2017年03月30日

警視庁捜査一課9係 TOP

警視庁捜査一課9係(けいしちょうそうさいっか9がかり)は、テレビ朝日系列でシリーズ化されている水曜21時枠の刑事ドラマである。2017年までに通算シリーズ12本、スペシャル2本、スピンオフドラマ1本が放映されている。2017年に第12シリーズが放送された。

主演は渡瀬恒彦 (第12シリーズ第1話まで)、井ノ原快彦 (第12シリーズ第2話以降)。

2014年7月9日から同年9月10日まで、第9シリーズが放送された。

2015年4月22日から同年7月1日まで、第10シリーズが放送された。全10話。初回2時間スペシャル。

2016年4月6日から同年6月15日まで、第11シリーズが放送された。全11話。初回2時間スペシャル。

2017年4月12日から同年6月7日まで、第12シリーズが放送された。全9話。


概要
『はぐれ刑事純情派』『さすらい刑事旅情編』『はみだし刑事情熱系』『相棒』など、数多くの大ヒットシリーズを世に送り出したテレビ朝日の水曜21時刑事ドラマ枠のシリーズ。放送が終了した『はぐれ刑事純情派』『さすらい刑事旅情編』『はみだし刑事情熱系』に代わり、『相棒』とともに、2006年の春より、テレビ朝日の水曜21時刑事ドラマ枠のレギュラーシリーズとなっている。

当初は、事件の複雑化で、1話では解決できない2週1話完結のエピソードが存在していた。

2009年の第4シリーズからは、タイトルが『新・警視庁捜査一課9係』に変わり、夏クールの放送となった。また、本シリーズより、監察医の早瀬川真澄(原沙知絵)が新たに加入した。これ以降、番組のスタイルがこれまでのコミカル路線から『相棒』を髣髴とさせるシリアス路線に変化している。また、第3シリーズまで毎回のように登場していた加納倫太郎の実娘である石川倫子(中越典子)が第4シリーズ以降では登場しないストーリーも出てきている。

2006年12月27日放送の『警視庁捜査一課9係 特別編』では同局の人気ドラマ『相棒』に登場する鑑識の米沢守(六角精児)が登場し、2010年9月15日放送の『新・警視庁捜査一課9係 season2』の最終回では『相棒』でもおなじみの「帝都新聞」の文面が登場していた。さらに、2010年12月23日に公開された『相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』では“トリオ・ザ・捜一”の3人が7係の所属となっていた。これらのことから、『相棒』とは事実上世界観を共有しているものとみられるが、小道具や刑事部長の違いもあり現時点では真相は不明である。

2015年第10シリーズからは、7年ぶりに春クールに戻った。

主題歌は、season1から浅輪直樹役の井ノ原が所属するV6が担当するのが恒例となっている。


キャスト
警視庁捜査一課9係
加納 倫太郎(かのう りんたろう)
演 - 渡瀬恒彦
捜査一課で最も高い検挙率を誇る9係の係長。階級は警部。

浅輪 直樹(あさわ なおき)
演 - 井ノ原快彦(V6)
新宿中央署刑事課から本庁捜査一課9係に栄転。階級は巡査(第1〜7シリーズ) → 巡査長(第8〜9シリーズ) → 巡査部長(第10シリーズ〜)。

小宮山 志保(こみやま しほ)
演 - 羽田美智子
9係の紅一点にして、ムードメーカーでもある。階級は巡査部長、第8シリーズから警部補に昇任し主任を務める。

村瀬 健吾(むらせ けんご)
演 - 津田寛治
9係の刑事。第1シリーズから第5シリーズまで9係の主任を務めていた。階級は警部補。

青柳 靖(あおやぎ やすし)
演 - 吹越満
9係の刑事。階級は警部補。第6・第7シリーズでは主任を務めていた。

矢沢 英明(やざわ ひであき)
演 - 田口浩正
9係の刑事で青柳の4期後輩。階級は巡査部長。

9係の関係者
石川 倫子(いしかわ みちこ)
演 - 中越典子
加納倫太郎の娘。職業はパティシエール。パリのコンテストで2位。
姓が違うのは離婚した後に他界した母(加納の元妻 ときこ)が旧姓に戻したため。

垣内 妙子(かきうち たえこ)
演 - 遠藤久美子
青柳の恋人。職業はクラブ歌手。昔、薬物をやっていた。

矢沢 早苗(やざわ さなえ)
演 - 畑野ひろ子(第1シリーズ - 第4シリーズ第1話 / 第6シリーズ第9話 - )
矢沢の妻。職業は漫画家。人気漫画家で実は夫より高収入。

安西 つかさ(あんざい つかさ)
演 - 浅見れいな(第1シリーズ - 第4シリーズ)
村瀬の元恋人。

宮原 礼二(みやはら れいじ)
演 - 金児憲史(第1シリーズ - 第3シリーズ / 第7シリーズ第9話 / 第9シリーズ第8話)
倫子の勤めていた洋菓子店「パンとケーキの店 ミヤハラ」の息子で、パティシエでもある。

片山 学(かたやま まなぶ)
演 - 石橋保(第1シリーズ)
小宮山の恋人。銀行員。

園田 俊介(そのだ しゅんすけ)
演 - 中村俊介(第2シリーズ / 第12シリーズ)
倫子がパリ留学していた時のルームメイト。

鳥越 輝明(とりごえ てるあき)
演 - 椛島永次(第2シリーズ)
早苗担当の編集者。

徳島 さやか(とくしま さやか)
演 - 加藤貴子(年末スペシャル・第2シリーズ / 第7シリーズ第1話)
テレビ局の報道記者で、小宮山の友人。

東条 周作(とうじょう しゅうさく)
演 - 田中実(第3シリーズ - 第4シリーズ第1話)
外科医。

浅輪 和樹(あさわ かずき)
演 - 豊原功補(第3シリーズ)
浅輪直樹の兄。

早乙女 静香(さおとめ しずか)
演 - 野際陽子(第11シリーズ - )
加納倫太郎の元妻の従姉。かつて夫と暮らしていた南之蛍団地の自治会長。かなりの毒舌で、倫太郎を困らせることもしばしば。

黛 優之介(まゆずみ ゆうのすけ)
演 - 竹中直人(第12シリーズ)
倫太郎と過去に因縁を持つ世界的な法医学者。

警視庁
9係の所属長は捜査第一課長、また係の統括者として管理官が存在するはずであるが、当初から全く登場していない。

是枝 正志(これえだ まさし)
演 - 誠直也(第1シリーズ - 第3シリーズ)
警視庁刑事部長。階級は警視。

庄司 真美(しょうじ まみ)
演 - 牛尾田恭代(第1シリーズ)
警視庁刑事部鑑識課員。

夏樹 理沙子(なつき りさこ)
演 - 加賀美早紀(第2シリーズ・第3シリーズ)
警視庁刑事部鑑識課員。浅輪直樹の大学時代の後輩。

神田川 宗次朗(かんだがわ そうじろう)
演 - 里見浩太朗(第10シリーズ / 第11シリーズ最終話 / 第12シリーズ第1話・第3話・最終話)
警視総監。

警察庁
神宮司 桃子(じんぐうじ ももこ)
演 - 名取裕子(年末スペシャル - 第3シリーズ)
警察庁刑事局参事官。階級は警視長。加納の数少ない理解者。

水野 治久(みずの はるひさ)
演 - 佐戸井けん太(年末スペシャル・第2シリーズ)
警察庁刑事局長。

安西 大二郎(あんざい だいじろう)
演 - 三浦浩一(第3シリーズ)
つかさの父親。

関東監察医務院
早瀬川 真澄(はやせがわ ますみ)
演 - 原沙知絵(第4シリーズ - )
関東監察医務院の監察医。


スタッフ
脚本 - 深沢正樹、入江信吾、岡崎由紀子、古沢良太、江良至、波多野都、徳永富彦、瀧川晃代、平松正樹、ハセベバクシンオー、真部千晶、伊藤洋子、太田愛、須藤泰司、保正和之、大川俊道
音楽 - 吉川清之
監督 - 吉田啓一郎、杉村六郎、油谷誠至、児玉宜久、長谷川康、田村孝蔵、新村良二、細川光信
テーマ音楽 - racchi(第1シリーズ - 第3シリーズ)
チーフプロデューサー(「新」以降はゼネラルプロデューサー) - 松本基弘(テレビ朝日 / 第1シリーズ - )
現プロデューサー - 神田エミイ亜希子(テレビ朝日 / 第12シリーズ)、金丸哲也(東映 / 第1シリーズ - )
旧プロデューサー
テレビ朝日 - 大川武宏(第1シリーズ・第2シリーズ)、島川博篤(第6シリーズ・第7シリーズ)、山田兼司(第8シリーズ・第9シリーズ)、峰島あゆみ(テレビ朝日 / 第10シリーズ・第11シリーズ)
東映 - 丸山真哉(第1シリーズ - 第9シリーズ)、中尾亜由子(第10シリーズ)
制作 - テレビ朝日、東映

