シリーズ1が2009年4月13日から同年7月20日までの全15話、シリーズ2が2010年1月11日から同年3月22日までの全11話、シリーズ3が同年7月5日から9月20日までの全12話放送された。
シリーズ4は ドラマタイトルに初めて副題が入る(正義の代償)。
2011年4月11日から同年6月27日まで放送。全12話。また初回はシリーズで初の2時間スペシャル。
これまでのシリーズと異なり、全体を通じての黒幕の存在、安積班メンバーの引き抜きや上層部・メンバー内の対立など連続性を持たせたハードな内容となる。
なお、2012年4月9日から同年6月25日まで放送する第5シリーズでは、主演の佐々木蔵之介演じる安積剛志が神南署から警視庁へ異動。物語の舞台が警視庁に変わる。それに伴い、番組名も『ハンチョウ〜警視庁安積班〜』に改題された。全12話。
2013年1月14日から同年3月18日まで、第6シリーズが放送された。
今回、安積は東京スカイツリーのお膝元に新設された「警視庁押上警察分署」に異動する。全10話。
キャッチコピーは「犯人よ、このチームに気をつけろ」(シリーズ1)、「このチーム、だれにも止められない。」(シリーズ2)、「刑事であるまえに、人間であれ。」(シリーズ3)、 「守るべきは、刑事の使命か仲間の命か。」(シリーズ4)、「移動先は敵地(アウェー)。」(シリーズ5)、「新天地に、正義咲く。」(シリーズ6)。
概要
東京・原宿に新設された小さな警察署『神南警察署』がドラマの舞台。安積剛志を班長とする「安積班」に属する6人の刑事たちが様々な事件を解決してゆく人情刑事ドラマ。ストーリーは基本的に1話完結。
補足
* シリーズ1とシリーズ2では神南署の外観が変更されている。
シリーズ1:立正中学校
シリーズ2:東京田中短期大学 渋谷サテライト教室と田中千代ファッションカレッジの共用校舎。ともに、学校法人田中千代学園。
* シリーズ2のアナログ放送では、ナショナル劇場→パナソニックドラマシアター枠では初めて画面サイズ13:9での放送となった。シリーズ3では地上デジタル放送への完全移行を前提として16:9レターボックスでの放送となった。
* 神南署という警察署は実在せず、渋谷区神南の区域は、警視庁代々木警察署と渋谷警察署の管轄である。原作ではこの地域の治安改善のため新設された署という設定。
* シリーズ2では捜査協力などの形で本来強行犯係が担当しない事案を扱う脚本が増えている。
* シリーズ2のFile.09・10のみ2話完結で、それ以外は1話完結である。
キャスト
警視庁捜査一課特捜一係 安積班 ⇒ 警視庁押上分署刑事課捜査一係 安積班
安積 剛志 (42) - 佐々木蔵之介
係長。警部補。神南署で数々の難事件を解決した手腕は警視庁管内でも知れ渡っており、警視庁内部の組織を超え機動性を持ち捜査出来る特捜一係を設置した川口刑事部長にチームをまとめる力を買われ、神南署から警視庁に引き抜かれる。特捜一係解散後は、資料編纂室に配属されていたが、川口刑事部長の命令で新設された押上分署へ異動となった。
刑事とは犯人検挙の前に自分の命を守り、無謀な行為は避けるべきという信念をもっており、尾崎たちが無謀な行為を行なった際には厳しく諭し、部下が危険な行為にさらされるような任務を命じられた際には上司に抗議することを辞さない。
川口刑事部長が三神雅也(容疑者M)の情報を知りえた事に疑問を持ち、真山塔子捜査一課長に刑事部長の通話記録を懲戒免職を覚悟した上で調査を依頼した事がある。
尾崎 誠 (38) - 小澤征悦
警部補。優秀な警察官であり捜査一課に引き抜かれる。しかし上司の命令に従った結果、後輩の谷が殺害されたことに苦悩し、当時の上司である真山の計らいで所轄署に戻される。それからは自分が正しいと判断した場合は上司の命令に背くことを厭わず、独断で行動するようになった。特捜一係に配属後も独断で動くことが多かったが、安積を信頼するようになり、係のナンバー2として安積を補佐する。拳銃の密売ルートに詳しい。特捜一係解散後は警備部へ異動になっていたが新設された押上分署へ異動となり、安積の部下として復帰する。
結城 沙緒里 (25) - 比嘉愛未
巡査。鑑識課の千春は友人。小池とは警察学校の同期。阿佐ヶ谷警察署強行犯係から異動してくる。特捜一係解散後は八丈島警察署管内の大山駐在所に勤務していたが新設された押上分署へ異動となり、安積の部下として復帰する。
捜査では安積とコンビを組むことが多い。男勝りかつ正義感が強いが短気であり、不遜な態度をとる犯人を怒鳴りつけたり、捜査が行き詰まると苛々して小池に暴力を振るうことがある。
小池と同じく、三神のかつての交際相手であった樋口亜希子と知り合い(かつて亜希子が傷害事件を起こした際に現場に駆けつけた)であるため、特捜一係に配属された。
小池 竜也 (25) - 福士誠治
