映画監督の平柳(西田健)の遺体が撮影所から発見された。ベルトで自らの首を吊ったようだが、倫太郎(渡瀬恒彦)は、ある不自然さに気が付く。
スタッフによると、平柳は、人気シリーズ「女の流転」の台本の後半部分を執筆中だったとか。台本がすべて完成していなくても公開に間に合わせるために撮影はスタート。しかし、平柳の机にあった原稿用紙は、白紙だった。書けないことを悩んでの自殺か…。
スタッフの話によると、口の悪い平柳を恨む人もかなり多かったという。
そこへ、主演女優の千賀子(多岐川裕美)が現れ熱く語った。平柳は、後半部分の台本構想を自分だけに話してくれた。監督の魂は私たちの中に生きている、監督の為に撮影を続けようと。白ける青柳(吹越満)だが、矢沢(田口浩正)は、すっかり感動して…。
青柳は、千賀子の付き人・美雪の態度に不審を抱き接触する。そこで、千賀子と平柳が不倫関係にあり、最近トラブルが続いていたということを聞き出す。
倫太郎と直樹(井ノ原快彦)は、監察医・真澄(原沙知絵)の解剖結果から、平柳は、相当強い力で絞殺された後、吊るされたのではないかと報告を受けた。つまり、自殺に見せかけたというのか…。
その後、スタッフの記録・民子(吉田羊)から、台本の後半部分の構想は何者かの反対にあいボツにされ、平柳がかなりいらだっていたという証言も得た。大監督にダメを出せる人は、そうはいない。台本を巡るトラブルか…。千賀子に対する疑惑も深まり…。
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