後日、銀百合学園2年A組にりょうが転校してきた。再会に驚く飛鳥とりょう。放課後、剣道部の見学をしていたりょうは、飛鳥に憧れ弟子入りを希望している大和と、クラスメートの橘充太(佐野和真)から飛鳥がいかに完璧な日本男児であるかを聞かされる。同じ頃、バッティングセンターで遊んでいた金原学園の不良たちの中に、なぜか飛鳥に敵意をむき出しにする多武峰一(木村了)がいた…。
学校の帰り道、飛鳥は公園で少年が母親にぬいぐるみをゴミ箱に捨てられているのを目撃する。幼少期に父親(鶴見辰吾)が「本当は女になりたかった」と家を飛び出したことにショックを受けた母親の浄美(山本未來)から「男らしく」と厳しく育てられ、乙女趣味なものをダンボールに詰めて封印していた飛鳥。しかし気持ちは封印できず密かに乙女なものを愛する“隠れオトメン”になっていた飛鳥は、少年と自分を重ね合わせ、ぬいぐるみをゴミ箱から拾って帰る。帰宅後、浄美の留守を確認した飛鳥は得意の裁縫でぬいぐるみをキレイに直し、ぬいぐるみ用帽子なども編みあげる。こっそりと後をつけてきて、一部始終を覗き見していた充太は大喜びで…。
翌日、飛鳥は女子たちがナンパ男で有名な充太がりょうを家庭科室に呼び出したと聞き、慌てて家庭科室に向かう。すると室内からりょうの困惑する声が聞こえてきた。慌てて部屋に入る飛鳥だが、りょうの家庭科の課題であるケーキ作りを充太が手伝っていただけだった。飛鳥が安心したのも束の間、絶望的に不器用なりょうが作ったケーキはグロテスクな形をしていた。あ然とする飛鳥は、充太が部屋を出ると同時に手伝いを申し出て、ケーキ作りを指導していく。出来上がった完璧なケーキに喜ぶ2人。
そんな中、多武峰ら金原学園の不良たちが飛鳥に仕返しをするために銀百合学園に来た。飛鳥を道場に呼び出した多武峰たちだが、手違いがあってやって来たのはりょうだった。荒らされた道場を見て怒るりょう。大和から状況を聞き、駆けつけた飛鳥と多武峰が剣道で対決する。2人は白熱した戦いを繰り広げるが、横槍が入り飛鳥がピンチに。直後、りょうのとび蹴りがさく裂し、不良たちを次々と倒していく。驚く飛鳥にりょうは「飛鳥さんを見ると守ってあげたくなるんです」と微笑み…。
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