主題歌
※ 主題歌は浅輪直樹役の井ノ原が所属しているV6の楽曲が一貫して使用されている。
第1シリーズ - 「グッデイ!!」
第2シリーズ - 「ジャスミン」
第3シリーズ - 「蝶」
新(通算第4シリーズ) - 「GUILTY」
新2(通算第5シリーズ) - 「only dreaming」
新3(通算第6シリーズ) - 「Sexy.Honey.Bunny!」
第7シリーズ - 「kEEP oN.」
第8シリーズ - 「君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか」
第9シリーズ - 「涙のアトが消える頃」
第10シリーズ - V6「Timeless」 (avex trax)
第11シリーズ - V6「Beautiful World」(avex trax)
第12シリーズ - V6「COLORS」


新・season1 各話あらすじ

(2009.7.1 - 2009.9.16)全11話 平均視聴率13.10%
番組キャッチコピーは「謎が謎を呼び、新9係始動」。
第1話 2009年7月1日「殺人占い」

第2話 2009年7月8日「殺人女優」

第3話 2009年7月15日「殺意のロザリオ」

第4話 2009年7月29日「殺人スクープ」

第5話 2009年8月5日「殺人ダイヤモンド」

第6話 2009年8月12日「殺人レシピ」

第7話 2009年8月19日「アロマ殺人事件」

第8話 2009年8月26日「殺人歌姫」

第9話 2009年9月2日「落雷花嫁」

第10話 2009年9月9日「新コンビ誕生」

最終話 2009年9月16日「生命の捜査線」

7月22日は「世界水泳ローマ2009 シンクロナイズドスイミング・コンビネーション決勝」が放送されたため休止。

各話視聴率


新・season2


各話あらすじ(2010.6.30 - 2010.9.15)全12話 平均視聴率 14.70%
番組のキャッチコピーは「止まらない事件。止まらない9係。」
第1話 2010年6月30日「100億の殺人」

第2話 2010年7月7日「殺人酵母」

第3話 2010年7月14日「殺人ベストセラー」

第4話 2010年7月21日「死者からのメール」

第5話 2010年7月28日「殺人DJ」

第6話 2010年8月4日「殺しのリュージュ」

第7話 2010年8月11日「聴かれた殺人」

第8話 2010年8月18日「歩く死体」

第9話 2010年8月25日「二つの血痕」

第10話 2010年9月1日「高層の死角」

第11話 2010年9月8日「殺人ネイル」

最終話 2010年9月15日「ヒミコ強奪」

各話視聴率


新・警視庁捜査一課9係season3(第6シリーズ)


放映期間:2011年7月6日 - 9月14日
番組のキャッチコピーは「この夏…最高に輝く刑事たち」

各話あらすじ(2011.7.6 - 2011.9.14)全11話 平均視聴率 15.83%
第1話 2011年7月6日「消された女刑事」

第2話 2011年7月13日「殺人バースディ」

第3話 2011年7月20日「赤い破片の秘密」

第4話 2011年7月27日 「ルビー殺人事件」

第5話 2011年8月3日「美食の殺人」

第6話 2011年8月10日「秘密の部屋」

第7話 2011年8月17日「殺人法廷」

第8話 2011年8月24日「殺人渓谷」

第9話 2011年8月31日「殺意の赤いライン」

第10話 2011年9月7日「悪魔の連載」

最終話 2011年9月14日「最期の銃弾」

各話視聴率


警視庁捜査一課9係season7(第7シリーズ)


放映期間:2012年7月4日((近畿地方は初回の2時間スペシャルのみ7月7日) - 9月5日。全10話。
  初回は20:00 - 21:48の2時間スペシャル。
番組キャッチコピーは「覚醒」。

各話あらすじ(2012.7.4 - 2012.9.5)全10話 平均視聴率 11.79%
第1話 2012年7月4日 初回2時間スペシャル「Uの傷跡」
 高級マンションの18階から女性が転落死し、倫太郎(渡瀬恒彦)ら9係の面々が捜査に取り掛かる。部屋の持ち主は、与党幹事長・坂東(西岡徳馬)の次男・卓(須賀貴匡)だった。倫太郎らは卓を連行して取り調べを始めるが、圧力がかかり事件は事故と処理される。そんな中、新党党首・曽根山(野村宏伸)の秘書・出口(松澤一之)が、家政婦の美鈴(山口あゆみ)と共に何者かに殺される。やがて、出口が死の直前に9係の志保(羽田美智子)の友人でテレビ局記者のさやか(加藤貴子)と会っていたことが判明する。

第2話 2012年7月11日「殺人陶器」
 今は亡き陶芸作家・斎藤(河原さぶ)の作品を売り出すことで成功を収めていた会社社長・松岡(本城丸裕)の遺体が社長室で発見される。青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)が、出社していないという社員の聡子(麻乃佳世)の自宅を訪ねようとしたところ、自殺しようとしていた聡子を救出する。聡子は付き合っていた松岡が離婚してくれず、遊ばれたと思い松岡を殺害して自分も死ぬつもりだったと供述。しかし、真澄(原沙知絵)の解剖の結果、刺殺と考えられていた松岡の死因が窒息死、もしくは毒物による中毒死であることが判明する。さらに現場にこぼれていたコーヒーから毒物が検出され、犯人は聡子ではなく、松岡は毒殺されたことが明らかになる。倫太郎(渡瀬恒彦)は、松岡が氷に毒が仕込まれたアイスコーヒーを飲んでいたのではないかと推理。さらに、松岡が斎藤の弟子・小泉(緒形幹太)が作った陶器で氷を作り、曜日によって使い分けていたという情報を入手する。

第3話 2012年7月18日「シェフ殺人事件」
 フレンチシェフの吉見(滝藤賢一)の刺殺体が、自らが講師を務める料理教室で発見された。吉見は教える料理の試作をするために、一人教室に残っていたという。倫太郎(渡瀬恒彦)は鍋の中に完成している試作品を発見するが、その料理に使われていないジャガイモの皮とオレンジの皮が捨ててあることに疑問を抱く。さらに、遺体のそばに「切ったジャガイモは水にさらし」というメモを見つける。一方、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、吉見に頼まれながらも時間が遅くなったからとの理由で、ハーブソルトを教室に届けなかったという二番手シェフの谷本(赤木伸輔)を調べる。村瀬(津田寛治)と志保(羽田美智子)は、テレビ番組で吉見に父親のレストランの料理を批判され、店をつぶされた二宮(青柳尊哉)という青年がいたことをつかむ。

第4話 2012年7月25日「殺意の芝生」
 スポーツエージェント会社社長の小早川(山田純大)の他殺体が自宅の庭で発見される。第一発見者は妻の貴子(北原佐和子)で、夫の会社で専務をしているが、別居しており夫婦生活は破綻している。遺産目当てに夫を殺害しかねないと、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は貴子を調べることにする。しかし、貴子のアリバイは証明され、事件当日、オフィスに怒鳴り込んできたというテニス選手の恵理(大谷みつほ)が容疑者として浮上する。恵理が自殺を図るが一命を取り留める。小早川と不倫関係にあり、小早川の離婚が成立せず広告の契約も失い、怒りが頂点に達したという。アリバイも曖昧で、倫太郎(渡瀬恒彦)が、凶器の火かき棒があったまきストーブ近くで発見したブローチも恵理のものであることが判明する。一方、まきストーブに興味を示していた倫太郎は、ストーブ鍋について書かれているバレリーナのひとみ(彩也子)のブログを発見する。小早川の自宅にはひとみのパネルが飾ってあり、ブログの写真が現場のまきストーブだったのだ。

