そんな中、もともと渋っていた真実がやる気を失い、舞台を降りようとする。絵里子は何とか残るように諭すが、結局、真実は舞台を降りてしまう。翌日、真実は対策室にメールを送り付け欠勤。怒った絵里子は、真実をクビにすると言う。そんな噂は、真実の元上司で科捜研の奈良橋玲子(吉瀬美智子)の耳にも入る。
そんな折、若い男性が頭部と腹部に銃弾を撃ち込まれて死亡する事件が起こった。現場に向かった絵里子は、残った血の一部が記号のように見えることが気にかかる。翌日、再び男性の射殺事件が起こる。今回も、頭部と腹部に銃弾が撃ち込まれ、側には血で書かれた「4」という文字があった。絵里子は、最初の現場で見つけた血の跡も「4」であると分析。明確なメッセージを残したのは怨恨による殺人だからで、「4」とは4人を殺すことを意味している、との見解を示す。
真実との連絡が途絶える中、殺された2人の男が5年前の少年リンチ殺人の犯人であることがわかった。逮捕された3人のうち、すでに2人が殺害されている。絵里子らは、残る徳大寺悠仁、そしてリンチ事件のとき見張りをしていた大野茂の保護に向かう。大野は無事保護されたが、徳大寺は殺害されていた。3人目の被害者だ。「4」が、殺害予告人数であるならば最後のターゲットは誰なのか? そして、犯人は…?
犯人として考えられたのが、リンチ事件で死亡した少年・江川次晴の兄・江川有樹だった。しかし、有樹は現在、海外在住であることがわかる。
その頃、山村は真実のマンションを訪ねるが、呼び鈴を鳴らしても応答はなかった。諦めて引き返していたとき、道路に落ちたキャンディーを見つける。寸劇をやったときに真実が小道具として使ったものに酷似している。山村は急いで玲子を呼ぶと、分析を頼む。
同じ頃、対策室の絵里子は少年リンチ事件に関する資料を読んでいた。それによると、高校の同級生だった男ら3人は、ゲームセンターで遊んでいた江川次晴に因縁をつけ、殴る蹴るなど暴行を加えたうえ、その写真を撮りインターネットで配信。地元警察は通報を受けたがいたずらだと思い取り合わず、結果、次晴は死亡。男らは逮捕されたが、このときの警察の対応に非難の声があがっている、というものだった。警察の対応に非難の声――。絵里子が何かに閃いたとき、山村と玲子が飛び込んでくる。
玲子の分析の結果、寸劇の日以来、真実が自宅に帰った形跡がないという。さらに、山村が見つけたキャンディーは真実のものと断定。また、自宅の近くには殺人現場に残されたものと同じタイヤ痕も見つかったという。それを聞いた絵里子は、犯人の目的はリンチ殺人の復讐で、「4」が示す4人目は、何もせずに次晴を見殺しにした警察だと推測。そして、それが真実だというのだ。
そんなところへ、1通のメールが届く。そこにあったアドレスをクリックすると映像が現れる。どこかに監禁された真実だった。手足を縛られ空の水槽に入れられた真実。その足元から、どんどんと水がためられていく。対策室内に一気に緊張が走るが、絵里子と片桐は、冷静に映像を分析。監禁場所が郊外の病院跡地だと割り出す。
そして、廃墟となった跡地に絵里子らは急行する。一部屋、一部屋を調べていく中、ついに画面に映っていた部屋を見つけ出す。そこには、巨大な水槽があった。中には、真実を模したと思われる人形があり、その胸には「5」の文字が見え――。
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