巡査。結城とは警察学校の同期。第二機動捜査隊から異動してくる。捜査では尾崎とコンビを組むことが多い。特捜一係解散後は、綿糸町警察署に配属されていたが新設された押上分署へ異動となり、安積の部下として復帰する。
気弱な性格で自分の意見はあまり主張せず、捜査でミスを犯すことも多いが、徐々に刑事として成長していく。
実は「木曜日の子供」事件の重要参考人である三神雅也と同級生であり、三神と親しかった町村良平とも友人であるため、特捜一係に配属された。
久米島 保 - 升毅(シリーズ6)
課長。警部。等々力警察署警務課会計係係長から安積の上司として押上分署に赴任してくる。いつも定時に帰宅し家庭を大事にする愛妻家と思われていたが、実は離婚しており、5年前から一人で暮らしていた。日本橋署の刑事課にかつて在籍していたことがあり、当時署長をしていた川口刑事部長の部下だった。15年前に起きた1億円の現金輸送車強盗事件で捜査一課の応援で捜査をしていた時に誤認逮捕をしてしまう。その後も、寺田の協力で密かに捜査していた矢先に狙撃される。
警視庁鑑識課第四分室
丸岡 喜一郎 (48) - 六平直政
主任。警部。通称「丸さん」。警察内部の情報に精通しており、安積は信頼を寄せている。また、安積の飲み友達でもある。
甘党であるが医者から甘いものを控えるように指導されており、つまみ食いをしようとして千春によく止められている。
シリーズ6からは安積と一緒にのみくい処とくよしへ飲みに行くことがある。
木村 千春 (25) - 加藤夏希
巡査。沙緒里の友人。サイバー犯罪対策課から異動してくる。優秀な人材でコンピュータを使用した捜査は他を圧倒する腕前である。酒豪かつ酒癖が悪いらしく、沙緒里や丸岡から恐れられている。
警視庁捜査一課
真山 塔子 (45) - 高島礼子
課長。警視正。特捜一係直属の上司。警視庁で初めての女性捜査一課長で、通称「鉄の女」と呼ばれている。
特捜一係が設置された直後は存在自体をあまり快く思っていなかった。満足な結果が得られなかった場合は解散させるよう川口に迫り、安積にもその旨を伝えているが、特捜一係の面々を部下として気遣っており、「木曜日の子供」事件では特捜一係と協力して事件を解決した。
城戸 章弘 (41) - 合田雅吏
管理官。警視。真山の右腕的な存在であり、捜査一課随一の情報通で、信頼されている。かつては特捜一係を目の敵にしており、安積とも意見が対立することが多かった。
片山 哲 - 白石朋也(シリーズ5)
警部補。城戸の部下。
その他
川口 総太郎 (58) - 里見浩太朗
刑事部長。警視監。若い頃は公安一課に所属していた。「木曜日の子供」事件を解決するため、特捜一係を設置し自ら統括する。実は警察官になる前は「木曜日の子供」のリーダーであった若林と志を同じくする同志であった。
「木曜日の子供」事件を解決した後、特捜一係に所属していた安積達を新設された押上分署へ異動させ、15年前、当時日本橋署の署長をしていた時に起きた1億円の現金輸送車強盗事件の再捜査を命じる。
谷 靖人 - 尾関伸嗣(シリーズ5)
警視庁地域部。巡査。尾崎の後輩。5年前、拳銃密売取引現場に偶然居合わせてしまい、犯人に射殺され殉職する。
寺田 正一 - 林家正蔵(シリーズ6)
警視庁向島中央警察署押上交番。巡査長。落語が好き。15年前に起きた1億円の現金輸送車強盗事件の捜査を手伝っていた。
水沢 圭次郎 - 橋爪功(シリーズ6)
押上に開業して30年になる水沢医院の町医者。町の赤ひげ的な存在で徳吉も通院している。患者思いで時に厳しい事を言う。
「いかにも市民を守っている」という姿勢で勘違いした大柄な態度を取る警察を嫌っている。 のみくい処とくよしの常連である。
村松 彩子 - 池亀末紘(シリーズ6)
水沢医院看護師。
阿部 桃子 - 吉川友(シリーズ6)
のみくい処とくよし店員。
徳吉 幸吉 - 金田明夫(シリーズ6)
のみくい処とくよし店主。押上分署が管轄する地域の事情に詳しい。地元の草野球チーム「押上リバース」の元メンバー。
スタッフ
原作 - 今野敏「神南署安積班」他、安積班シリーズ(ハルキ文庫刊)
企画協力 - 河野治彦
脚本 - 大川俊道、いとう斗士八、岡芳郎、荒井修子
音楽 - 遠藤浩二
挿入曲 - 麻衣「IN MISERY」(ビクターエンタテインメント)
タイトルバック - 稲生諭
警察監修 - 杢尾尭
医療指導 - 堀エリカ(医療コーディネータージャパン)
医療協力・指導 - 冨名腰文人
スタントコーディネート - Gocoo、ゼロス、深作覚、角田明彦
カースタント - 高橋レーシング
ガンエフェクト - 浅生マサヒロ
演出補 - 古林淳太郎、小野田浩子、小田彩、入佐友弥、島崎敏樹
演出 - 酒井聖博、村田忍、竹村謙太郎、竹園元(MBS)、荒井光明(ドリマックス)、吉田秋生、武藤淳
プロデュース補 - 鎌田敏明
プロデュース - 橋本孝、遠藤正人