第5話 2012年8月1日「悪魔の似顔絵」
 児童養護施設の職員・由佳里(末永遥)がペットボトルの茶を飲んで死亡した。昼食を取る前の午前中に、何者かがペットボトルの中に毒物を入れた可能性が高い。事件当日の午前中に職員は由佳里しかおらず、子供たちの証言などから、由佳里の不倫相手らしい男が訪ねて来ていたことが分かる。倫太郎(渡瀬恒彦)と浅輪(井ノ原快彦)は、不審者を唯一目撃したという少女・鳴海(沢田萌音)から、あらためて事情を聴く。鳴海は器用に不審者の似顔絵などを描いて捜査に協力するが、涙一つ流さず、他の子供たちから奇妙な目で見られている。そんな中、毒物が盗まれた工業高校を捜査していた村瀬(津田寛治)らは、事件当日撮影されていたビデオに、養護施設の子供たちを見つける。一方、似顔絵からデータを調べていた倫太郎と浅輪は、よく似ている矢野(東根作寿英)という薬物更生施設にいる男性を訪ねる。矢野はアリバイを主張し、事件との関わりを否定するが、似顔絵を描いたのが子供であることを知り、なぜかふと黙り込む。

第6話 2012年8月8日「アロハ殺人事件」
 生花店を経営する緑(宮本真希)の絞殺死体が店で発見される。状況から、犯人は別の場所で緑を殺害、スーツケースなどに入れて店に遺体を遺棄したと見られる。緑は過去に3人の男性と結婚しており、そのうち2人が不審死している。その2人の遺族が緑を恨んでいる可能性もあると、倫太郎(渡瀬恒彦)らは調査を始める。遺族の一人、静江(山口果林)は殺したいほど緑を憎んでいたことを認めたが、事件当日はボランティアのフラダンスに参加していたとアリバイを主張。もう一人の遺族、佳代子(山下裕子)のアリバイは曖昧だったが、以前、腕のけがで神経を切っており、絞殺する力はないという。しかし、静江がボランティアで踊っていた会場は、佳代子が勤務するホテルということが判明する。

第7話 2012年8月15日「穏やかな死体」
 頭部を強打している身元不明の男性の遺体が発見された。犬の散歩に出た女性が「返せよ」という男の怒声を耳にしていた。近くにはプルタブが開いたまま、飲んだ形跡のない缶コーヒーが置いてあり、多量に摂取すると死に至る合成麻薬が検出された。監察医の真澄(原沙知絵)によると、これまでにも合成麻薬入りの缶コーヒーを飲んで死亡した身元不明遺体が連続して発見されているという。これらの事件に共通しているのは、合成麻薬入りの缶コーヒー、身元不明、景色のいい場所で発見されているということ。倫太郎(渡瀬恒彦)と浅輪(井ノ原快彦)は遺体の身元調査を、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は現場の防犯カメラの映像を分析し始める。

第8話 2012年8月22日「犬は見ていた」
 お笑いコンビのぼけ役で、最近は多方面で活躍していた千穂(阿南敦子)の遺体が発見された。自宅である団地のバルコニーから転落したらしいが、指紋が拭き取られていたことから何者かに突き落とされた可能性が高い。部屋には千穂が飼っていた大型犬がいた。村瀬(津田寛治)は、仕事が激減した千穂の相方の珠子(雛形あきこ)に疑惑を抱き、彼女に会いに行く。一方、倫太郎(渡瀬恒彦)は千穂の部屋にあった植物の名前を必死に調べていた。そんな中、千穂の恋人・譲(枝川吉範)が2年前に病死していたことが分かり、倫太郎と浅輪(井ノ原快彦)は譲が働いていた園芸店へ行く。そこで倫太郎は千穂が育てていた植物で唯一名前の分からなかったものが「吉兆草」であることを知る。

第9話 2012年8月29日「殺人同窓会」
 河川敷で戸神(本宮泰風)という男性の刺殺体が発見された。別の場所で殺害されたようだが、胸ポケットから東京スカイツリー近くの商店街のチラシが見つかる。青柳(吹越満)は、村瀬(津田寛治)に解剖の立ち会いを指示し、商店街へ。倫太郎(渡瀬恒彦)と浅輪(井ノ原快彦)も、チラシの「日曜日はマグロ祭り」に引かれ、商店街へ向かう。倫太郎と浅輪は、商店街で祭りを手伝う倫子(中越典子)に偶然会う。倫子によると、マグロ祭りを前にマグロは売り切れてしまったという。予定よりも早くマグロを売り切ってしまった店に疑惑を抱いた倫太郎は、浅輪を連れてその店へ行く。店の主人・飯田(せんだみつお)に、業務用冷凍庫に残っていた血痕などを指摘すると、戸神の遺体を遺棄したことを認める。

最終話 2012年9月5日「殺人オーケストラ」
 作曲家の彩華(月船さらら)が、自分の作品のオーケストラコンサートが開かれる会場の控室で殺害される。倫太郎(渡瀬恒彦)は現場に落ちていた幼稚園の「お遊戯発表会」のチラシに目を留めるが、矢沢(田口浩正)は倫太郎を妻の早苗(畑野ひろ子)が検査を受けている病院で偶然見掛けてしまい、倫太郎のことが気になって仕方がない。倫太郎は友人の医師・大町(林与一)の検査を受けに来ていただけだった。倫太郎はオーケストラのメンバーに大町の娘・詩音(原史奈)がいることを知る。「お父さんは僕の高校時代の友人で」と話す倫太郎に、詩音は「父ではありません。ずっと前から」と言い放つ。そんな中、真澄(原沙知絵)の報告で、彩華が殺害された凶器が細長い棒状のものであることが分かる。

各話視聴率


番組公式HP テレビ朝日|新・警視庁捜査一課9係
番組公式サイト テレビ朝日|警視庁捜査一課9係
警視庁捜査一課9係 - Wikipedia


警視庁捜査一課9係season8(第8シリーズ)


放映期間:2013年7月10日 - 9月11日。全10話。

概要
“昼あんどん”と呼ばれる加納倫太郎や、曲がったことが大嫌いな熱血漢・浅輪直樹ら個性的な刑事たちの活躍を描く刑事ドラマの第8シリーズ。


ストーリー
指揮官でありながら神出鬼没な加納倫太郎(渡瀬恒彦)や、彼の実の娘・倫子(中越典子)と交際する熱血漢・浅輪直樹(井ノ原快彦)ら、警察官である前に一人の人間として問題や悩みを抱える9係の面々は、それぞれプライベートに大きな変化を迎えながらも日々の捜査に精を出していた。そんなある日、人気ベーカリーのオーナーの遺体が遊歩道で発見される。後頭部をバッドで執拗に殴られており、深い恨みを持つ者の反抗と思われた。被害者は3年前、夫を金属バットで殴り殺し、DVの正当防衛として無罪が成立していた。そこで、主任になった小宮山志保(羽田美智子)は3年前の事件との関連を含め、捜査を9係メンバーに指示する。


各話あらすじ(2013.7.10 - 2013.9.11)全10話 平均視聴率 13.19%
第1話 2013年7月10日「捏造された殺人」
 行列のできるベーカリーのオーナー・弘子(松尾れい子)の遺体が、自宅近くの遊歩道で発見された。後頭部を金属バットで執拗(しつよう)に殴られており、深い恨みを持つ者の犯行と思われたが、臨場した倫太郎(渡瀬)は遺体の不自然さに疑問を抱く。犯人は弘子が倒れて動かなくなってからも、後頭部を殴り続けたようだが、遺体の倒れ方を見ると、犯人の位置からは後頭部を殴打しづらいはずだった。弘子には3年前、夫・雄介(渡辺修一)を金属バットで撲殺した過去があった。弘子は、雄介から家庭内暴力(DV)を繰り返されており、事件当日も金属バットで暴力を受け、夢中で抵抗し、撲殺してしまったという。

第2話 2013年7月17日「殺人美容室」
 人気美容室のトップアーティスト・飛鳥(神楽坂恵)の遺体が、開店準備中の自らの店舗で発見された。志保(羽田美智子)を新たな主任とする9係のメンバーが現場に駆け付けるが、そのころ倫太郎(渡瀬恒彦)は、前主任の青柳(吹越満)のことで人事課長の三島(江藤潤)に呼び出されていた。そんな中、飛鳥が事件当夜、エステ会社社長の紗登美(国生さゆり)と食事をしていたことが判明。さらに飛鳥の顧客リストの中から、青柳と同居する妙子(遠藤久美子)の名前が見つかる。飛鳥のルームメートの塚田(土屋裕一)、知世(高橋メアリージュン)、榎本(牧田哲也)の3人は、それぞれアリバイを主張。紗登美によると、飛鳥は独立することで現在の店長・田所(笠兼三)ともめていたらしい。田所は飛鳥をよく思っていなかったことを認めたが、一方で紗登美が飛鳥を全面的に支援していたと証言する。

