そんな時、法廷で証言する小島楓(松嶋菜々子)を澤井が訪ねた。楓を救急医として病院に迎えたいという澤井に、楓は当惑しながらも翌週から赴任することを約束する。その足で、澤井は楓の原告、畑田智行(勝部演之)と接触した。
あわただしくミーティングが行われている救急センターへ、澤井は畑田と、孝実(水谷理砂)を連れてきた。楓の事情を初めて知った野口(矢柴俊博)らセンターの医師たちは動揺する。楓の係争を暴露し、他の医師たちの不安をあおるような澤井の行動に疑問を持つ進藤。その夜、進藤は澤井に説明を求めるが、明確な答えは得られない。
数日後、楓が救急センターに来た。しかし、医師たちの視線は冷たい。また、まるで楓を逆の手本にするかのように、患者に訴えられないよう必死になる。そんな時、進藤が病院の検査室で採血されているのを、丹原博嗣(趙a和)が目撃する。救命の現場の激しさについて行けず、眼科へ戻った丹原は、進藤に対して憎悪を募らせていた。
一方、楓のもとに畑田がやってきた。澤井に連れてこられ、救急センターの実情を目の当たりにした畑田は告訴を取り下げると言う。楓は澤井の畑田への働きかけがあったと知り感謝。すると澤井は、救急要請ホットラインの受け入れ制限に協力するよう楓に求めた。
楓は告訴が取り下げられた件を医局で報告。と、そこに丹原が現れる。丹原は進藤の血液検査を暴露。アフリカで何があったのかと、勝手に持ち出した検査結果を突き出し、進藤に迫る。進藤はひるまずに、全てを打ち明ける。実は、進藤はアフリカでミスをして、患者の注射針を自分に刺してしまい、HIV感染の危険があったのだ。静まり返る医局。そして、検査結果を見た進藤は静かに出て行った。工藤が置き去られた結果を見ると、陰性を示していた。丹原は、澤井から今回の行動は不問にするので救急センターから出て行くよう命令される。進藤の隠されていた一面を知った丹原は…。
ホットラインが鳴る。楓が受けると、火事で5人が熱傷を受けた模様。進藤は全員の受け入れを口にするが、澤井は3人と主張。今現在、全員が睡眠も取れずにいて、医師の数も足りないと澤井。楓は、しぶしぶ3人を受け入れると答えようとした。すると、受け入れは5人だと進藤とは別の声。丹原が戻ってきたのだ。楓は、5人全員の受け入れを告げる。
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