「今まで本当にありがとうございました」
突然の妙子(遠藤久美子)の言葉にショックを受ける青柳(吹越満)。妙子からの別れの言葉に違いない…。宿直で一人部屋に取り残される青柳にいつもの元気はまったく見られず…。
翌朝、大手レコード会社社長・西(団時朗)の遺体がホテルの一室から発見された。所持品の中から妙子のプロフィールが発見される。妙子は歌手だから西が資料を持っているのは当たり前だと懸命に強がる青柳だが、事件の直前、西は妙子によく似た女性と口論していたという目撃情報が入ってきた。
あわてて自宅へ戻った青柳は何かに脅える妙子にそれとなく質問を。しかし、西が殺害されたという事実を知ると、泣きそうな目で青柳を見ながら「ごめんなさい」と謝っている。一体何があったというのか?
凶器の灰皿から妙子の指紋が検出され、妙子は任意同行で警視庁へ。志保(羽田美智子)らの取調べに妙子は、西からメジャーデビューの話をもちかけられ現場のホテルで会う約束をしていたという。しかし、西は強引に妙子の体を要求、必死に逃げようと妙子は、灰皿で西の頭を殴ってしまったらしい。
監察医の真澄(原沙知絵)によると、死因は頭蓋内出血、6回も殴打された痕があったという。6回も…!?思わず声を失う志保だが、妙子に殺意があったとは思えない。懸命に庇ってはみたものの…。
西のレコード会社を訪ねた倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、同社の副社長から西の殺害に関して意外な証言を得た。
さらにSHORT LEG SUMMERというバンドのメンバーが西殺害の責任を感じていることがわかった。専属作曲家の千鶴(西牟田恵)とバンドのメンバーに話を聞くと、西はその強引なやり口のため各方面からかなり恨まれていることがわかる。
一方、妙子を取り調べる青柳は、夜、西に誘われるままホテルの部屋に行くこと自体が不埒だと非難する。メジャーデビューしたかったのか、それは自分との生活から脱け出したかったからか?一方的に投げかける言葉に黙り込むしかない妙子。矢沢(田口浩正)は、そんな青柳を腕ずくで止め、妙子を守れと説得するのだが…。
6回も殴打された西、この状態で妙子の正当防衛は、難しそうだが、西を解剖した真澄から新たな状況が報告された。それは…。
新・警視庁捜査一課9係 TOPへ
タグ:新・警視庁捜査一課9係