第3話 2013年7月24日「逃亡者の殺意」
 志保(羽田美智子)が何者かに刺され、病院に搬送された。相棒の村瀬(津田寛治)は別行動をしていた。志保は、殺人事件の捜査中、誰かに会いに行ったところを襲われたらしい。その殺人事件とは、雑居ビルの一室で、10年前の建設会社爆破事件の主犯として指名手配されていた飯野(比留間由哲)の刺殺体が発見されたというものだ。現場からは多数の「飛ばし携帯電話」が見つかり、いわゆる「母さん助けて詐欺」に手を染めていたようだ。10年前、飯野は自らが勤めていた建設会社を爆破。横領の疑いで解雇されたことへの逆恨みが犯行の動機だったが、同様に解雇された麻生(土佐和成)も指名手配されていた。飯野と麻生、さらに正体不明のもう1人の共犯者は、現場となった雑居ビルに同居、詐欺で稼いでいた。志保と村瀬は、現場に落ちていたレシートからスーパーで聞き込みを行っていたが、手掛かりは得られなかった。そんな中、爆破された建設会社を訪ねた倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、横領事件はぬれぎぬの可能性があったことを知る。さらに、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は「母さん助けて詐欺」の被害者から、犯人の似顔絵を手に入れる。

第4話 2013年7月31日「昼下がりの銃殺」
 ある町の防犯会長を務める摂子(藤真利子)が、何者かに拳銃で殺害された。現場の状況から、強盗殺人の可能性が高く、青柳(吹越満)と村瀬(津田寛治)は外国人窃盗団の犯行と考え、珍しく意見が一致する。しかし、青柳は摂子が地元の交番に何度も電話をしていた携帯電話の発信履歴を基に、ひそかに捜査を開始。村瀬も凶器の拳銃に摂子の指紋が付着していたことから、顔見知りによる犯行の線で捜査を始め、志保(羽田美智子)にあきれられる。一方、倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、凶器が太平洋戦争中に使用されていた十四年式拳銃であることに着目。事件の第一発見者の岩倉(深水三章)が、父親の遺品として鑑定に出していたことをつかむ。しかし、店主が警察に通報した後、押収された拳銃は8個全ての銃弾と共に保管庫にあることを確認する。また志保らは、摂子が生前世話を焼いていた青年・三橋(神永圭佑)の元を訪ねるが、母親の秀美(山下容莉枝)は会わせようとしない。さらに青柳らは、交番での聞き込みで、摂子が指名手配犯を発見したと通報し、報奨金を受け取っていた事実を知る。

第5話 2013年8月7日「殺人生原稿」
 加代(あめくみちこ)という女性の刺殺体が、宿泊していた友人・奈美(横須賀昌美)の自宅で見つかった。加代は事件前日に青森から上京、ある出版社を訪ねた後、何者かと都内のホテルの喫茶店で待ち合わせをしていたことが分かる。加代は右手で固定電話を抱え込み、伸びた左手の先には10月のページが開いた卓上カレンダーがあった。倫太郎(渡瀬恒彦)は、監察医の真澄(原沙知絵)から加代が右利きであることを確認すると、電話を右手で抱えていることに疑問を持つ。また、加代が訪ねた出版社の編集者・貴島(菅原大吉)によると、加代は亡き作家・柴田(藤岡大樹)の最後の愛人だったという。最近になって、加代の元から柴田の最後の原稿「夏色の女たち」が発見されたが、加代は自分がもらったものだと主張。それを認めない柴田の遺族と争い、貴島が200万円を加代に支払って出版にこぎ着けたらしい。おかげで小説は大ヒットとなったが、加代は金額の上乗せを要求してきたという。そんな中、加代とホテルで会っていたのが、柴田の娘カンナ(平山あや)だと判明。父の作品のことで話があると呼び出されたカンナだったが、金の話だったため、ろくに会話もせずに別れたと話す。一方、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、ひそかに見つけた証拠から、奈美の元夫・赤木(寺十吾)を容疑者として拘束する。

第6話 2013年8月14日「127の殺意」
 元ファンドマネジャーの百武(湯江健幸)の他殺体が、ある建設現場で発見された。何者かに後頭部を殴打されたようで、左手には「127」と数字が書かれていた。監察医の真澄(原沙知絵)によると、百武本人が書いた可能性が高いという。そんな中、百武が、ある新聞社の経済部記者・実希子(野々すみ花)と連絡を取っていたことが分かる。実希子は、推定100億円の資産をつくって引退した百武が、最近になって活動を再開したため、取材を依頼したのだという。百武の妻・十和子(安座間美優)はネイリストの弓恵(建みさと)とスパに行っていたというだけでアリバイも曖昧だ。倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、百武の自宅からパソコンが消えていることを確認。防犯カメラの映像をチェックすると、事件当日、2人の男が百武の部屋へ入るところが映っていた。

第7話 2013年8月21日「死の紋様」
 世界的な金融グループの日本支社に勤務する桜田(井田国彦)の刺殺体が見つかった。仕事場として借りていたマンションの駐車場で、背後から刺されたらしいが、部屋にはめおと茶わんがあるなど生活感があふれていた。倫太郎(渡瀬恒彦)は、遺体の手のひらに残っていた塗料の跡に不審を抱く。また、桜田のセカンドバッグから、妻・由里子(七瀬なつみ)の署名、押印がある離婚届が見つかる。由里子によると、桜田には5年ほど前から愛人がいて、仕事場のマンションも愛人との密会場所だったらしい。しかし志保(羽田美智子)は、そんな由里子に疑問を持つ。遺体確認の際にわざわざ喪服を着ていたこと、遺体を見た時も冷静だったことなど、まるで桜田が死亡したことを知っていたかのように振る舞っていたからだ。そんな中、桜田の手のひらに残っていた塗料の跡が暗号で、お祝いのカードなどに使われる文字・カリグラフィーだと分かる。倫太郎はカリグラフィーの入門書の著者・路代(渡辺梓)を訪ねる。

第8話 2013年8月28日「殺人スタント」
 ベテランスタントマンの武藤(浜田学)が撮影現場のビルの屋上から転落死した。撮影中ではなく、昼の休憩中に転落したらしい。武藤は5年前に一度引退。妻・香織(遊井亮子)が父親の跡を継いで経営する葬儀社で、副社長をしていたという。今回は長年コンビを組んでいた主演の影山(大浦龍宇一)に頼まれ、現場に復帰したが、香織は自殺の可能性はないと否定する。武藤のファンだという真澄(原沙知絵)の検視によると、転落による傷以外に打撲痕や内出血が複数あることが判明。さらに、右足の膝と右腕の肘に打ち身による炎症があり、薬が塗られていたという。志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は真澄に立ち会ってもらい、それぞれの傷を検証。すると、腹部の殴打痕と膝と肘の炎症が撮影とは関係のない傷だと分かる。香織によると、武藤はスタントマンについて「もともとやりたい仕事ではなかった」と話していたらしい。だが、倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、武藤が葬儀社に入社した当時に書いた自らの葬儀プランに「スタントマン時代の写真を飾りたい」といった言葉を見つける。

第9話 2013年9月4日「殺しのネックレス」
 倫子(中越典子)の前に、自分が本当の父親だという男が現れた。ショックを受ける倫子に男は、近くのカフェで証拠を見せるから、と言って去る。しかし、その男・風間(有薗芳記)の遺体が発見された。遺体を一目見た倫太郎(渡瀬恒彦)は表情を変えると、近くの短期契約マンションの一室へ向かう。室内は乱され、窓は開けたままだった。風間はここから転落したらしい。倫太郎は直樹(井ノ原快彦)に鑑識を呼ぶよう指示し、こっそりと倫子のネックレスを拾い、ポケットにしまい込む。青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は目撃者の事情聴取、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は現場に残された靴の跡から靴店を当たるが、直樹は単独行動を取る倫太郎と連絡が取れなくなる。現場に残された靴の跡から、倫子が浮上する。また、倫太郎を除く9係のメンバーが管理官の真山(矢島健一)によって集められる。数々の証拠から、倫子を最重要参考人と断定。単独で事件を捜査する倫太郎の行動を、娘を救うための証拠隠滅の可能性があるという。

