そんな折、龍之介がベスト・ファーザー賞を受賞。龍之介に付き添って、あかりも授賞式に出席する。ところが、会場には泰三と悠樹の姿も!実は、泰三もベストファーザー賞を受賞していたのだ。結局、鉢合わせになった龍之介と泰三は、わが子の交際相手の素性を知って猛反対!2人の執念ともいえる阻止を受け、あかりと悠樹は話すことすらままならない状態に陥ってしまう。
その矢先、あかりと親友・朋香(林丹丹)の話を偶然聞いたサチ(野際陽子)は、あかりが妊娠したのでは…と推測。龍之介に報告し、対処は自分に任せるよう釘を刺す。ところが、動揺した龍之介はバッタリ遭遇した泰三に「責任を取れ」と詰め寄ってしまう。対する泰三も「息子の人生を台無しにしおって!」と食ってかかり、またも龍之介とケンカ別れに…。しかも、帰宅した泰三は悠樹に対して「わしの立場を考えたことがあるのか!? とんだ恥さらしだ!わしの人生が台無しだ」と、怒りを丸出しにする。そんな父の言葉にショックを受けた悠樹は「好きであんたのところに生まれてきたわけじゃない!」と反発。家を出て行ってしまう。
そのころ、あかりは龍之介を責めていた。実は、サチが聞いた話は竹刀の話。妊娠というのは完全な早とちりだったのだ。言い訳のしようもなく、うなだれる龍之介…。そこへ、悠樹が訪ねてきた。悠樹から泰三の発言を聞いた龍之介は、「子どもの人生は親の人生そのもの。キミのお父さんは“キミの人生を台無しにされた”って言いたかったんじゃないかな」と言い、子を想う親心を率直に伝える。そんな龍之介の言葉に、悠樹はこれまで知ることのなかった父・泰三の気持ちを知ることに…。
翌朝、泰三が伊崎家を訪れ、龍之介に土下座した!「どうか2人を結婚させてやってくれ」――それは、泰三が一晩息子の幸せを考えて出した結論だった。そんな泰三に、龍之介は妊娠疑惑がまったくの誤解だったことを説明。悠樹は父としての責任を取って、龍之介に頭を下げてくれた泰三に感謝の言葉を述べるのだった。
こうして、あかりと悠樹、そしてそれぞれの親子は一山越えて、新たな関係を構築。すべてはいい方向へ向けて回り出したかに見えたが…。そのとき、伊崎家にはある人物から視線が寄せられていた。それは、龍之介の亡き妻にそっくりな女性(笛木優子)だった!
ダンディ・ダディ?〜恋愛小説家・伊崎龍之介〜 TOPへ
『ダンディ・ダディ?〜恋愛小説家・伊崎龍之介〜 第6話』の上へ