、自らを“王子”と呼ぶ西園寺のナルシストぶりに言葉を失う葵、しかし“旅館王”の審査委員長を務めるくらいならその舌は確かなはず…。
その夜、旅館の中を探っていた葵は、梢と西園寺が睦み合う場面を目撃してしまう。さらにその際梢は西園寺に、「梅むら」が“旅館王”を獲得できるよう根回しをするのだが…。
そしていよいよ、“旅館王”の最終審査の日、疑惑の掛かる人物や多くのマスコミが一堂に会する日がやってきた。“旅館王”の座を巡って、大女将、若女将、板長、グルメ評論家など…高級老舗旅館に渦巻くドロドロの人間関係の中で、葵が見抜いた真実とは…!?
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