最終話 2013年9月11日「殺人船長」
 倫太郎(渡瀬恒彦)が、高校時代からの友人で日本海洋大学の学部長・山尾(笹野高史)に、大学での講演を依頼された。倫太郎は村瀬(津田寛治)を適任者として指名。しかし、村瀬は警務部への異動の話があり、刑事を辞めるべきか悩んでいた。そして村瀬の講演が終了した後、大学の構内で学長の倉持(佐伯新)の他殺体が見つかる。傷痕から凶器は二股のやりのようなものと判明。さらに右手の小指の付け根に奇妙な形の傷があった。倉持は午後3時に、山尾、妻で理事の千恵子(春木みさよ)、創立者の娘で山尾の助手・史織(三倉茉奈)、大手不動産会社専務の井元(遠山俊也)を学長室に集めていた。どうやら、大学を閉鎖した跡地に建設を計画している複合施設について話があったらしい。井元によると、反対派の山尾、千恵子、史織を説得しようとしていたらしい。そんな中、真澄(原沙知絵)の行った解剖結果によって、倉持は村瀬の講演中に死亡していたと分かる。やがて倫太郎と直樹(井ノ原快彦)の捜査で、意外な人物が自供を始める。

各話視聴率


警視庁捜査一課9係season9


放映期間:2014年7月9日 - 2014年9月10日 全10話

概要
“昼あんどん”と呼ばれる加納倫太郎(渡瀬恒彦)や、曲がったことが大嫌いな熱血漢・浅輪直樹(井ノ原快彦)ら個性的な刑事たちの活躍を描く刑事ドラマの第9シリーズ。
羽田美智子、津田寛治らおなじみのレギュラー陣は今作も健在。9年目に突入する今回は、メモリアルシーズンとして、さまざまな仕掛けが展開される。
その第1弾として、「9係」が誇る“名珍コンビ”青柳靖(吹越満)&矢沢英明(田口浩正)を主人公にした、シリーズ初のスピンオフドラマ「警視庁捜査一課9係 シーズンスピンオフSP『雨な二人』」(6月27日)を放送。


警視庁捜査一課9係 season9 スピンオフスペシャル 2014年6月27日「殺人犯元妻の女医が謎の逃亡!同時に起きた人質強盗事件“もうすぐ会える…”母の言葉が隠す真相」 ※23:25〜24:25 視聴率 8.0%
 青柳(吹越)と矢沢(田口)は非番の日、応援に駆り出され、殺人容疑で逃走中の男の元妻・恭子(西田尚美)が住むマンションを張り込む。殺人事件の被害者は、以前に恭子と逃走中の元夫の娘をひき逃げで殺害し、出所したばかりだった。張り込み交代時間の5分前、恭子がマンションから出てくる。青柳たちが尾行すると、電車に乗った恭子は、ある駅で降り、迎えに来た車に乗って走り去る。青柳と矢沢は目に留まった運送会社のトラックを借りて彼女の後を追う。


各話あらすじ(2014.7.9 - 2014.9.10)全10話 平均視聴率 11.38%
第1話 2014年7月9日「殺人クルーズ」
 海に面したレストランで行われる結婚式の直前、新郎の前田(笠原秀幸)が何者かに刺殺された。9係の直樹(井ノ原快彦)の高校時代の同級生で、式を担当したウエディングプランナー・朱音(黒谷友香)の証言から、前田は式が始まる前の10分間に殺害された可能性が高くなる。容疑者も招待客に絞られるが、肝心の凶器が見つからない。そんな中、防犯カメラに前田の上司・三沢(久松信美)が、海に何かを落とすような姿が映っていた。青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、三沢に事情を聴きに行く。一方、倫太郎は直樹と共に朱音から、新郎新婦や親族らも幸せそうだったと聞く。だが、倫太郎はその朱音に疑問を抱く。

第2話 2014年7月16日「世界平和殺人事件」
 最先端の電子技術を扱う研究所の所長・津島(清水章吾)が転落死した。9係の面々が現場検証をしていると、新聞記者の渡辺(蟹江一平)が現れ、津島殺害の犯行声明ともいえるメールが届いたという。9係は他殺の線で捜査を始めるが、村瀬(津田寛治)は、志保(羽田美智子)と親しげな渡辺が気になって仕方がない。渡辺の証言から、津島が核兵器にも応用できる技術を危険国家に提供していた疑いがあったことが分かる。そんな中、現場近くの小料理店で聞き込みをしていた倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、津島が死の直前、店の前で何者かに殴られ、その場で探し物をしていたことを知る。探し物は見つからず、津島は店のおかみにメニューにない「ほうとう」を注文し、おいしそうに食べていたらしい。津島が探し物をしていた場所を調べた倫太郎たちは、古い新聞記事を見つける。

第3話 2014年7月23日「殺人ギター」
 国税調査官・富樫(奥田達士)が何者かに殺害された。容疑者として、富樫が、不正経理などの疑いで調査をしていた会社社長・猪狩(尾関伸嗣)が浮上する。一方、富樫が事件当日、理緒(メイサツキ)という歌手と会っていたことが分かる。直樹(井ノ原快彦)の調べで、富樫の妻・弥生(中山忍)が、かつて理緒とデュオを組んでいたことが判明。デュオを解散・引退後、富樫と結婚した弥生は過去に歌手だったことを夫に隠していたが、最近になって理緒から再結成を持ち掛けられ困っていたという。そんな中、倫太郎(渡瀬恒彦)が富樫の息子・文哉(加藤清史郎)に、父親について聞くと、融通の利かない堅物だったと言い切る。友人たちとバンドを組みたいと言った時も反対され、東京大学に入って役人になれと言われたらしい。

第4話 2014年7月30日「殺人家計簿」
 38歳の加代という女性が自室で殺害された。だが、見た目は20代にしか見えず、現場からは24歳の幸(黒川智花)の免許証も見つかる。被害者は加代と幸という二つの顔を持っていたことになり、直樹(井ノ原快彦)たちは、どちらが本物なのか首をかしげる。一方、倫太郎(渡瀬恒彦)は、現場のテーブルの上にあった肉じゃがにタマネギが入っていないことが気になる。検視の結果、被害者の年齢が20代半ばと分かり、殺害されたのは幸である可能性が高くなる。幸は1年前、借金取りに追われる父・原田(樋渡真司)と共に夜逃げをしていた。本物の加代(尾上紫)によると、個人情報を盗まれたことがあり、どうやら幸は盗んだ情報で加代に成り済ましていたらしい。そんな中、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は、幸の双子の妹・遥(黒川=二役)から話を聞くが、原田と別れた母親について家を出て以来、幸とは会っていないという。

第5話 2014年8月6日「殺人ミュージカル」
 舞台女優・美玲(折井あゆみ)の遺体が控室で発見された。美玲は、大物ミュージカル女優・舞衣(真琴つばさ)が主演する舞台の稽古中で、事件当日は舞衣が作ったスムージーを飲んでいた。そのスムージーは舞衣や美玲をはじめ、俳優の正樹(寿大聡)、演出家の棚橋(山崎直樹)も飲み、食中毒のような症状を訴えたが、美玲だけが死亡した。スムージーの材料に疑問を抱いた倫太郎(渡瀬恒彦)は、何者かが毒性のある植物「グリーンクロッカス」を仕込んでいたことをつかむ。舞衣は材料がすり替えられたことに気付かず、スムージーを作ったらしい。そんな中、新人女優メグ(小宮有紗)の話から、事件前夜、棚橋の妻で舞衣の親友である聖美(久世星佳)が最後に劇場を出たことが分かる。聖美がグリーンクロッカスを入手していたことも判明し、彼女は舞衣と夫の不倫を疑っての犯行と認める。だが、自分が用意した量では人は死ぬはずがない、と犯行を否認する。

第6話 2014年8月13日「殺しの感謝状」
 スナック経営者・近田(松本実)の他殺体が見つかる。現場で村瀬(津田寛治)は志保(羽田美智子)にも説明せず、鑑識にノートパソコンの搬出を指示する。青柳(吹越満)も、こっそりと近田のスマートフォンをポケットにしまい、矢沢(田口浩正)をあきれさせる。一方、倫太郎(渡瀬恒彦)は、スナックの最後の客の伝票にあった「CR」という文字に疑問を抱く。やがて、近田のスマホの通話記録から、飲食店経営者・御木本(松尾敏伸)という男性が浮上する。御木本は、青柳らの質問にも、近田とは幼なじみだっただけで、事件当日の電話でも大した話はしていないという。そんな中、倫太郎と直樹(井ノ原快彦)は聞き込みから、近田が、はるか(小池唯)というアイドルを脅していたことを知る。

