死体には頭部に傷があり、傍に花器の破片が散乱していた。また、床には古びた陶器の破片も落ちていた。藤木が犯人と争ったはずみに棚から落ちたらしい。鳴澤の話では、その陶器は江戸時代の著名な陶芸家の作で、自分が納めた品だということだった。
死体を調べたマリコは、死因は頭部への殴打で、室内のエアコンの温度などから、死後3、4日経っていると判断する。どうやら、花器で殴られたらしい。
やがて、鳴澤が藤木に売った名工の陶器は贋作らしいとわかる。土門は、それを知った藤木と鳴澤の間で争いが起こり、鳴澤が藤木を殺したのではないかと推察する。だが、鳴澤には、藤木の死亡推定時刻の前後に東京にいたというアリバイがあった。
マリコと土門はアリバイの確認に鳴澤のもとを訪ね、そこで見習いとして働く和泉理子(いとうあいこ)と顔を合わせるが…。
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