製作 - ドリマックス、TBS
各話あらすじ
シーズン1(2009.4.13 - 2009.7.20)全15話 平均視聴率10.57%
キャッチコピーは「犯人よ、このチームに気をつけろ」
水戸黄門などの作品と同様、原則1話完結のスタイルを取っている。
全15回、7月下旬終了という1クールの作品としては長めの編成となった。
第一話 2009年4月13日「自首」
第二話 2009年4月20日「被害者」
第三話 2009年4月27日「黒木刑事撃たれる!」
第四話 2009年5月4日「通り魔に襲われた女」
第五話 2009年5月11日「私、夫を殺しました…DV妻空白の5分間」
第六話 2009年5月18日「存在しない男を愛した女…3650円の人生」
第七話 2009年5月25日「鬼と呼ばれた家政婦…遺産を狙う老老介護」
第八話 2009年6月1日「品川東署から来た男…ベテラン刑事の殺人」
第九話 2009年6月8日「たった一人の反乱…さようなら安積警部補」
第十話 2009年6月15日「主婦を襲う恐怖の電話…消えた300万の謎」
第十一話 2009年6月22日「女子高生殺人事件…亡き妻に捧ぐ父の約束」
第十二話 2009年6月29日「殉職…刑事を狙う史上最悪の連続射殺犯!」
第十三話 2009年7月6日「襲われた妻は不倫していた!?ダメ夫の秘密」
第十四話 2009年7月13日「容疑者須田…26年間の純情」
第十五話 2009年7月20日「最終回スペシャル!安積班最後の戦い!」
シーズン1各話視聴率
シーズン2
(2010.1.11 - 2010.3.22)全11話 平均視聴率11.28%
キャッチコピーは「このチーム、だれにも止められない。」
第九話と第十話はシリーズ初の2話連続の作品となる。
ナショナル劇場→パナソニックドラマシアター枠では初めて13:9セミレターボックスでの放送となった。
第一話 2010年1月11日「あのチームが帰って来た!涙…母の手錠」
第二話 2010年1月18日「奪われた拳銃…要求は安積の生命と5000万」
第三話 2010年1月25日「IQ180の容疑者…天才教授の完全犯罪」
第四話 2010年2月1日「婚カツ詐欺女殺人事件…また男が殺される」
第五話 2010年2月8日「拉致された妹…パスポートが語る嘘と真実」
第六話 2010年2月15日「空から降って来た2000万円…騙され顔の女」
第七話 2010年2月22日「桜井刑事誘拐される!生存リミット12時間」
第八話 2010年3月1日「遺留DNA…完全一致する容疑者が2人!?」
第九話 2010年3月8日「安積が殺した女刑事…7年前伊豆で何が!?」
第十話 2010年3月15日「巨悪を逮捕せよ!安積班の大逆襲!完結編」
最終話 2010年3月22日「最終回スペシャル!韓国から来たあいつ」
シーズン2各話視聴率
シーズン3
(2010.7.5 - 2010.9.20)全12話 平均視聴率11.42%
キャッチコピーは「刑事であるまえに、人間であれ。」。
このシリーズより唐十郎・京野ことみ・本仮屋ユイカの3人が新レギュラーとして紹介された。京野ことみは第2話と第8話、本仮屋ユイカは第3話にしか出演しなかった。新レギュラーとしての紹介がなかった宇梶剛士は第1話と第11話に出演した。
地上デジタル放送への完全移行を前提として16:9レターボックスでの放送となった。
日本のドラマ史上初となる3D映像の予告編が制作され、一部の映画館で上映された。
第1話 2010年7月5日「神南署ジャックされる…届け魂の叫び!」
第2話 2010年7月12日「ネグレクト…3人の子を捨てた母の逃避行」
第3話 2010年7月19日「刑事になりたい!ミニパトポリス危機一髪」
第4話 2010年7月26日「カリスマ料理主婦の秘密…警察犬が暴く嘘」
第5話 2010年8月2日「小樽ガラス殺人事件…1万円札が呼ぶ殺意」
第6話 2010年8月9日「京都編…祇園祭宵山に消えた15年前の悲恋」
第7話 2010年8月16日「メイドカフェ襲撃予告…1200万人の容疑者」
第8話 2010年8月23日「書き変えられた遺言状…名門一族の裏の顔」
第9話 2010年8月30日「暴かれた素顔…美容師ストーカー殺人事件」
第10話 2010年9月6日「余命3カ月の容疑者」
第11話 2010年9月13日 「警視庁vs安積班…青酸カリ無差別殺人事件」
最終話 2010年9月20日「最終回スペシャル!伝説の85歳老詐欺師」
シーズン3各話視聴率
シーズン4
(2011年4月11日 - 2011年6月27日)全12話 平均視聴率11.78%キャッチコピーは「守るべきは、刑事の使命か仲間の命か。」。
ドラマタイトルに初めて副題が入る(正義の代償)。初回はシリーズで初の2時間スペシャル(19:00 - 20:54)。