第7話 2014年8月20日「殺しの処方箋」
 志保(羽田美智子)はスポーツクラブで実業家・藤木(姜暢雄)と知り合う。だが、クラブの上の階にあるホテルの一室で客が自殺。志保は駆け付けた所轄署の刑事に、刑事であることを知らされてしまう。そんな中、倫太郎(渡瀬恒彦)は志保の「自殺」という報告に疑問を抱く。死亡した水川(伏見哲夫)は数年前に会社をつぶして破産。さらに、末期がんを患っており、自殺する動機は十分だった。倫太郎と直樹(井ノ原快彦)は、水川の娘・博美(村井美樹)に話を聞くが、中学生の頃に家を出ていった父親とは15年ほど会っていないという。水川の遺体の痕跡から他殺だと判明する。また、博美が事件直前、訪ねて来た水川を追い返していたことが分かる。しかも、水川に早く死んで保険金を、という言葉まで投げ付けていたらしい。博美は母親の治療費を稼ぐため、金に困っていた。一方、青柳(吹越満)たちの捜査で、水川に多額の融資をしていた悪徳金融会社社長・段田(手塚とおる)が容疑者として浮かぶ。

第8話 2014年8月27日「殺人大学」
 プロ野球チームのベテランスカウト・東野(山田明郷)の他殺体が大学野球部のグラウンドで発見された。東野は野球部のスラッガー・伴藤(杉本健介)に注目していたが、事件当日の紅白戦で伴藤の弱点が露呈。息子のプロ入りを後押しする伴藤の父親・大造(隆大介)は、プロ入りに否定的な東野に対して怒りをあらわにしていたという。そんな中、凶器が野球のバットである可能性が高くなるが、部室にあったバットからはルミノール反応は検出されない。東野の部屋を調べた倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、東野が伴藤のほかに投手の田中(永嶋柊吾)にも注目していたことを知る。一方、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、大造の車のトランクからルミノール反応が出た金属バットを発見する。

第9話 2014年9月3日「殺人オーデコロン」
 プロのビリヤード選手・明神(金子昇)が、対戦相手の美鈴(森カンナ)との試合を前に殺害された。明神は対戦前の会見で、美鈴が負ければ大会スポンサーの社長・石沢(佐藤誓)の愛人になるという賭けをしていたことを暴露していた。倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は美鈴に話を聞きに行くが、彼女は「私は犯人じゃない」と言うだけで取り付く島もない。一方、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、明神が殺害される直前に何者かと言い争っていたことを知り、その人物が田茂山(山田アキラ)だと突き止める。そんな中、明神が田茂山に、大会に出場していた日本チャンピオンの巽(伊藤洋三郎)にけがを負わせるよう依頼していたことが分かる。

最終話 2014年9月10日「運命殺人事件」
 アパレルメーカーの専務・白崎(大鶴義丹)の他殺体が港で発見された。何者かに鈍器で殴られた後、海に投げ落とされて溺死したらしい。白崎の勤務先では、創立10周年記念の式典で社長の睦月(東ちづる)の娘でプロのピアニストを目指す花音(瀬戸さおり)と、世界的ピアニスト・松川(春田純一)の連弾を企画。そんな文化事業に金を使う睦月と、合理化を推進していた白崎は対立していたという。事件前にも、睦月が何者かに襲われるなど、不穏なことが続いていた。そんな中、睦月が学生時代、倫太郎(渡瀬恒彦)が担当した事件でけがをしていたことが分かる。睦月は、そのけがが原因でピアニストになる夢を諦めたことを明かす。一方、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は、睦月を襲った元社員・犬塚(六角慎司)を拘束。500万円の着服を1億円にされて解雇されたことを恨んでの犯行だと言うが、白崎殺害については否認。逆に、白崎は犬塚に差額の9500万円は松川を呼ぶために使われたと話し、さらに睦月が社長を続ける気力をなくすよう、白崎から持ち掛けられたと供述する。その時、白崎は「取って置きの秘策がある」と言っていたという。

2時間SP 2014年10月5日「日曜よる9時に“9係"がドラマスペシャルで登場! 実行犯の違う連続殺人の謎に、個性豊かな9係メンバーが抜群のチームワークで挑む!!」
 経営者殺害事件が相次いで発生する!それは命を懸けた動機なき殺人!? 事件の裏に隠された真実…その前に立ちはだかる2人の女とは? 倫太郎(渡瀬恒彦)ら9係が暴いた犯人。そして、意外な真実が明らかに!!

各話視聴率


番組公式サイト
(警視庁捜査一課9係 - Wikipedia)


警視庁捜査一課9係season10


概要
“昼あんどん”と呼ばれる加納倫太郎(渡瀬恒彦)や、曲がったことが大嫌いな熱血漢・浅輪直樹(井ノ原快彦)ら個性豊かな捜査一課9係の活躍を描く刑事ドラマの第10シリーズ。羽田美智子、津田寛治らおなじみのレギュラー陣は今作も健在。事件捜査だけでなく、刑事たちの私生活も描いていく。


ストーリー 
犯罪検挙率は警視庁トップの少数精鋭凄腕集団・警視庁捜査一課9係。その指揮官でありながら神出鬼没な加納倫太郎(渡瀬恒彦)や、彼の実の娘・石川倫子(中越典子)と交際する熱血漢・浅輪直樹(井ノ原快彦)ら「9係」のメンバーは、警察官である前に一人の人間として問題や悩みを抱えている。
個性が強過ぎる彼らは事件の捜査でも対立するが、共通しているのは全員が熱い正義感の持ち主だということ。一見バラバラに行動しているように見えるが、犯人逮捕のためにそれぞれが全力を注いでおり、反目し合いながらもさまざまな難事件に熱く立ち向かっていく。


各話あらすじ(2015.4.22 - 2015.7.1)全10話 平均視聴率 11.86%
第1話 2015年4月22日 10周年記念スペシャル「空飛ぶ花嫁 -危険ドラッグ殺人事件-」ラテ欄「空飛ぶ花嫁〜危険ドラッグ殺人事件・係長が狙撃された!」※初回2時間スペシャル(20:00〜21:48)
 高層マンションで転落死事件が発生し、倫太郎(渡瀬恒彦)ら9係が捜査に乗り出す。亡くなった理沙(上野なつひ)の遺体からは危険ドラッグの成分が検出される。自殺か事故と思われたが、倫太郎は遺体についた小さなあざが気になる。理沙は母親への手紙に、政治家の下で働いていると書いていた。手紙を読み、かつての上司で政治家の中西(小林稔侍)に会いに行った倫太郎は、暴漢に襲われた中西をかばって撃たれてしまう。

第2話 2015年4月29日「殺しのレシピ」
 9係はレストランで起きた殺人事件を捜査。被害者の料理人・遠藤(真山明大)は、2週間後にオーナーの貴子(古手川祐子)の娘でパティシエの逸子(里久鳴祐果)との結婚を控えていた。倫太郎(渡瀬恒彦)は、発見時に火が付いたままだった鍋が気になる。鍋の中身は、貴子しかレシピを知らないはずの看板メニューのコンソメスープだった。やがて、遠藤が別の女性とも交際中で、女性のために部屋を借りていたことが分かる。

第3話 2015年5月6日「伝説の鑑識」
 会員制交流パーティーで、イベント会社社員・安奈が死んでいた。発見場所は参加者の今井の控え室で、第一発見者も彼だ。倫太郎(渡瀬恒彦)らは、現場でベテラン鑑識課員の猪狩(伊東四朗)と再会。定年退職した猪狩だったが、スペシャリストの再雇用として復帰していた。その猪狩の見立てによると毒物が使われた可能性が高いという。一方の倫太郎は、安奈の手帳に記された2つの日付にひっかかり…。

※2015年5月13日は「くりぃむVS林修!早押しクイズサバイバー 2015春」(19:00〜21:48)が放送のため、休止。

第4話 2015年5月20日「おいしい死体」
 早朝の路上で、顔に小麦粉と溶き卵、パン粉が付着した不審遺体が見つかり、倫太郎(渡瀬恒彦)ら9係の面々が捜査に着手。やがて、被害者がアルバイト先の精肉店でコロッケと一緒に眼鏡を揚げ、その画像をインターネット上にアップする‘バイトテロ’を起こした人物と判明。精肉店は廃業に追い込まれていた。さらに、バイトテロの犯人に報復し、その画像をアップする‘天誅(てんちゅう)マン’の存在も明らかになる。

第5話 2015年5月27日「殺人アイドル」
 倫太郎(渡瀬恒彦)らは、アイドルの若菜(吉岡里帆)が深夜の路上で広人(佐藤貴広)を刺殺した事件を捜査。広人は若菜が所属するグループのファンで、正当防衛かと思われた。若菜のブログには殺人をほのめかす書き込みもあった。しかし、凶器から別の人物の血液も検出され、現場にもう1人いた可能性が浮上。やがて、現場で目撃された車の所有者が大物俳優・樋口(国広富之)の息子でタレントの栄(斉藤悠)と分かる。

