バーやレストランを数多く経営している実業家・板東(木下ほうか)の刺殺体がとある公園で発見された。胸に刺さったままのナイフには、特殊なマークが、さらに遺体のポケットからクッキーが見つかった。
直樹(井ノ原快彦)は、そのクッキーに心当たりがあり、倫太郎(渡瀬恒彦)を連れその店に向かった。結果、直樹の思った通りクッキーは、倫子(中越典子)が働いている店のものであった。板東は、女性を連れて店に来たが用意した席が気に入らないとさっさと帰ってしまったという。倫太郎は、厨房で凶器と同型のナイフを発見した。シェフの高木(綿引勝彦)によると、フランスの老舗メーカーのチーズナイフだと言う。
調べたところ、事件当日板東に連れられてきた女性編集者・夏美(建みさと)が凶器と同型のナイフを購入していたことが判明した。夏美は、事情聴取に黙秘、しかし、小さなナイフで女性が人を殺せるとは思えない。夏美の犯行に疑問を抱く青柳(吹越満)は、板東が殺される直前に食べた料理に事件の謎を解くカギがあると指摘。板東が立ち寄った店を探し始めた。
そうした中、一人の容疑者が浮かび上がる。坂東に恨みを持つシェフ・小原(佐藤佑介)だ。板東を殺害したナイフも小原のものであることが判明。しかし小原は、事件当夜から失踪したまま、発見されていない。小原は一体どこへ消えたのか?そして板東が死の直前に立ち寄ったと思われる店とは?
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