これまでのシリーズと異なり、全体を通じての黒幕の存在、安積班メンバーの引き抜きや上層部・メンバー内の対立など連続性を持たせたハードな内容となる。
第一話 2011年4月11日「あのチームが帰ってきた!波乱の幕開け…安積撃たれる!姿なきバス連続爆破犯を逮捕せよ」
第二話 2011年4月18日「殺されたい女…99%予測不可能の真犯人」
第三話 2011年4月25日「シェルターの女…DV夫から逃げる妻たち」
第四話 2011年5月2日「警官の勲章…勤続40年巡査が守り続けた物」
第五話 2011年5月9日「ボクが殺した…13歳の告白!その時母は…」
第六話 2011年5月16日「SOS緊急入電!通報者の命を守れ…銀行襲撃予告48時間の攻防」
第七話 2011年5月23日「山形-東京…老母が待ち続けた神様と芋煮」
第八話 2011年5月30日「ニセ安積が現れた!しかも犯人まで逮捕!?」
第九話 2011年6月6日「愛と青春の張り込み…桜井刑事、恋をする」
第十話 2011年6月13日「最終章前編!ついに殉職者が…凶弾に散る」
第十一話 2011年6月20日 「今夜、衝撃の急展開!ついに現れた真犯人」
最終話 2011年6月27日「正義の代償…すべての謎が明かされる時」
シリーズ4各話視聴率
ハンチョウ〜警視庁安積班〜 シリーズ5
(2012年4月9日 - 2012年6月25日)全12話 平均視聴率 11.15%長い間、東京・神南署をホームグラウンドにしてきた安積剛志(佐々木蔵之介)に突然、異動の辞令が下る。そこは警視庁に新設された刑事部長直属の特別捜査一係という、捜査一課の下請けチームだった。メンバーは各部署から集められたアウトロー的な存在ばかりで、所属する捜査一課でもアウトサイダー的な扱いを受けることに。安積は捜査会議や初動捜査、現場検証などに立ち会う機会もないという苦しい状況の中で、特別捜査一係のハンチョウとして班員をまとめ、事件を解決することになってしまう。
概要
2009年春にスタートした「ハンチョウ」シリーズの第5弾。これまでチームワークを売り物に難事件を解決してきた佐々木蔵之介演じる安積剛志が警視庁へ異動し、未解決事件や潜入捜査、失踪事件などこれまで以上に幅広い事件に挑んでいく。
第1話 2012年4月9日「警視庁安積班」
安積(佐々木)は、神南署から警視庁捜査1課の特捜1係に異動してきた。特捜1係は、川口刑事部長(里見浩太朗)が肝いりで新設した直属の特殊捜査班だった。しかし、警視庁内にその部屋はなく、別棟に置かれていたため、捜査1課からは「下請け」的な扱いを受けていた。そのころ、一足早く特捜1係に異動していた尾崎(小沢征悦)、結城(比嘉愛未)、小池(福士誠治)らが、単独で拳銃密輸取引の現場に張り込んでいた。安積の着任前に初手柄を立てようとしていたが、偶然、家族連れの少女が犯人との間に入ってきたために、守ろうとした結城が人質となってしまう。この事態が「立てこもり事件発生」と伝わり、捜査1係と安積は出動する。
第2話 2012年4月16日「殺人予告メール完結編」
神奈川県の葉山で発生した綾乃(黒坂真美)殺人事件の犯人を特定できないまま、安積(佐々木蔵之介)の班は、綾乃の元交際相手で、10年前に発生した「女子大生ストーカー殺人事件」で無実を訴えながらも服役し、仮釈放されたばかりで姿を消している矢口(池内万作)の身柄確保を優先させていた。捜査1課の真山課長(高島礼子)は、10年前に自分が担当した事件が再捜査となれば警察のメンツに関わると、川口刑事部長(里見浩太朗)に詰め寄るが、捜査は引き続き安積班に任される。安積は、綾乃と同じ殺害予告を受けている奈保子(岸本加世子)に綾乃との関係を問うが、報道に関わっている者として殺害予告など恐れないと心を閉ざされる。一方、矢口の同級生の中谷(河相我聞)が経営するペットショップを張り込んでいた尾崎(小沢征悦)と小池(福士誠治)の前に、矢口が現れる。
第3話 2012年4月23日「遺留品1000万円の謎!?」
階段から落ちて意識不明となり、病院へ搬送されるが、頭蓋骨内損傷で危険な状態となっている男がいた。所持品から身元が分かり、塚本(山田悠介)という東京都内在住の22歳と判明。所轄の初動捜査では目撃証言を得られておらず、事件か事故かも分からない状況で、安積(佐々木蔵之介)の班に捜査要請が回ってくる。塚本の所持していたショルダーバッグの中には1千万円の現金が入っていた。塚本のアパートを調べた尾崎(小沢征悦)と小池(福士誠治)の報告によると、塚本は金に困っていたらしく、家賃は滞納がち、公共料金も未払いで止められ、携帯電話も契約が切れていた。バッグの1千万円は犯罪絡みの金ではないかと疑い、捜査は進められる。その後、5年前に解散したお笑いコンビの一人で、現在、イタリアンレストランのオーナーとなっている泉田(石井正則)の名が捜査線上に浮かんでくる。
第4話 2012年4月30日「潜入捜査!消えたダイヤを追え」