第6話 2015年6月3日「完全犯罪理論」
 倫太郎(渡瀬恒彦)は警視総監の神田川(里見浩太朗)から、恩人の元警視総監・北田(津川雅彦)が大学の学長を辞任すると聞き、会いに行く。数日後、同大学教授で犯罪心理学の権威・宮崎(塩野谷正幸)が変死体で見つかり、状況から服毒自殺を装った他殺の線で捜査が始まる。容疑者として妻の仁美(渡部梓)や元不倫相手の理恵(松下恵)らが捜査線上に浮かぶ中、倫太郎は1カ月前に北田と宮崎との間にトラブルがあったことを知る。

第7話 2015年6月10日「殺人夢工房」
 倫太郎(渡瀬恒彦)は、公園で変死した映画の助監督・良平(橋爪遼)のズボンの折り返しから出てきた陶器のかけらが気になる。死因は、側頭部打撲による外傷性硬膜外血腫で、事件と事故どちらか分からない。やがて、良平が警察に何かを相談しようとしていたことが分かる。さらに、撮影現場で誤って本物の刀が使われていたことが判明。一方、倫太郎は映画の美術担当・辻(赤塚真人)に陶器片について相談を持ち掛ける。

第8話 2015年6月17日「3つの捜査線」
 ある朝、7時から10時の間に恵比寿・代官山・広尾の3カ所で立て続けに殺人事件が発生。9係はそれぞれ分かれて捜査を始める。エステ会社の社長が殺された恵比寿の事件を調べる倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、被害者の所持品にあったネットカフェの割引券から小谷(蟹江一平)という男にたどり着く。小谷の元勤務先を訪ねると、青柳(吹越満)や志保(羽田美智子)らが現れる。三つの事件は、全て小谷につながっていたのだ。

第9話 2015年6月24日「四角い死体」
 9係は週刊誌記者の徳丸(木下政治)の変死事件を捜査。自宅のクロゼットから出てきた遺体は、季節外れの革の上着を着て不自然に丸まっていた。現場に残されたたばこの吸い殻からDNAが検出され、一致したミュージシャンの大鳥(本宮泰風)が容疑者として浮上。そんな中、倫太郎(渡瀬恒彦)らは、画家の早和子(宮本真希)に話を聞きに行く。早和子が描いたと思われる徳丸のデッサン画を現場で見つけ、気になったのだ。

最終話 2015年7月1日「殺意の香り」
 セレブ女子大に通う奈津美が殺された。検証現場で直樹(井ノ原快彦)は旧知の刑事・城(高橋光臣)と再会。所轄署の城は、優秀な本庁の9係の手足となって働くと倫太郎(渡瀬恒彦)にアピールする。倫太郎は、現場にあったチューブ入りのハンドクリームを気にしていた。 奈津美の死因は絞殺。右目にだけカラーコンタクトをはめていたことが確認される。左目のレンズはどこで落ちたのか?

各話視聴率


番組公式サイト


警視庁捜査一課9係season11


概要
“昼あんどん”と呼ばれる係長・加納倫太郎(渡瀬恒彦)や、曲がったことが大嫌いな浅輪直樹(井ノ原快彦)ら警視庁捜査一課9係の個性的な刑事たちが活躍する姿を描く刑事ドラマの第11弾。今回は、よりスケールアップした難事件に9係の面々が挑んでいくほか、セミレギュラーとして野際陽子が新加入し、倫太郎の亡き妻のいとこを演じる。

これまでどんな相手と対峙しても動じなかった倫太郎だが、亡き妻のいとこは、倫太郎にとって頭の上がらない存在。そんな2人の関係は、直樹と倫太郎の娘・倫子(中越典子)の恋の行方にも影響を及ぼしていく。


ストーリー 
指揮官の役割を担う係長でありながら神出鬼没な加納倫太郎(渡瀬恒彦)や、彼の実の娘・倫子(中越典子)と交際する熱血漢・浅輪直樹(加納倫太郎)ら9係のメンバーは、警察官である前に一人の人間として問題や悩みを抱えた面々ばかり。

個性が強過ぎる彼らは事件の捜査でも対立するが、共通しているのは全員が熱い正義感の持ち主だということ。一見、バラバラに行動しているように見えるが、犯人逮捕のためにそれぞれが全力を注いでおり、反目し合いながらもさまざまな難事件に立ち向かい、解決に導いていく。


各話あらすじ(2016.4.6 - 2016.6.15)全11話 平均視聴率 12.14%
第1話 2016年4月6日 スタートスペシャル 「最強の宿敵、登場!死んだクマ男の秘密!!幻の青いチューリップに宿る殺意!」 ※初回2時間スペシャル(21:00〜22:54)
 早朝、団地の敷地内で熊の着ぐるみ姿の男が刺殺され、倫太郎(渡瀬恒彦)率いる警視庁捜査一課9係が臨場する。被害者は、1年ほど前に彗星(すいせい)のごとく現れた青年実業家の浜中(坪倉由幸)と判明。団地の自治会長は倫太郎の亡妻のいとこ・静香(野際陽子)だった。やがて、浜中が数年前に世間を騒がせ、こつぜんと姿を消した投資詐欺グループの主犯だった可能性が高まる。1年半前、倫太郎は海外在住だった静香から、その投資詐欺の被害に遭った知人のことで相談を持ち掛けられていた。

第2話 2016年4月13日「殺人整体」
妻の律子(白石美帆)と整体サロンを営む荒木田(川岡大次郎)が殺された。捜査に着手した倫太郎(渡瀬恒彦)は現場の施術室に置かれた熱帯魚の水槽が気になる。人気整体師の荒木田だが、事件前に施術を受けた客の理沙(川村ゆきえ)からはセクハラの被害届が出されていた。カルテと現場の状況を照合した青柳(吹越満)は、客の美波(渋谷飛鳥)に注目。やがて、美波と荒木田の意外な関係が明らかになる。

第3話 2016年4月20日「カラフルな殺人」
 ジュエリーブランドの広報部長・由香利(中原果南)の他殺体が見つかった。遺体の顔には、なぜか赤と青の絵の具がかけられている。犯人によるメッセージなのか? 由香利は、通信販売専門チャンネルに自ら出演して、看板商品「幸せを呼ぶリング」の売上に貢献していた。死亡推定時刻は由香利が出演予定だった番組放送の直前だったことが判明。

第4話 2016年4月27日「時間差殺人」
ベンチャー企業社長の高見沢(金子昇)が、妻の美咲(篠田麻里子)とレストランで食事の後、駐車場で射殺された。青柳(吹越満)らは、最近、高見沢の周辺を付きまとっていた土橋(須田邦裕)を取り調べる。土橋の話から、高見沢が10年前に振り込め詐欺の首謀者だったことが判明。一方、倫太郎(渡瀬恒彦)らが現場近くで停車していたタクシーの車載カメラを調べると、犯人の姿は写っていなかったが、銃声が記録されていた。

第5話 2016年5月4日「殺人ヨガ」
ヨガスタジオを主宰するマヤ(白羽ゆり)が服毒死。遺体はヨガのポーズをしていた。自殺かと思われたが、鑑識の猪狩(伊東四朗)の調べにより他殺の可能性が濃厚に。やがて、遺体のポーズは半年前に辞めたインストラクターの蘭子(佐藤康恵)が考案したことが分かる。2人は、このポーズをめぐりトラブルになっていたという。一方、倫太郎(渡瀬恒彦)は、スタジオに飾られた受賞メダルが一つなくなっていると気付く。

第6話 2016年5月11日「花の殺人」
フラワーアーティストの沙耶(青山倫子)が変死体で見つかる。遺体は彼女の作品のように植物や花に囲まれていた。沙耶の自宅を調べた倫太郎(渡瀬恒彦)は、静香(野際陽子)と沙耶が一緒に写っている写真を見つける。静香に話を聞くと、7年前、沙耶がニューヨークまで会いに来たのだという。一方、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は、アシスタントの美紀(中丸シオン)の話から、沙耶に恨みを持つ人物がいたことを知る。

第7話 2016年5月18日「殺人カメラ」
新人カメラマンの松浦(神谷リク)が個展会場で毒殺された。しかし、松浦が直前までいた控室からも、会場にいた写真仲間の藤尾(松澤一之)や公子(棟里佳)、仲間で元恋人でもある百々(原田佳奈)らの持ち物からも毒物は見つからない。倫太郎(渡瀬恒彦)は、松浦の二眼レフカメラの裏ぶたが開いたままで、フィルムがないことに疑問を抱く。やがて、事件後に会場から姿を消した写真仲間の寺崎(土屋佑壱)が捜査線上に浮かぶ。

