理由を聞いた春男(阿部寛)は、康史(遠藤憲一)に勉強を教えてやれと訴えるが、さちは康史に点数を告げ口したと怒って春男に絶交を言い渡す。
一方、ワッフル屋を始めたがチンピラの安田に絡まれ10万円を払う約束をしてしまった栞(吉高由里子)と勇樹(遠藤雄弥)はお金の工面ができず困っていた。
ある日、春男に仕事に対する熱意が感じられないと康史が注意をすると、春男は労働時間が長いと反発し、明日からは残業はしないと言い切った。
そこにさちが帰ってきた。
学校で作ったという折り紙の動物を康史と恵一(村上剛基)にプレゼントするが、絶交中の春男には無い。
しょんぼりした様子の春男を見た佳奈子(白石美帆)は、さちの絶交は2日くらいで解けるはずだとさりげなく励ます。
それと同時に、さちの父親と名乗ることも出来ずにここで働いていて本当にいいのかと問う。
春男はそれに答えず、佳奈子に母親になれなくていいのかと逆に質問する。
核心をつかれ激しく動揺した佳奈子は、とにかく早く辞めて欲しいと言って去っていく。
約束の日になり、竜也(デビット伊東)の店で安田と会っていた栞と勇樹。
安田は用意できなかったお金の代わりにと栞に何か持ちかける。
渋々と了承する栞。
「むらかみベーカリー」では明後日の大量注文が入り、康史は今日から仕込みを始めると気合い満々だが、春男は残業しないと帰る準備を始めた。
すると春男に竜也から電話がかかってきた。
竜也は栞が危険なチンピラと会っていたことを告げる。
佳奈子は、電話で物騒な言葉を発する春男に不安を抱くが、康史は立ち直っていると断言する。
翌日、さちが春男にこっそり手紙を渡す。
そこには公園でゴム飛びに付き合ってくれたら許してあげると書かれていた。
康史に残業して欲しいと頭を下げられ戸惑う春男だが公園に向かう。
さちのゴムとびに付きあった春男は、パン屋に戻り作業に加わる。
作業場に大量のリンゴが運び込まれた。
器用に皮をむく春男をさちが褒めると、対抗するように康史も皮をむき始めた。
手伝うという佳奈子を断り、競争するように皮むきする康史と春男。
数時間後、まだまだ残っているリンゴを前にうんざりした様子の2人は佳奈子に「手伝ってください」と頭を下げる。
そんな2人を笑う佳奈子とさち。
作業がひと段落すると、佳奈子が春男と康史に缶ビールを差し出す。
ビールを飲みながら語る2人。
春男はさちに自分が親だと名乗るつもりがないと話していると、寝ていたさちが現れた。
驚いて会話は中断するが、さちは寝ぼけてそのままそこで寝入ってしまう。
さちの寝顔を見ながら8年間の思い出を語った康史は、これからも自分がさちを育てるから春男は自分の道を見つけて欲しいと話す。
康史におんぶされたさちは目を覚まし、仕事のお礼だと折り紙の動物を差し出すと「ずっとここで働いてね」と言い残し2階へ上がる。
春男が帰ろうとした時、勇樹から電話が入り安田の仲間に栞が連れて行かれたと聞き、勇樹に言われたホテルにやってきた春男。
栞が連れ込まれた部屋に入ると、春男はすごむ男らに頭を下げた。
春男の過去に気づいた男らがひるんだのを見て、栞を連れ静かに部屋を出る春男と勇樹。
悔しそうに見送る男らは…。
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