東京・銀座の宝石店に3人組の強盗が押し入り、総額2億円相当の宝石類を奪って逃走した。逃走に使った車が発見され、遺留品の指紋から賭博と窃盗の前科がある兵藤(須賀貴匡)、石川(白石直也)、山本(山口航太)の3人が割り出され、石川と山本はすぐに逮捕された。しかし、兵藤と盗まれた宝石は見つかっておらず、石川と山本の証言では、拳銃を持った別の2人組に待ち伏せされ、宝石は奪われたという。捜査1課の真山(高島礼子)は、単なる仲間割れの可能性もあるとしながら、逃げている兵藤の周囲を探ったところ、親から自動車修理工場を受け継いでいる永瀬(山崎裕太)という人物が浮かんだという。以前、永瀬は自動車窃盗の容疑で捕まり、無罪となったことがあり、それ以来、警察嫌いで協力が得られないと捜査1課は手を焼いていた。そこで、安積(佐々木蔵之介)班の小池(福士誠治)に、永瀬と緊密になる潜入捜査が命じられる。
第5話 2012年5月7日「女子高生は見ていた!」
安積(佐々木蔵之介)班の結城(比嘉愛未)が友人の佳恵(渋谷亜希)のマンションで、午後のひとときを過ごしていると「4階の右から2番目の部屋で女性が襲われている」との通報があったと、警察官たちが突然訪ねて来た。結城がいたその部屋では、何事も起きていなかったため、いたずら通報と判断し、警察官たちは疑いもせずに帰っていった。2日後、人気連載漫画「純情クリスタル」の原作者・木谷(福山亜弥)が、山梨県で渓流釣り中に事故死したというニュースが流れ、漫画のファンだという小池(福士誠治)が分署内で騒ぎだしたことから、事態は一転する。木谷の住んでいたマンションは、佳恵と同じマンションだったため、先日の通報内容を詳しく調べると「4階の右から2番目」が木谷の部屋だと判明する。結城が、鑑識の千春(加藤夏希)を連れ立って木谷の部屋を調べると血液反応が出た。尾崎(小沢征悦)と小池が、木谷に近い人物を調べると、木谷とあかり(いとうまい子)のコンビで作っていた「純情クリスタル」の印税分配や独立をめぐってのトラブルの可能性が浮上した。
第6話 2012年5月14日「尾崎暴走!逮捕状発令」
安積(佐々木蔵之介)班の尾崎(小沢征悦)が偶然接触した男が、1年前に起きた女児ひき逃げ事件で逃走中の容疑者・ケニー(岩永洋昭)だという可能性が高まった。だが、事故捜査を担当した西多摩署によると、ケニーは事故を起こした3日後に、母国のブラジルへ逃げたらしい。しかし、外務省を通じてケニーの所在を確認すると、ブラジルに帰国した記録はなかった。安積班がケニーを捜索することになり、尾崎は西多摩署を訪れ、ひき逃げ事件捜査に関わった強行犯係の菊島(木下ほうか)に話を聞く。事故後、ケニーの恋人・美加(飯田圭織)の元に手紙が届き、貨物船で密航してサンパウロに身を潜めていると書かれていた。また、被害女児の母・友子(大島明美)が事故直後に車で走り去るケニーを目撃し、さらにケニーが車を乗り捨てるのを目撃した人物もいたことから、犯人と断定したという。ふに落ちない尾崎は、単独で捜査を進めていく。
第7話 2012年5月21日「5年前の真実…完結編」
ひき逃げ事件の真相を知るジョーノ(山下徹大)が射殺体で発見されたことで、尾崎(小沢征悦)は、犯人ほう助だけでなく、殺人も疑われる。安積(佐々木蔵之介)は、ひき逃げ犯がケニー(岩永洋昭)ではないことを証明すれば、尾崎がケニーをかくまう必要がなくなると、真犯人を暴く捜査に動きだす。問題となるのは、ケニーが、ひき逃げ車両から降りたのを目撃したという、西多摩市議会議員・赤川(小西博之)の秘書・倉田(法福法彦)の証言。さらに、事故の同日に西多摩で起きた現金6千万円の強盗事件の被害者宅が、赤川の妻の実家だったことに着目する。一方、鑑識の丸岡(六平直政)から安積の元に、ジョーノが射殺された現場で発見された銃弾が、尾崎の銃から出た弾丸と一致したとの報告が入る。
第8話 2012年5月28日「はだしの美女…記憶喪失の女」
ある事件の被疑者を取り押さえようとしているさなか、結城(比嘉愛未)が、女性と出合い頭にぶつかる。女性は、救急車で病院に搬送される。脳振とうを起こした様子で、意識は取り戻したが、自分が誰だか分からなかった。安積(佐々木蔵之介)の班は、記憶喪失の女性の情報収集をするが、有力な手掛かりがつかめない。そんな中、近くでは殺人事件が発生していた。被害者は、銀行の主任調査役・大石(椋田涼)。安積は、念のため、記憶喪失の女性との関わりを確かめる。そして、女性の打撲痕と、大石宅から発見された指紋から、その女性が歩美(前田愛)と特定される。
第9話 2012年6月4日「母親の命か?子どもの命か?」
