一方、丸山(小日向文世)も亮二を救うために捜査に乗り出す。25年前の事件の記憶に苦しみ続けている亮二を「早く、楽にしてやりたい」と舜(稲垣吾郎)に話す。
犯行の証拠を掴もうと動き始めた亮二は、均の会社で聞き込みをかけるが、けんもほろろに追い返されてしまう。仕事で上海にいる均ではない誰かが社員に箝口令を敷いたらしい。
丸山によれば、亮二が上海にいたころ、日本の取引先で均に会った者は誰もいないという。均に対する疑いを深めた亮二は、佐智絵の殺害時の均のアリバイを清子(風吹ジュン)に尋ねる。清子は、佐智絵が自分の子なのかと疑っていた均の言葉を思い出し、「まさか主人が佐智絵を?」と動揺する。
そして亮二は、均への疑念をサチ(広末涼子)に明かす。均が佐智絵を新藤(宅麻伸)の子だと思っていたとすれば、新藤への憎悪が佐智絵に向かい、殺したとも考えられる。亮二の話に取り乱すサチ…。
そんな折、丸山から連絡を受けた亮二とサチは、均の愛人のマンションへ。留守中の部屋から亮二が薬品らしきものを発見する。丸山は志摩野殺害に使った毒物かもしれないと怪しむ。
一方、舜は、宮部(浅野和之)に電話をかけさせたのが自分であることを認めた信造から、15年前に起こった火災事件の資料を見せられる。八ヶ岳で別荘が全焼し、家族のうち3人が亡くなった事件の犠牲者は亮二の両親と兄だった。舜が唯衣(相武紗希)にこのことを尋ねると、唯衣は信造にも同じことを聞かれたと言い、亮二が事件について何も語りたがらないことを明かす。
鑑識の結果、愛人宅の薬品は志摩野殺害に使われた毒物だと判明。均に事情を聞くと言う亮二を幼いころ、均と清子に連れられて来た水族館に誘うサチ。「25年前の真相ももうすぐ明らかになる。これがあなたと過ごす最後の時間」と告げ、思い出の場所で亮二と楽しいひとときを過ごすサチだった…。
そのころ、綾子(片岡サチ)と25年前のことを話していた秋本(佐々木蔵之介)は、忘れていた当時の出来事をふと思い出す。秋本はある人物と接触していたのだ…。
亮二は、上海から帰国した均と会う約束を取り付ける。丸山は自分も同行すると言うが、亮二は丸山を押しとどめ、1人で均のもとへ向かう。サチに慌てた様子の丸山から電話が入った。ロッカーから丸山の拳銃が消えていたというのだ。亮二が均と決着をつけるために持ち出したに違いないと言う丸山は、サチから2人が会う場所を聞き出して急行。サチも心配になり、現場へ急ぐ。
亮二からの呼び出しを信造に報告した均は「決着は私がつけます」と告げて待ち合わせた場所へ。均に歩み寄った亮二は、愛人宅で見つけた毒物をポケットから取り出して見せようとする。それを拳銃だと思い、亮二を止めようと飛び出すサチ。そのとき、一発の銃声が響き渡る。撃たれたのはサチだった!「亮二さんが無事で…良かった…」と微かな笑みを見せたサチは、亮二の腕の中で静かに目を閉じ…。
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