これまでの勝負は神咲雫(亀梨和也)が3勝、遠峰一青(田辺誠一)が4勝。
後がないと心配するみやび(仲里依紗)や長介(田口浩正)に、雫は、次の戦いが楽しみだと笑顔で語る。
そんな中、モノポールでセーラ(佐々木希)が雫に、使徒対決から降りてもらうように懇願し、店をあとにする。
わけがわからず戸惑っている雫の前にマキ(内田有紀)が現れ、セーラが一青の妹であること、そして一青の目が見えなくなっていることを告げるのだった。
「神咲豊多香が父親という事実を彼の体が拒絶してるのよ。あなたの存在もね」
そんなマキの行動を知り、何もわかっていないとマキを非難する一青。
「彼と私がどんな想いでここまで戦ってきたのか・・・」
神咲豊多香(古谷一行)の墓の前で、闘い続けるべきか?と悩む雫。
そこに一青が現れた。
一青は、自分がどんな状態であっても、最後の使徒はもちろん「神の雫」まで勝負を続ける意思を雫に告げる。
そして、「神の雫」の封を開けるときは、必ず二人で立ち会おうという約束を交わすのだった。
「第六の使徒」が霧生(戸田菜穂)によって読み上げられる。
「まだあげそめし前髪の 林檎のもとに見えしとき」
「前にさしたる花櫛の 花ある君と思いけり」
それは島崎藤村の詩、『初恋』だった。
「考えちゃってます? お父さんの初恋の相手が誰なのか」と聞くみやびに雫は、これまでの対決を振り返っても、父が言いたいのは、もっと大きなことだと言う。
「親父は遺言状を通して人生を教えてくれているんじゃないか」
その頃、一青はセーラが止めるのも聞かずに、失明の危険をおかしてまで必死にワインを飲もうとしていた。
「約束したんだ・・・彼と」
第六の使徒「初恋」の詩の意味を探る雫とみやび。
〜君に初めて恋をして、おかげで人生が楽しくなった〜
雫はワインに出会って、人生が楽しくなった自分のことを振り返り、この詩の中の「君」とは「ワイン」を指すのでは? と思いつく。
そして、以前ロベール(竹中直人)に勧められて飲み、初めてワインに目覚めた思い出の「ラブノー」を飲んでその時のことを思い出そうとするが・・・。「違う。初恋相手はワインじゃない・・・」違和感を感じる雫。
マキが、予定されていた一青の著書の出版を差し止めにし、講演会も全てキャンセルする。一青はマキに、私から何を奪ってもいいが、雫との戦いを邪魔だけはするなと忠告する。
使徒の正体についてあることに思い当たった雫は、ずっと背を向けていた場所でもある神咲豊多香のワインカーヴへと向かう。
そこにある、新たな真実を知るために―。
「光を失ってまでも神咲雫と戦うことが大切なの!?」
マキが一青に追いすがる。しかし一青は雫と約束したことだからと、立ち止まらずに先を歩いてゆく目が見えぬまま階段にさしかかった一青が、よろけて階段から落ちそうになる。腕をつかもうと、後ろから手を差し出すマキ。しかし、一瞬その動きが止まり―。
ついに最終局面を迎えた対決。
神咲豊多香が「初恋」の詩を通して伝えたかったこととは何なのか!?
雫が知ることになる新たな真実。
一青の身を襲う最大の危機…
何があっても戦い抜くと誓い合った雫と一青の約束は、一体どうなってしまうのか!? 男同士の壮絶な対決が驚愕の展開をみせてさらに加速する!
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