うつ伏せになって死亡していたのに、なぜ背中に打撲の痕が残されているのか。疑問を感じたマリコは、マンションの外壁を調べるが転落時に背中が当たったと思われるような突起物は見当たらない。さらに、最初に現場に駆けつけた警官に確かめたところ、明子は発見されたときすでに虫の息で、とても自力で動けるような状態ではなかったということだった。
そのころ、土門は夫の城戸崎勝(勝野洋)と息子の剛(内野謙太)から事情を聞いていた。二人の話によると、明子はベランダで洗濯物を取り込んでいて誤って転落したらしい。二人とも、転落した瞬間は見ていないという。
明子の遺体は洛北医大に運ばれ風丘早月(若村麻由美)の手で解剖に付されることになった。遺体に付き添っていたマリコは、早月の小学生の娘の亜矢(松元環季)が風邪で学校を早退したことを知る。早月は、娘のことが心配のようだった。
解剖の直前、マリコは遺体の爪に何かの繊維片が詰まっているのを発見し、それを科捜研で分析するため部屋を出る。ところが、そこへ城戸崎が現れ、妻が可哀想だから解剖をやめてくれと詰め寄ってきた。マリコは早月とともに必死に説得、何とか城戸崎を納得させて、科捜研へ向かった。
早月の解剖の結果、他殺の疑いが出てきた。だが、明子の葬儀も終わったころ、城戸崎が「妻は実際には解剖されてはいなかった」と言い出し、解剖に誰も立ち会わせていなかった早月は窮地に陥ってしまう・・・。
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