第8話 2016年5月25日「3つの大追跡」
妙子(遠藤久美子)が出演したショッピングセンターのイベント会場で発砲事件が発生。青柳(吹越満)らは直前に見掛けた不審な女(上原多香子)の行方を捜していた。同時刻、倫太郎(渡瀬恒彦)ら9係の面々もそれぞれ別件で同じ場所に。志保(羽田美智子)らは拳銃を所持していると思われる国際マフィアの男(葛山信吾)を尾行してきた。一方、倫太郎と直樹(井ノ原快彦)は、かばんに拳銃らしきものを入れた少年(小林颯)を追っていて…。

第9話 2016年6月1日「コスプレ殺人」
人気漫画家の秋絵(山下裕子)が自作のアニメ映画のヒットを祝うパーティー会場で転落死。倫太郎(渡瀬恒彦)はアニメの登場人物のコスプレをした秋絵の手袋が片方ないことに不審を抱く。遺体にはスタンガンの傷痕があり、他殺と断定される。捜査が進む中、秋絵の年下の夫・類(古原靖久)と声優・玲奈(森高愛)の不倫が判明。秋絵は、雑誌記者・武田(まいど豊)が偶然撮影した類と玲奈の不倫の証拠写真をもみ消していた。

第10話 2016年6月8日「追憶の殺人」
2015年3月、一人暮らしの登志子(多岐川裕美)が殺され、程なく、刑務所を出所したばかりの渡部(小野武彦)が逮捕された。倫太郎(渡瀬恒彦)は、その時に渡部が見せた何かを成し遂げたような晴れやかな微笑が忘れられない。渡部は犯行を否定したが、捜査が進めば進むほど犯人は渡部としか考えられなかった。9係の面々は倫太郎の捜査方針に疑念を抱く。それでも引っ掛かる倫太郎は、渡部と登志子の接点を調べるが…。

最終話 2016年6月15日「殺人メッセージ」
倫太郎(渡瀬恒彦)は警視総監の神田川(里見浩太朗)から入手したばかりの古本を渡される。本の内容と裏表紙に添えられた献辞から、富豪夫人・千寿子(田岡美也子)殺害容疑でおい・寺田(福崎峻介)が逮捕された一件が冤罪だと告発しているようだ。だが、事件は倫太郎ら9係の担当外だ。そんな中、ゴシップ誌ライター・田野倉(奈良坂篤)の転落死の捜査を始めた倫太郎は、この件が千寿子の事件と関係があることに気付く。

各話視聴率


番組公式サイト

警視庁捜査一課9係season12


概要
警視庁捜査一課9係に属する個性的な刑事たちの活躍を描いた、本格的刑事サスペンスの第12弾。今シリーズでは、これまで以上にバリエーションに富んだ難事件が、9係の捜査官たちの前に立ちはだかる。
 
主演の渡瀬恒彦は直前に亡くなっており、主人公不在という異例の設定で最終回まで放送された。


各話あらすじ(2017.4.12 - 2017.6.7)全9話 平均視聴率 11.51%
第1話 2017年4月12日「かかし殺人事件」 ※初回15分拡大(21:00〜22:09)
 郊外の田畑でかかしにくくりつけられた身元不明の遺体が相次いで見つかる中、直樹(井ノ原快彦)は静香(野際陽子)に呼び出される。団地の花壇でもかかし遺体が見つかったというのだ。9係が駆け付けるが、食事を抜いて行き倒れ寸前の画家・俊介(中村俊介)がもたれていただけだった。そんな中、新たに4人目のかかし遺体が発見される。恩師の黛(竹中直人)と検視した真澄(原沙知絵)は4人目と他の遺体との違いに気付く。

第2話 2017年4月19日「消えた水死体」
 早朝、大学の研究室で夜を明かした黛(竹中直人)が屋上から見下ろすと、プールに人が浮かんでいた。ところが、駆け付けると人は消えており、黛は真澄(原沙知絵)を呼び出す。黛は着衣から浮いていたのは経済学部長の来栖(上杉祥三)だと思ったという。来栖の妻・杏子(筒井真理子)から話を聞く志保(羽田美智子)らに、海で来栖の遺体が見つかったと知らせが入る。解剖により来栖は海水ではなく淡水で溺死したと分かる。

第3話 2017年4月26日「殺人ピアノ曲」
 音楽出版社の社長・良美(藤真利子)が自宅で殺された。第一発見者で良美宅に姉妹で同居する盲目のピアニスト・響子(夢咲ねね)は異変には気付かなかったと言い、妹・真子(梶原ひかり)も犯行時刻はアルバイト先だったと話す。直樹(井ノ原快彦)は、現場のごみ箱に捨てられていたCDが気になる。さらに、3年前の響子の映像を見た直樹は、共演するクラリネット奏者が現場近くの監視カメラに写っていた男だと気付く。

第4話 2017年5月3日「ねらわれた監察医」
 解剖中の遺体から有毒ガスが発生し、真澄(原沙知絵)が意識不明の重体に陥る。埠頭(ふとう)で見つかった遺体の身元は、IT企業の社員・柳沢(永井裕久)で、別の場所で殺されたと思われる。解剖を引き継いだ黛(竹中直人)によると柳沢は絞殺されており、特定された毒物は、監察医の命を狙って、死後、遺体に仕込まれた可能性が高いという。直樹(井ノ原快彦)らは、殺人事件と毒物が遺体に仕込まれた事件の両方を同時に追う。

第5話 2017年5月10日「殺しの刺しゅう」
 ファッションブランドの社長・影山(石田佳央)が殺された。現場は、被害者が仕事場に使っていたホテルの客室で、新作を着たトルソーが並んでいた。凶器となった裁ちばさみがチーフデザイナーの詩織(万里紗)のものと判明するが、詩織は2日前にはさみを盗まれたと話していた。直樹(井ノ原快彦)は、影山の不倫相手で5年前に自殺した女性の元の職場が、詩織の母親・結子(根岸季衣)が営む洋品店だったと気付く。

第6話 2017年5月17日「犬の毛の殺意」
 直樹(井ノ原快彦)らは、ペットショップ経営者・真奈美(山本南伊)の遺体が公園の池で見つかった事件を捜査。近くにある真奈美のマンションの部屋を調べた鑑識の猪狩(伊東四朗)は部屋が犯行現場だと指摘。犯人がなぜ池に遺体を捨てたのか分からない。そんな中、真奈美が電気機器会社の社長・佐野山(せんだみつお)の愛人だと分かる。佐野山は、真奈美との別れ話の交渉を部下に任せ、半年間一度も会っていないと話す。

第7話 2017年5月24日「殺人フェイク」
 神社の境内で殺されていた男性が、窃盗容疑で逮捕されたものの証拠不十分で釈放された杉谷(笠兼三)と分かる。ポケットには20万円入りの封筒が残されていた。所轄署によると杉谷は主犯の名前を明かさなかったという。直樹(井ノ原快彦)は所持品のお茶のペットボトルの中の水が気になる。調べると、水は整水器で作られたものだった。やがて、杉谷が事件前に介護施設の看護師・理沙(下村愛)と会っていたことが分かる。

第8話 2017年5月31日「9時41分の殺意」
 直樹(井ノ原快彦)は、9係に電話をかけてきた爆弾予告犯の指示に従って、東京都内を走り回っていた。三つの爆弾を仕掛けたという男は、直樹を指定した公衆電話まで走らせ、ヒントを一つずつ告げる。ヒント通りに一つ目の爆弾が見つかった。志保(羽田美智子)たちは、直樹と連絡を取りながら、犯人の特定を急ぐ。一方、非番の青柳(吹越満)と連絡がつかない矢沢(田口浩正)は、第二の爆弾を捜すために暴力団の事務所に乗り込む。

最終話 2017年6月7日「殺人カーテン」
 スナック店主の長峰(稲荷卓央)が店内で刺殺体となって見つかる。遺体には火が付けられ、現場はスプリンクラーで水浸しだった。大家の正川(不破万作)によると、長峰は仕事をせず、妻の乃梨子(藤田瞳子)を風俗店で働かせていたらしい。直樹(井ノ原快彦)らが連絡のつかない乃梨子の行方を捜すと、DV被害者の救済施設にいると判明。しかし、施設を訪ねた青柳(吹越満)らは、職員のアイリス(七瀬なつみ)に門前払いされてしまう。そこで志保(羽田美智子)がDV被害者に成り済まし、施設に潜入する。

各話視聴率


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