決然たる思いで、その時を迎えようとする神咲雫(亀梨和也)とは反対に
遠峰一青(田辺誠一)は、いまだに病院で眠り続けるままだった。
遺言発表の場にマキ(内田有紀)が現れ、この場に立ち会うことの許可をロベール(竹中直人)から得る。
そして、一青不在のまま、霧生(戸田菜穂)が「神の雫」の記述を読み上げた。
「それは永遠なるもの」
「地上で何が起きても揺らぐことはない」
「このワインはまさに―神が作り出した、ひとしずくである」
読み終えられた遺言状を、一青に渡すようマキに託す雫。
「二人で戦うって、約束しましたから」
そして、ロベール達にも、一青とともに必ず神の雫にたどり着いてみせると、固い意志を告げるのだった。
モノポールで雫は、みやび(仲里依紗)達と「神の雫」について模索する。
長介(田口浩正)や河原毛(升毅)も、これまでにないほど謎を秘めたその記述に、頭を抱えてしまう。
そこにマキが現れた。雫に力を貸して欲しいという。
「遠峰一青を助けてもらえませんか」
マキが言うには、ワイン界に権威を持つ、フランス食品工業会の会長・アモロ氏の来日にあわせ、日仏友好のレセプションが行われるらしい。
そのワインコーディネートはこれまで神咲豊多香が任されていたが、今回から一青が引き継ぐことになっていた。
しかし、一青が入院したため、その作業が中断されてしまった。
マキは雫に一青の選んだ料理のレシピに合わせ、ワインを選んで欲しいという。
そのレシピを見た雫は、豊多香ならフランス料理を選ぶはずなのに、一青があえて日本料理ばかりを選んでいることに戸惑う。
「父に勝負を挑もうとしていた?」
神咲豊多香を超えようとしていた一青。この仕事にかける一青の想いを感じ取った雫は、三日後に迫るその大役を引き受けることに。
そんな雫に、ワイン事業部の一同は、世界のVIPであるアモロ会長が気難しい人物で有名なことも察し、失敗したら国際問題にも発展しかねないと心配する。
「いくらお前が天才だとしても、知識とか経験が必要なんだよ」
しかし雫は、この大仕事をやり遂げ、「神の雫」も必ず見つけてみせると断言するのだった。
これも自分が立ち向かう運命なのだという雫の強い意思に、一同も心動かされて―。
その頃、一青は回復の様子を見せず、意識不明の状態が続いていた。
このまま目覚めないことも覚悟するマキに、雫は言う。
「一青さんは強い人です。こんなことには負けませんよ」
そうして一青を待ちながらも、その想いを引き継いだ雫の戦いは始まる。
しかしそこには想像以上に困難な壁が待っていたー。
いよいよ明らかになる、ワインの頂点に立つ「神の雫」の正体。
雫はその正体にたどり着くことが出来るのか?
そして一青は・・・?
果たして神咲豊多香の思惑とは何だったのか?
全てが謎に包まれていた「神の雫」、その秘密のヴェールが、ついに解禁!
男と男の戦いが予想を超える展開を見せながら、今、感動のクライマックスを迎える!
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