捜査1課の真山課長(高島礼子)が、いたずら電話の捜査を安積(佐々木蔵之介)班に依頼する。「息子を誘拐した、息子の命と柊議員(三田村賢二)の命、どちらが大切か選べ、選ばれなかった命を抹殺する」という内容だ。その範囲は東京、神奈川、千葉、埼玉にまたがり、同じような内容の電話が90件以上、全て医師が標的とされていた。安積が柊議員にいたずら電話の心当たりを聞いている最中、ある病院の鶴来院長(中丸新将)が自宅マンションで殺害される。鶴来は1年前に、柊議員が心臓手術をした病院の院長で、手術の執刀を担当した神坂医師(金田賢一)と共に「奇跡の生還」と新聞でも大きく報道されていた。安積は、その報道写真に着目し、神坂医師を訪ねる。
第10話 2012年6月11日「最終章…木曜日の子供」
貿易会社社長・原田(並樹史朗)が殺害された。凶器となった拳銃は、改造、もしくは密造されたものとみられた。1年前、建設会社社長・内藤(野口雅弘)が殺害された事件でも、同じ38口径の銃が使用されており、同一犯の可能性が高い。捜査1課の真山課長(高島礼子)は、安積(佐々木蔵之介)班・尾崎(小沢征悦)の後輩巡査が5年前に殺害された事件で、現場に銃を買いに来ていた男・三神(郭智博)が犯人ではないかと疑っていた。刑事部長の川口(里見浩太朗)は、唯一、三神を目撃している尾崎に、西新宿署に置かれる捜査本部への参加命令を下す。三神は、中学生時代に公安1課の係長・坂元(奥田達士)を刺殺し「容疑者M」として追われていた男。尾崎の目撃は警察にとって重要な手掛かりとなる。一方、鑑識の丸岡(六平直政)から安積に、有力な情報が入る。
第11話 2012年6月18日「都内5カ所爆破予告!」
容疑者M・三神(郭智博)を、ある倉庫街で発見したという情報を得た刑事部長の川口(里見浩太朗)は、安積(佐々木蔵之介)班を急行させたが、それはわなだった。これ以上、部下の命を危険にさらされたくない安積は、捜査情報の漏えいを疑い、捜査1課の課長・真山(高島礼子)に川口の通話記録を調べさせてくれと依頼する。そんな折、安積が川口との関係を疑っていた、三神の両親殺害に加わったとされる「木曜日の子供」のメンバーが射殺されたとの連絡が入る。これで、メンバー4人のうち3人が殺害され、残ったのは「キング」と呼ばれる謎のリーダーだけになった。そして、爆弾事件で使用された爆弾を、鑑識の丸岡(六平直政)が分析した結果、それは高性能のプラスチック爆弾で、センサーで起爆装置が連動するということが分かった。安積班は、危険を感じながら、三神が接触する可能性の高い亜希子(井上和香)、町村(内野謙太)、そして児童施設の寮長(鶴田忍)に張り付く。
最終話 2012年6月25日「衝撃!キングの正体」
刑事部長の川口(里見浩太朗)に「東京都内5カ所に1キロの爆弾を仕掛けた。爆発を回避したければ正午までに臨海埠頭(ふとう)に来い」と、三神(郭智博)からと思われる脅迫メールが届いた。残された時間は3時間しかない。もし、三神が手に入れたとされる高性能爆弾が爆発すれば、何万人もの犠牲者が出てしまう。安積(佐々木蔵之介)は川口を護衛しながら、指定の場所へ向かう。一方、尾崎(小沢征悦)、結城(比嘉愛未)、小池(福士誠治)は、三神の所在をつかむため奔走する。再び犯人から「全てをカメラで監視している。川口を12時までに射殺せよ」というメールが届く。捜査1課も、この状況を打開する手掛かりをつかもうとするが、刻一刻とタイムリミットは迫り、ついに川口は安積に、自分を撃てと命令する。
シリーズ5各話視聴率
ハンチョウ〜警視庁安積班〜 シリーズ6
(2013年1月14日 - 2013年3月18日)全10話 平均視聴率 10.85%前シリーズでは警視庁に異動し、凶悪なテロ事件を解決した安積班。今回は、東京スカイツリーのお膝元に新設された「警視庁押上警察分署」に異動する。警察組織の硬直化を打開するため、「警察署」と「交番」の間に立ち、中立的な働きを期待して「分署」が設置されることになり、警視庁の川口刑事部長(里見浩太朗)が押上をモデルケースに選び、署員に安積班4人を指名。安積剛志(佐々木蔵之介)らは着任早々、昔ながらの気質が残る下町風土に戸惑う。なかでも町中の人から「赤ひげ先生」と慕われる老医師・水沢圭次郎(橋爪功)は、警察への不信感をあらわに、捜査にことごとく立ちはだかる。
各話あらすじ
第1話 2013年1月14日「バスジャック発生!」
警視庁初の試みであるモデルケースとして刑事部長・川口(里見浩太朗)が新設した警視庁押上警察分署に、特捜1係以来、約半年ぶりに安積(佐々木)、結城(比嘉愛未)、尾崎(小沢征悦)、小池(福士誠治)の4人が招集された。早速、交番から指名手配中の拳銃強盗犯・小田切(叶雅貴)を発見したとの通報を受け、安積班は現場に急行する。安積班の追跡に小田切は勢い余って植木に突っ込み、けがをしてしまう。すると、現場の近くで病院を開業している医師・水沢(橋爪功)が治療を買って出る。地域で慕われている水沢は、結城の「凶悪犯の治療は危険」という言葉尻を捉え、「正義を振りかざすやつらが気に入らない」と食って掛かる。後日、スカイツリー周辺を巡るツアーバスが、猟銃を持った男に乗っ取られる事件が発生する。
