当の春乃と茂は、あれ以来ギクシャクしたまま。アルバイト帰りに『とんくに』に来た春乃に、邦夫(小日向文世)は茂に串カツを届けて欲しいとお願いする。仕方なく出前に応じる春乃だが、茂との会話は弾まない。すると、茂が暗い顔はダメだと春乃に笑顔を促した。邦夫の計らいで、春乃と茂の関係は以前に戻る。
相変わらず顔の生傷が耐えない二瓶匠(谷原章介)が役所に出勤すると溝口静子区長(風吹ジュン)に呼び出された。実はこの傷、奥さんにつけられていたらしい。区長は、さくら地蔵商店街出身の匠に再開発計画を進める都市開発課の手伝いを要請。再開発には反対の匠だったが、区長の命には逆らえない。
その頃、邦之は伊藤勝(北村有起哉)に商店街乗っ取りの本心を尋ねていた。勝は、文句を言うのなら対案を出すようにと去って行く。少子化対策課に戻った邦之は、匠に勝の計画の対案を考えようと迫る。だが、区長命令を受けてしまい家族を持つ匠に、もはやその気力はなさそう。
茂の立ち飲みコーナーに邦康(上田竜也)の友人、茂木秀郎(風間俊介)が邦之を訪ねて来た。秀郎は婚活を始める気になったのだ。そこに現れた春乃に秀郎の視線が釘付け。気づいた茂は、春乃には好きな人がいると制するが、それが誰なのかは分からない。秀郎の訪問理由を聞いて喜ぶ邦之だが、茂たちとの話は商店街の再開発計画に。止めるのは難しそうだと言う邦之を茂が一喝。茂は邦之の結婚が決まったと商店街が盛り上がった日を思い出せと言い、さらに自分は商店街に来た人々の恋の相談に乗って、明るい奇跡を起こしたいと続けた。その言葉に、邦之は婚活バーを思い出す。
翌日、邦之は桜田周五郎(橋爪功)に茂の店の立ち飲みコーナーを婚活バーにすることを提案。深澤酒店を基点に商店街の活性化も図ろうという計画だ。同意する周五郎は、自身も大好きな猫好き合コンを勧める。
邦之たちに協力しようと、春乃は婚活バーの看板イメージを作成。出来栄えを褒める茂は真琴にも見てもらおうと言う。また、茂は邦之と真琴の関係が良い雰囲気ではないのかと話す。微妙な表情の春乃。と、そこに邦之が来た。茂は春乃が描いた看板イメージを見せるのだが、邦之は看板はいらないと即答。看板を出さないのは真琴の指導だと聞いた春乃の表情は、ますます微妙。プイと店を出て行ってしまった。
こうして、いよいよ茂の店で周五郎の提案通り、猫好き合コンが開催されることになる。一方、勝を中心とする都市開発課は、さくら地蔵商店街の人々を集め、再開発計画の説明会を始めた。
猫好き合コンに、なんと増岡文彦(田中要次)が自身の猫を連れて来た。本物を連れて来るのは違反だと邦之が猫を預かろうとすると逃げ出してしまう。混乱する会場。その時、茂は猫探し合コンと機転を利かせて、カップルで猫を探させることに。邦之は、真琴と猫を探す。その時、閉店した理容室の前で思い出を語る二人。猫を探して戻ってくると、匠が佇んでいた。その時、邦之は幼い頃、勇敢に意地悪な子たちに立ち向かった匠を思い出す。そんな話をしていると勝が来て、匠に区役所へ戻ろうと促した。だが、匠は、商店街は自身の力で立ち直らせたいと告げる。また、匠は愛する妻の言いなりになっていたので、これからはキチンと向き合うと邦之に宣言。
そう言えば、合コンは…。邦之が思い出したとき、参加者が戻って来た。それぞれに良い雰囲気のカップルが出来上がっている。増岡の猫を探し当てた秀郎も相手を見つけていた。
次の日、区役所に出勤した匠の顔から、絆創膏が消えていた。また、深澤酒店では茂が、春乃の好きな相手に気がついて…。
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