第2話 2013年1月21日「バスジャック!解決編」
東京スカイツリー周辺を巡るツアーバスが、大久保(辰巳蒼生)という男によって乗っ取られる事件が発生する。大久保は、IT系企業の社長・有田(森岡豊)と不動産投資会社社長・横山(高田賢一)の二人を3時間以内に呼び出すよう警察に要求。安積(佐々木蔵之介)班は、大久保と二人の関わりについて捜査を開始する。刻々とタイムリミットが迫る一方で、大久保の首にリング形の爆弾が仕掛けられていることが発覚し、その後、バスジャックとは違う場所で大規模な爆発が起こる。大久保は「自分も被害者だ」と、説得に当たる安積に訴える。爆弾は遠隔操作され、あと2時間で爆発してしまうという。
第3話 2013年1月28日「8年前の指紋…殺人犯をかばう町医者の秘密」
「押上分署」所轄のアパートで空き巣事件が発生した。犯人は逮捕されたが、鑑識の丸岡(六平直政)が、空き巣被害に遭った佐久間宅のたんすから、8年前に起きた殺人事件の容疑者らしい指紋を発見する。殺人事件の被害者は、当時64歳の一人暮らしの資産家・吉川(石山輝夫)。凶器は発見されていないが、現場で木片が発見されたことから、木刀のようなもので撲殺された可能性が高い。また、3千万円の現金が手付かずで残されていたため、被害者は現金を盗もうと忍び込んだ犯人と遭遇し、殺害されたと見られていた。この事件の第一発見者は近くに住んでいた吉川の息子・修一(新田純一)で、吉川が不用心だったのを修一が注意した直後に起きたのだという。空き巣被害者の証言によると、たんすは1週間前に購入したもので、運送業者が運び入れたものだという。そこで、運送業者の記録から、小倉(高知東生)と同僚の2人が佐久間宅にたんすを納品していることが判明。事情を聴くため、小倉宅を訪ねた安積(佐々木蔵之介)の前に現れたのは、医師・水沢(橋爪功)だった。
第4話 2013年2月4日「アメ横〜川越…伝説の女スリが狙ったサイフ」
「押上分署」に集められたばかりの安積班だが、尾崎(小沢征悦)に外相の警護、結城(比嘉愛未)に八丈島警察署からの緊急要請があり、現場は安積(佐々木蔵之介)と小池(福士誠治)の二人だけになってしまう。そんな折、東京スカイツリー周辺を狙った置き引き・引ったくりなどの窃盗事件が相次ぎ、安積班も捜査に借り出されることに。安積と小池は警ら中、老婦人が財布をするのを目撃し、現行犯逮捕する。その女性は「白魚のお里」と呼ばれた伝説的なすり・里枝(渡辺美佐子)だった。里枝の自宅を調べると、カード、免許証、そして安産祈願のお守りが入った財布が見つかった。財布の持ち主は愛(めぐみ=栗原瞳)で、1カ月前から行方知れずとなっていて、夫・哲也(木下政治)が捜索願を出していた。しかし里枝には、財布は10日ほど前に、女性ではなく男性からすったという以外に記憶がなかった。外の空気を吸えば思い出すかもという里枝の提案で、小池は里枝に付き合う。そして、おでんの店に立ち寄ると、そこに居合わせた医師・水沢(橋爪功)が里枝の異変に気づく。水沢は里枝に、それとなく会話しながらアルツハイマー型認知症のテストを始める。そんな中、安積から、行方不明の愛が絞殺体となって発見されたとの連絡が入る。
第5話 2013年2月11日「ストーカーに狙われた花嫁!人形が語る真実」
所轄で殺傷遺体が発見された。現場に駆け付けた安積(佐々木蔵之介)と小池(福士誠治)は、鑑識の丸岡(六平直政)と千春(加藤夏希)から、死亡推定時刻が、前日の午後9時から午後11時ごろとの報告を受ける。凶器こそ発見されなかったが、血痕の付いた手拭いと、被害者の体の下から「合歓垣早苗」と書かれた紙片が見つかった。また、ジャケットの内ポケットにあったボールペンに週刊誌のロゴが印字されていたことから、安積たちは身元確認のため、その編集部を訪ねる。編集長・大垣(佐藤尚宏)の話から、殺害されたのは広川(若杉宏二)というフリーの記者で、政治・経済など社会の不正を暴くような告発ねたを持ち込む、やり手のジャーナリストと判明。だが広川は最近、丸くなったのかタウン誌などにも書いていたという。広川のアパートを捜索すると、記者の必需品のパソコンはなく、机上には広川が書いていたと思われるタウン誌が置かれていた。広川がタウン誌で長期連載としてスタートしたはずの「江戸木目込み人形職人・清瀬陽道(竜雷太)」という記事は、なぜか連載2回目にして終了となっていた。安積と小池は事情を探りに、タウン誌の編集長・佐野(小久保丈二)の元を訪れる。
第6話 2013年2月18日「消えた交番巡査…いぬのおまわりさんの秘密」
押上交番の寺田(林家正蔵)の元に、小学生の翔太(杉浦諒祐)と悠太(井上福悠)兄弟が、落とし物のセカンドバッグを届けに来た。知らないおじさんから頼まれて、代わりに届けに来たという。中身は警察のマスコットキャラクターのストラップが付いた携帯電話のみ。その後、押上分署の刑事課課長・久米島(升毅)に「寺田が消えた」との連絡が入り、早速、安積(佐々木蔵之介)と小池(福士誠治)が押上交番に駆け付ける。寺田と一緒に勤務している岡部(絲木建太)によると、午前8時15分ごろ、寺田が警ら用の自転車で慌てて飛び出していったきり、応答がないという。押上分署では、久米島、安積、小池、岡部、そして向島中央署の地域課課長・冨坂(山中敦史)が、寺田についての対策を検討していた。寺田は妻・佐和子(野村真美)と息子の3人家族。現在、佐和子とは別居中で、寺田は短期賃貸マンションで1人住まいということと、父親は警察官で15年前に殉職していたことが分かった。そのころ、当の寺田は制服姿のまま周りの乗客の視線を浴びながら携帯電話を握り締め、青い顔をして路線バスに揺られていた。
第7話 2013年2月25日「伊豆に消えた5000万…伊豆湯けむり旅情編」
横領事件で手配中になっている中田(吉沢宙彦)の車が、静岡・伊豆で発見されたとの知らせを受け、安積(佐々木蔵之介)と小池(福士誠治)が現地へ向かう。東京・六本木のキャバクラ嬢・麻沙美(木村智早)に貢ぐために、企業の経理係長だった中田が5千万円を横領したものと見られていた。麻沙美の出身地は静岡の伊東市で、事件発覚とともに店を辞めていることから、中田が麻沙美を追って伊豆に現れる可能性は高かった。所轄となる伊豆東署で安積たちを待っていたのは、刑事課課長・桐山(田中隆三)と刑事・向井(スマイリーキクチ)の二人。ところが、安積たちの手伝いを担当するはずの刑事・陽子(高野志穂)が見当たらない。
第8話 2013年3月4日「容疑者は初恋のカレの母親!?結城刑事号泣す」
スナックの従業員・元子(三輪ひとみ)が刃物で殺害され、同居していた村田(工藤俊作)は、果物ナイフが突き刺さったままの遺体で発見された。荒れた部屋の状態から、村田が元子を殺害しての無理心中とも考えられたが、残されたバッグの中から銀行の帯封が付いたままの現金200万円が見つかり、殺人事件の可能性が高まる。安積(佐々木蔵之介)班は、二人の関係先を中心に捜査を開始する。造園会社に勤めていた村田は素行が悪かったが、東京・向島で会社を経営している片山(山下規介)の家の仕事だけは、真面目にこなしていたという。安積と結城(比嘉愛未)は片山家に事情を聴きに行くことになるが、結城は向島の片山家と聞き、初恋の人・春樹(小柳友)の家だと意識していた。
第9話 2013年3月11日「課長撃たれる!遂に明かされる15年前」
外務大臣の警護に借り出されていた尾崎(小沢征悦)が、安積(佐々木蔵之介)班に帰ってきた。安積らが、尾崎との再会を祝って飲み会を開こうと相談している時、久米島課長(升毅)が狙撃されたとの知らせが入る。久米島は重症を負い、生死の境をさまよう状況だという。事件現場は、久米島が一人で居たバーから数百メートル離れた場所で、従業員の話では、久米島は誰かと待ち合わせをしていた様子だったが、電話で会話した後に店を飛び出していったという。久米島は毎日、午後5時15分には帰宅している。しかし、久米島の住むマンションの管理人の証言から、5年前に入居して以来1人住まいで、家族らしい人は見たことがなく、帰宅も毎日遅い時間だったことが分かった。捜査本部が置かれ、陣頭指揮を執る中西管理官(石橋保)は、久米島の身内になる安積班を捜査から外した上で、一刻も早い摘発に向けて全力を尽くすよう、げきを飛ばす。一方、安積班は、捜査1課長・真山(高島礼子)から、久米島が、15年前に起きた現金輸送車強奪事件で、誤認逮捕という重大なミスを犯していたことを聞く。
最終話 2013年3月18日「ひとつの命のために」
久米島課長(升毅)が撃たれ重傷を負った事件が発端となり、安積(佐々木蔵之介)班は、15年前に押上橋付近で拳銃を持った男が、現金輸送車から1億円を強奪した事件の謎を追うことになった。久米島は既に時効となったこの事件を押上分署に異動してからもひそかに追い続け、多くの目撃証言を残しながら姿を消した「赤いジャンパーの男」と思われる人物に近づいた途端に撃たれたと見られていた。事件当時、久米島は「赤いジャンパーの男」を平沼(影丸茂樹)と断定し逮捕したが、平沼には草野球チームの試合を見ていたというアリバイがあり、誤認逮捕という経歴だけが残っていた。安積班は、事件当時、捜査を手伝っていた寺田巡査長(林家正蔵)から「草野球チームにはもう一つ顔がある」「町ぐるみでうそをついている気がする」と久米島が語っていたと聞く。そして、捜査線上に当時、草野球チームのメンバーだった、おでん店の徳吉(金田明夫)、チームの担当医だった水沢(橋爪功)が浮かぶ。一方、中西管理官(石橋保)は、現場に残された弾丸などから、今は呉服店の主人となっている坂木(榊英雄)の足取りを追っていた。
シリーズ6各話視聴率
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